自分が出来る最高のモノか、自分が思い描く最高のモノか。

自分のスキルには限界がある

昔、まだデザイン事務所に所属していたとき、4年目?くらいのときに、ちょっと大きめな仕事を任されたんですね。とある業界の大きい展示会のアートディレクションです。のちにこの仕事がきっかけで、翌年独立を決意するんですけど、この仕事に結構力入れてたんですね。で、いろいろ考えて「これだ!」という案に行き着いた。だけれども、当時の自分のスキルで、その案というか方向性のデザインが創れなかったんです。結局、別の案で進んだんですけど(それはそれで満足してる)、ちょっと悔しかったんです。で、翌年。同じ展示会の仕事を引き続きいただくことが出来、また任されることになり、前年に表現出来なかった案に挑戦したんです。すると、驚くくらい簡単に表現出来たんです。この時はじめて、自分のデザイン能力が成長していることを感じて、独立しようと思うきっかけになったんです。
でね、さらにそこから10年経ってるんですけど、今そのデザインを見ると、こんなことで手こずってたのかと思うんですね。なんなら、自分にダメ出ししたいくらいです笑
何が言いたいかというとですね、自分がめちゃめちゃ成長してるってことを言ってるわけじゃなく(成長してて当たり前笑)、その時その時で自分の技術に限界があったってことなんです。もちろん今もあります。

常に想像は自分を超えている

でね、最初の表現出来なかった時と同じように、今もその仕事その仕事で理想の想像は自分の技術の上にあるんです。だから毎回毎回、その理想の想像に追いつこうとちょっとずつ技術を磨いていっているわけなんですが、ふと、思うところがあるんです。
それは、今の自分が思い描く理想を表現出来なかったら、それは最高の仕事をしたとはいえないんじゃないか、と。いや、妥協してるわけじゃないですよ。自分の最高は出し切ってますよ。満足してないものを提供してるわけじゃないですよ!これはあくまでも理想の話なので。予算とかも絡んで物理的に出来ないとかもありますからね。
で、ここはもう自分がデザイナーとしてクオリティを上げていかなきゃいけないところなんですけど、一方で、自分の技術がおっつかなくて理想を表現出来ないのだったら、その理想を表現してくれる誰かに頼むっていうのはアリなんじゃないかと、最近は思うわけですよ。
先日、とある女性向けのフォットネスサロンのロゴデザインのご依頼を受けたんですけど、そこで一つ試して見たんです。自分の中でこうかな、というのはあって、自分でも表現出来たんですけど、もしかしたら自分よりいいモノを創ってくれるかもしれないと思って、知り合いのデザイナーに頼んだんです。これまでも人手が足りない時とかは他のデザイナーさんにたまーに頼むことはあったんですが、こういう形で頼むのはほぼ初めてだったんです。
で、結果、むちゃくちゃ良かった。
自分の思い描いていたイメージというか方向性を、自分よりちゃんと表現してくれてたんです。自分では出来なかったデザインです。これは、自分のデザイナーとしての幅が広がると確信しました。
デザイナーならちゃんと自分でやれよって思うかもしれませんが、自分が出来る最高のモノが自分が思い描く最高のモノとは限らないので、自分が思い描く最高のモノを表現出来る人が創って、それを提供した方がいいじゃないですか。
なんとなく、今後そういう方向にちょっとずつ向かっていこうかなと思うので、仕事を受けてくださるデザイナーさん募集します。まずは、ご連絡ください。お話しましょうー。

というわけで今日は、自分が出来る最高のモノか、自分が思い描く最高のモノか。というテーマでお話させていただきました。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野

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