思い込みで見失う価値

田舎の人間が見る都会

昨年年末に仕事で東京に行ったんですけど、その時に感じたことがあって、いやもうほんと、この県外に出なかった数年間でいろんな物の見方が変わったなーと自分で思うんですが、ここ福井は田舎で自然豊か緑が豊富ってイメージありますが、東京、意外と緑が多かった笑
ちゃんと街並に緑があって、綺麗に整地された公園も小さいのから大きいのまでちゃんとある。
移動の電車の中でそれを眺めながら思ったんです、福井の人間より都会の人間の方がよっぽど自然に対してリスペクトがあるな、と。
ちゃんと木一本一本に価値を感じてて、福井で同じように街並みに生えている木々と比べると、ものすごく丁寧に扱われているなって感じたんです。いや、もちろん福井もちゃんとしてますよ。ただ、当たり前のようにあるが故にそこに対する価値が薄いような気がしたんです。
これは逆も然りで、福井の人の方が高層ビルみたいな建物に対してものすごく価値を感じてて、都会的なもの、大っきい商業施設なんかが建てられるとこぞって集まり出します。都会だとそれほどじゃない施設でもです。
これって、思い込みだなと思うんです。

あるはずの価値に気付けるか

福井は自然が豊かっていう思い込み、自然しかないって思い込み笑
この思い込みが、そこにあるはずの価値を見落としてるんじゃないかと思いました。
今回でいうと“緑”に対する価値ですね。
東京にもちゃんと緑があるって言いましたけど、量でいったらそりゃ我が田舎福井県の方が多いに決まってます。だけど価値のある緑ってなんだろうってところでいうと、福井のようにただわっさわっさ生えているだけで価値があるのか、キチッと街並みの合うようにデザインされている緑に価値があるのか。
どっちがいいってわけではないですが、同じ緑でもいろんな価値があるってことに気づくことが大事だなと思います。
そこで、思い込みっていうのがとってもとっても邪魔で、あるはずの価値を見落としてしまう要因になっていると思うんです。
私はブランディングをする上で『偏愛』っていうのはすごく必要な要素だと思ってます。その企業、その商品・サービスに対する『偏愛』。だけどそれが「こうあるべき」っていう思い込みに変わっちゃうのはもったいなくて、思い込みを持ってしまうのはある程度は仕方ないかなと思うんですけど、あれ?これって思い込みかな?って感じることがあれば、一度その思い込みを取っ払うってことは意識した方がいいなと思いました。
そのためにはやっぱり、今おかれている環境を一度出てみるってことは必要かなと思います。

というわけで今日は、思い込みで見失う価値。というテーマでお話しさせていただきました。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野

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