自分のことになると途端に見えなくなる

偏愛は時に盲目になる

最初に言っておきますが、これは思いっきり自分に言っていることで、かつその他大勢の方にも当てはまるので一緒に気をつけましょうってお話です。
この間、子供の保育園のお便りに一枚のチラシが入ってまして、それが、地元のちょっとした観光名所のイベントチラシだったんです。ただ、そのイベントの立て付けがちょっとだけ気になる立て付けで、「ここ(観光名所)の新しい魅力をもっと知ってください。このイベントはその第一歩です」みたいな感じで、そのために地元の有志が集まって協会をつくって企画運営していると。
批判みたいな内容になるんで具体的な名称は伏せてお話しますが、そのイベント内容は正直、その場所の新しい魅力を知るためのイベントだとは到底思えない、よくある「なんとかマルシェ」。
おそらく、おそらくですよ、想像ですよ、でも多分合ってると思いますが、そこの協会の中での会議で、あそこもあんなこともあれも知ってもらいたい、家族だけじゃなくて若いカップルもお年寄りにも楽しんでもらいたい。といった意見をまとめて、その結果が当たり障りのない「マルシェ」だったんだろうなと。
地元の、その観光名所を愛してやまない人たちの集まりだからこそ盲目になってしまってるいい例だなと思いました。この場所の一番の魅力がどこにあるのかシンプルに見えてないなと。その一番の魅力だけを尖らせて発信しないと、その他の新しい魅力にも気づいてもらえないんです。

自社のサービスほど情報を絞ることが大事

これ、ビジネスにも同じこと言えます。他の人が作ったサービスにはなんじゃかんじゃ言ったりするけど、いざ自分のサービスのこととなると、なんじゃかんじゃ言われるのを嫌がって、相手からどう見られているかを考えられない。つまり、独りよがりになってる。独りよがりになるとどういうことが起きるかというと、先ほどの「なんとかマルシェ」と同じように、あれもこれもそれもと言いたいこと盛りだくさんになってしまいます。すると、本当に伝えたいことまでぼやけて、結局何も伝わらないと。
私もよくこうなりがちなので、最近は第三者に積極的に意見を求めることをしています。そして聞く姿勢を持っていると、なるほど!と思う意見が結構聞けるので、独りよがりになるのを防げたりします。
大事なのは本当に伝えたいことは何なのかをキチンと整理して、絞り込むってことです。
とにもかくにも、まずは自分のことは思ってる以上に見えてないと自覚するところが大事かなと思います。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野

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