ブランドを守るために必要なもの

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先日ですね、サッカー好き、イングランドのマンチェスターUのファンである私にとってむちゃくちゃ嬉しいニュースがありました。
サッカーに少しでも興味のある方は知ってると思うんですけど、マンチェスターユナイテッドにとってのレジェンドであり、現在世界最高のサッカー選手の一人、クリスティアーノ・ロナウドのクラブ電撃復帰のニュースです。
彼がマンチェスターUに入団したときからずっと見てたので、心踊りまくりましたよ。今シーズンがホントに楽しみで仕方ありません。
で、今日はそんなマンチェスターUにまつわるお話。

徹底したマネジメント

クリスティアーノ・ロナウドが入団したとき、当時監督をしていたのがアレックスファーガソンという人で、むちゃくちゃすごい監督なんですよ。
マンチェスターUを常勝軍団に作り上げた人なんですけど、今監督として確固たる地位を築いているグアルディオラやクロップのように、ポゼッションサッカーやゲーゲンプレスといった戦術面で革新的なものをもたらしたわけじゃなく、やっているサッカーはいたってシンプルなサッカーなんですけど、そのマネジメント能力でチームを最強にしていった人なんです。
ちょっとサッカー知らない人には何いってるか分からない言葉出ちゃいましたね。
そんなサッカーの専門的なことを言いたいわけじゃなくて、今日のポイントは、このファーガソン監督がチームマネジメントで徹底していたことがブランディング、とりわけインナーブランディングのヒントになりまくりだっていう点なんです。

このファーガソン監督が一貫して言っていたのは「一人の選手がチーム以上の存在になることを許さない」です。
これを絶対的な方針として、選手を管理していました。
チームの絶対的なキャプテンであった選手が公の場でチームメイトを批判すればその選手をチームから放出し、絶大な人気を誇ったチームの看板選手もクラブより影響力を手にしてしまいセレブのように振る舞いだしたことで放出。つまり、マンチェスターUというブランドに傷をつけるような行為を絶対許さなかった。まり、マンチェスターUというブランドに傷をつけるような行為を絶対許さなかった。
そうして他の選手たちに「一選手よりクラブ」という意識をつけていった。
いや、もうこれだけだとただのパワハラ監督ですけど、ファーガソンのすごいところは、これらの選手を一から育て上げていくというところ、そういう体制をクラブ内に構築していったというところです。会社でいうと、理念にあった新卒社員を採用し活躍人材まで育て上げるみたいな。
なのでこの放出された選手も、その後このファーガソンのことを父親のように慕っています。自分がクラブにマイナスになるようなことをしてしまったことをちゃんと理解している。

長期的な視点でブランドを守る

で、そのマンチェスターUの理念、クラブのアイデンティティみたいなものは、その当時は「攻撃的で全員がハードワークをこなし決して諦めない」サッカーでした。ファーガソンは、そうしたクラブのアイデンティティを選手に徹底的に教え込み、長期に渡ってその理念を体現できるように常に新陳代謝を促し、先ほどの選手放出のように、クラブにとってマイナス要因となるものは徹底的に排除していました。こうやってファーガソンはマンチェスターUというブランドを守り抜いていたんです。
今日の言いたいことの一番のポイントは、ブランドを守るために切り捨てなきゃいけないものもあるっていうことです。
ファーガソンも今ギラッギラに輝いてるチームの中心選手を放出なんてしたくなかったはず。だけれども、チームを長期的に強くしていくために必要なものは何かを考え行動してたんだと思います。

ブランディング、特にインナーブランディングではこういったことを考えなきゃいけない必要性って出てくると思いますので、ブランドを守るために何が必要か、もしくは守るべきものはブランドなのかそうじゃないのかを一度考えてみてください。

というわけで、ブランドを守るために必要なもの。というお話でした。
今シーズンのマンチェスターUの活躍に期待しましよう。

ブランド・プランナー 下野

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