小さい会社こそブランディングが必要な理由

「ブランディング」の誤解

よくブランディングっていうと
「大きな会社がやるもんでしょ?」
「うちみたいな小さな会社にゃ関係ない、必要ない」
みたいな声がちらほら聞こえて来ます。
これの理由として、いろんなニュース記事や書籍なんかで取り扱っている
ブランディング成功事例が、アップルやスターバックスといった、どれもスーパーな企業の事例ばかりというのがあるのかなぁと思ってます。こういうのばかりだと必然的に、ブランディングするとアップルのように、スタバのようになれる!って意識づけられちゃうわけで、ブランドをつくる、ブランディングをしていくことの本質的なところが見えにくいのかなと思ってます。実際のところ、ブランディングって大きな会社だけのものじゃなくて、むしろその逆、小さな会社こそやるべきことだと思うんです。
ブランディングはファンづくりにもつながりますが、そのブランドのファン、とくにコアファンを作っていくってことは、機能で勝負しても大きい会社には勝てない小さな会社の戦略なんです。
そしてもうひとつ、ブランディングは組織づくりにもつながりますが、いわいるインナーブランディングってやつですね。このとき、組織が大きければ大きいほど、その状態からブランドの“らしさ”を社内に浸透させていくことは容易じゃありません。

ブランドを構築する時期を見極める

先日、私が創業時からお手伝いさせていただいているクライアントから連絡があり、その会社はこれからどんどん資金を投入して拡大していくフェーズに入っていて、今、コアメンバーで動けているこの段階で改めて自社の“らしさ”をしっかりと固めて、全員で共有したいと、そのためのお手伝いをしてくれないかとお話がありました。
このクライアントの方はもともと、理念を大事にされていて、やっぱりこういうところの感度が高いなぁと改めてすごい会社だなと思ったんですが、このクライアントはこの時期を逃したら、この先、会社としてのらしさが損なわれていってしまうことを危惧していたんです。
こういうことなんです。
まだ小さな組織のうちにやるからこそ意味があるんです。
小さなうちに“らしさ”を浸透させて組織にして、その先、その“らしさ”に見合う人材を採用していき拡大していけば、組織が大きくなっていってもブランドの“らしさ”は保たれ強い組織になっていけるってことなんです。
ブランディングは時間もかかるし予算も少なからずかかる施策です。ですが、ブランディングをするのに遅いということはあっても、早いということはありません。
「うちには関係ない」ではなくて、どんな企業にもブランドの種(まだ見えていない価値)はありますので、それを掘り起こすことだけでも始めてみてはいかがでしょうか。

というわけで今日は、小さい会社こそブランディングが必要な理由。というテーマでお話しさせていただきました。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野

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