【提案】バスタ新宿改善策
◎「ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場の人ごみの中に そを聞きにゆく」
石川啄木
バスタが東京・新宿に出来て8年余り。今やすっかり旅の起点になっている。夜行高速バスそのものは平成時代から存在していたが、乗り心地も悪く運賃も鉄道と大差なかった。その頃はまだ夜行列車が各地を走り、「ムーライトながら」に代表される快速夜行も健在だった。
ところが、徐々に鉄道は姿を消し、入れ替わるように低運賃の高速バスが台頭、現在は夜行といえば高速バス一択(一部地方はフェリーも)となった。
冒頭の歌人、石川啄木の想いをなぞるならば、今や上野駅ではなくバスタ新宿こそがそれに相応しい。筆者もコロナ禍にあっても年に数回、近年最多ではほぼ毎月利用した。
その高速バスターミナルの一大拠点、バスタ新宿。台風が接近し飛行機や新幹線が運休した今日、同ターミナルのHPを見に行ったら、夜行バスは約8割ほど運行の見通しで意外と動いている。恐らくお盆の週末で代替交通機関として機能する今夜は、いつも以上の大混雑が容易に想像できる。
繁忙期でなくとも、週末ともなればバスタ新宿は、ほぼ10分おきに全国各地へ発車するバスを待つ乗客で待合室は満杯。もう半数が立って待機か地べたに座ったりと、キャパをはるかにオーバーしている。筆者はその息苦しさを避けるため毎回、多少の暑さ寒さを覚悟で室外のバス乗車口近辺で過ごす。そこにベンチはぼぼ無い。
有料ラウンジや無料のベンチ増設を
空港なみのターミナルは望んではいないが、併設の駅ビル(NEWoMan)のフロアに有料のラウンジ等設けてはどうか?無料スペースも階下の降車フロアに設けるか、上階にスタジアムのスタンド的なベンチでも増設して、混雑をどうにか解消してほしい。空港使用料的な金額を100円プラスしたっていい。
最近は明らかに筆者よりも年上の、高齢者にも見える年齢の利用客が増えた。そして右肩上がりで増加するインバウンド外国人の姿も。
どんな利用客にも快適なバスタ新宿であってほしいと、たぶん今夜辺り同じ思いの利用者が多いと思う。一日も早い同ターミナルの利便性向上を期待している。
(以下随時追記)