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【日刊辛愛媛】地名の知名度
◎ニュースで気づく地名の知名度
今年も残すところあと10日。2024年は元旦の能登半島地震に始まり、災害、事件・事故、訃報が相次いだ。世界を見渡せば戦乱が続き、政治も米国ではトランプ氏が再選を果し、日本は総選挙で少数となった与党が劣勢にある。ここで十大ニュースを綴ろうかと思ったが、暗い話題になりそうで止めておく。
さて、愛媛・松山はどうか。少ない朗報の中で選ぶなら、やはりJR松山駅の高架化新駅舎完成だろうか。但し、高架下の改札および駅事務室と商店のみで駅ビルは無く、たったこれ一つに約30年かかったのだから、筆者が生きているうちに松山が目に見えて発展の変貌を遂げるだろうか?行政の不作為の原因は、伝統に名を借りた地元民の現状維持肯定にあると実感するので、恐らく今の風景が生存中の記憶となるだろう。
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ところで、全国ニュースに時々、松山で火事とか事故があって報道される際「きょう○時頃、愛媛県松山市●●町で」と頭に県名が付く。これが愛媛と同様の県市異名の場合でも金沢や高松の場合、単独市名で通用する。この辺が松山との知名度の違いと思われる。
すぐに思い浮かぶ松山市内の地名
ところで、上記の●●町に関連して、いま1分間で松山の地名を大街道や一番町〜三番町、道後などの繁華街を除いた町丁レベルで挙げよと言われたらいくつ出るだろう。
結果は以下の通り。
山越、三津、高浜、堀江、和気、市坪、古川、東石井、西石井、越智、今在家、久米、森松、垣生、北斎院、南斎院、宮田、余戸、朝生田、持田、桑原、東野。
当然、筆者と接点があったり人口の多い地名が先ず挙がるが、「越智」などいかにも松山らしい。そして、やはり駅や港のある町は思い出しやすい。ここには無いが、地元では人気らしい新興の白水台は、筆者と縁が薄くすぐに想起できなかった。
東温市の印西市的絶妙なポジション
筆者の日常で時々耳にするのが、結婚や退職を機に東京23区から近郊都市へ転居する人の中に、千葉県のしかもピンポイントの印西市を選ぶ人が比較的多い。成田空港に近いということは、都心からずいぶん離れているのだが、学校、病院、交通、買い物などの生活や教育に必要なインフラが充実している。加えて地価が比較的安く、湖水や山里の自然が元々豊かであることが好感らしい。
これを松山に当てはめた場合、唯一思い浮かべるのは東隣りの東温(とうおん)市だ。高校までの学校や大学病院、大型スーパー、物流拠点に娯楽施設等、上記に近い環境があって、最近も松山自動車道のスマートICが新設されたり、四国初のコストコ誘致の
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