庵野秀明の“プロフェッショナル”とゆかいな生放送! 4月期シン・ドラマ情報も! 先月のテレビを振り返る! ブロス探偵団・定例テレビ調査報告書【2021年3月】
ブロス探偵団が、先月の番組を振り返る定例テレビ調査報告書「第11回」。3月は、“異世界”でセンターにいたはずの麒麟・川島明がTBSの朝の顔になるなど入れ替えが激しい帯番組や報道系生放送で、ゆかいないろいろが起きた模様。「やらかした有働」「レミさんと美保さん」「チョーさんのうわさ」のほか、話題の「庵野監督プロフェッショナル」の報告もチラりと上がっております。
文/ブロス探偵団
<プロフィール>
ブロス探偵団とは、1987年のテレビブロス発刊時に発足した、テレビを観察し小ネタを見つけてはほくそ笑む謎の集団。番組表の隅から愛あるツッコミを叫んでいた彼らが、TV Bros. note版にもまさかの招集。かつてはナンシー関も在籍したという噂だが、メンバーの総数は編集部の誰も知らない。
3月1日(月)~5(金)前8・25
『いないいないばぁっ!』(NHK Eテレ)
3月5日(金)
『あさイチ』(NHK総合)
ウワサでよかった
5日で卒業となった近江友里恵アナの退局に始まり、森田洋平アナや松岡忠幸アナらが離脱した『あさイチ』の人事異動に寂しさを感じた3月のNHK。それらを超えて一番衝撃だったのは『いないいないばぁっ!』のワンワン役を長年務めるチョーさんがスーツアクターから引退するという噂。発端は公式HPの出演者の表示ミスだったらしく、実際は4月以降も変わらず操演も声もチョーさんが務めるそうだけど、ワンワン歴25年というタイミングだけに妙に信憑性を帯びてしまった感じ。エイプリルフールには早すぎだよEテレさん!
【探偵団(ア)】
3月9日(火) 後3・50
『news every.』(日本テレビ)
悪質な偽装
金塊の輸出偽装による不正還付を受け、消費税法違反の疑いが持たれる貿易会社社長の容疑者を、東京地検特捜部が路上で確保するまでの一部始終をお届け。特捜部の制止を振り切って何度も逃走を図ろうとする容疑者だったが、そのたびにパカパカと不自然にまくれ上がる頭髪と露呈するハゲ具合が気になってもうニュースが全く入って来ませんでした。後方から前方に向かって髪を集め流すという逆オールバックのような技法を駆使したハゲ隠蔽&フサフサ偽装容疑のみが際立つ内容だった。
【探偵団(井)】
3月16日(火)後1・40
『ごごナマ』(NHK総合)
生レミが毎週見られた貴重な番組
火曜の最終回にて。平野レミが番組で作った料理の中で美保純が一番好きというアサリのパスタを再現。興奮気味に「麺にパスタがしみこんでる!」とナゾの感想を発した美保に、すかさず船越英一郎が「麺にうま味が、ね」とフォロー。そこへ「言いたいことはわかる!」と突っ込むレミと「レミさんならわかってくれると思った!」と同調する美保…って感じのやり取りが毎週楽しみでした。殺伐としてない『ごごナマ』、割と好きだったのに残念。平日午後の平和な番組ジプシーの旅に出ます…。
【探偵団(ア)】
3月22日(月)後7・30
『プロフェッショナル 仕事の流儀「庵野秀明スペシャル」』(NHK総合)
『シン・プロフェッショナル』としてDVDを!
序盤はずっと仕事シーンを見せず、エヴァに乗らないシンジぐらいイライラさせられた『プロフェッショナル』の庵野秀明。番組史上最長という4年にわたって密着したと聞いて気になるのは、取材VTRの99%以上を占める未使用映像。これは宮崎駿が取材を受けた2007年3月放送の12時間30分の完全版のように、DVDを発売するしかないでしょう。その時はぜひ追加取材映像で「プロフェッショナルとは?」の回答を。庵野監督、逃げちゃだめだって!
【探偵団(川)】
3月23日(火)後11・00
『news zero』(日本テレビ)
もらい事故
この日をもって卒業し、4月から『ZIP!』に異動となる畑下由佳アナにエールを送るべく、番組の締めに「最後にみんなであのポーズやりましょうか」と切り出した有働由美子キャスター。「せーの、ZIP!」と自ら音頭を取って繰り出したのは完全なる『スッキリ』のポーズ。ガチ間違いを畑下アナにツッコまれて、崩れ落ちるというグダグダなエンディングとなったが、この一連で一番恥を描いたのは有働につられてガッツリとスッキリポーズをしてしまった落合陽一だと思う。
【探偵団(井)】
3月27日(土)前9・25
『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ)
ぶらりの醍醐味
支払いはSuicaかPayPayで、電子マネー=若さと言わんばかりに爽やかに買い物をしていた小池徹平の『ぶらり途中下車の旅』。たしかにIMALU→村上佳菜子→小池徹平と、改編期に先駆けて若返りを図っているのか? と思ったが、来週は山瀬まみだから、人選は迷走中の様子。いつクビを切られるかと、舞の海と田山涼成がビクビクしているかもしれないが…食いしん坊や気弱なオッサンがしっくりくるのは俺だけか? 気が抜けた人の方が似合う番組もあるよと励ましたら、田山は悲しい顔をしそうだが。
【探偵団(岩)】
3月29日(月)前8・00
『スッキリ』(日本テレビ)
救いは麒麟川島新番組の低調ぶり
『スッキリ』リニューアル初日、ローラの話題が出て、特技のモノマネを振られた岩田絵里奈アナ。クオリティーの高さを褒められ、仲間由紀恵と篠原涼子の真似も披露した。現在のレパートリーは15種類ほどらしいが「小出しにしていきたい」とのこと。たしかに、ハリセンボン春菜の「じゃねーよ」も水卜麻美アナの大食い話も聞けなくなった今、笑えるネタは貴重だもんね。メインMCの加藤浩次ではしばらくあんまり笑えそうにないことだし。
【探偵団(宝)】
3月31日(水)後9・00
『徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました 春の新生活スタート4連発祭り』(日本テレビ)
はじめてのチュウ、どころじゃない
『今夜くらべてみました』で松本まりかがホースコーチングを体験。しかし、馬にいきなり頭突きみたいに顔をつつかれ、転倒して本気で泣いていた。最近になく激しい映像にこちらもビビっちゃったけど、昔の松島トモ子なんてライオンに襲われ、それでも懲りずにロケを続けて、ヒョウに首を噛まれたんだよね。ショッキングという意味では、こんなもんじゃないはず。昭和の芸能人、そして視聴者のメンタルの強さを改めて痛感しました。
【探偵団(宝)】
<さ~て、来月のテレビは?>
ラストコントを披露した『そろそろ にちようチャップリン』(テレビ東京)のザブングル特集で、本人たちよりMCのレッド吉田が先に号泣。『金曜日のソロたちへ』(NHK総合)、『秋山とパン』『伯山カレンの反省だ!!』(共にテレビ朝日)などがまさかの最終回を迎え、『TOKIOカケル』(フジテレビ)に長瀬智也がラスト出演と、さよならなんて言えないよ…な3月でしたが、容赦なく始まる4月の新ドラマが、まぁ大変な充実ぶりです。
坂元裕二脚本×佐野亜裕美Pの『大豆田とわ子と三人の元夫』(4/13スタート・フジテレビ)には、松たか子の元夫に松田龍平、岡田将生、角田晃広が登場。『俺の話は長い』の脚本・金子茂樹が送る『コントが始まる』(4/17スタート・日本テレビ)は、菅田将暉、仲野太賀、神木隆之介のお笑いトリオと有村架純、古川琴音の姉妹の群像劇。もちろん劇中でコントが始まります。また、吉田羊出演の『生きるとか死ぬとか父親とか』(4/9スタート・テレビ東京)、天才助手の広瀬すずとポンコツ探偵の櫻井翔の『ネメシス』(4/11スタート・日本テレビ)や、石原さとみ×綾野剛のラブコメ『恋はDeepに』(4/14スタート・日本テレビ)、北川景子×永山瑛太の『リコカツ』(4/16スタート・TBS)、川口春奈×横浜流星の『着飾る恋には理由があって』(4/20スタート・TBS)。そして、大学広報職員の松坂桃李が不祥事対応に振り回される渡辺あや脚本の『今ここにある危機とぼくの好感度について』(4/24スタート・NHK総合)に、松坂桃李が井浦新に押し倒されるらしい『あのときキスしておけば』(4/30スタート・テレビ朝日)などなど、松坂祭りも待ち受けております。すでに始まった竹野内豊×黒木華『イチケイのカラス』(フジテレビ)、中村倫也『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京)、江口のりこ『ソロ活女子のススメ』(テレビ東京)も気になるところ。選びがいがある春ですな。
※毎月初旬更新予定
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