「板垣くんはあざと男子です!」『社内マリッジハニー』板垣瑞生×松井愛莉インタビュー
大好評オンエア中のドラマ特区『社内マリッジハニー』で交際ゼロ日で結婚したカップルを演じている板垣瑞生さんと松井愛莉さん。前回は、結婚願望強めだというおふたりの理想のプロポーズなどを伺いましたが、今回は…?ぜひ1回目読破したあとに、読んでみてくださいね♡
取材&文/横川良明 撮影/奥本昭久 スタイリスト/石橋修一【板垣】、倉田強【松井】 ヘアメイク/国府田雅子(株式会社バレル)【板垣】、北一騎(Permanent)【松井】
バックハグは、包まれている安心感がいいんです
――ちなみに、おふたりが異性にされたら思わずキュンとする仕草といえば?
板垣 なんだろうなあ(と、考え込む)。
――定番だと、相手の服の裾を掴むとかありますね。
松井 それ、ドラマの中で何回もやりました(笑)。
板垣 何回も引っ張られました。もう真夏の衣装が伸びまくってるのでは(笑)。けどなんだかんだ言って、シンプルに「好き」って言われるのが最大級にキュンとしません?
松井 シンプルにね。
板垣 特にこの撮影中、言っていただく機会が多かったから、なんかやっぱりうれしいなって。もっと言ってくださいってなりました。今回、だいぶ「好き」を補充できたので、あと2~3カ月は頑張れます(笑)。
松井 キュンとする仕草……なんだろう、むずかしいな。あ、でも急に後ろから抱きしめられるのはドキッとする。
板垣 バックハグはわかる。
松井 何がいいのかな。包まれているっていう安心感かな(赤面)。
板垣 自分で言っておいてなんで恥ずかしがってるの(笑)。
松井 (恥ずかしさが高まりすぎて、勢い余ってテーブルに額をぶつける)
板垣 ちょっと! 大丈夫?
松井 ごめん、なんか自分で言っておいて急に恥ずかしくなっちゃった。
板垣 めちゃくちゃマジなやつじゃないですか(笑)。
松井 そっちが煽るから〜。
板垣 いや、煽る前からもう赤かったよ(笑)。
――バックハグは、向き合ってのハグとはまた違うものがありますよね。
松井 対面でのハグももちろん好きですけどね。私が身長が高いので、背の高い人に後ろから抱きしめられて、相手の肩に埋もれるのがいいなって。だから、185cmくらいの人がいいです。
板垣 ちょっと! その時点で真夏は無理じゃないですか(笑)。
――ドラマの中でもバックハグのシーンは出てくるのでしょうか。
板垣 そうですね。僕からするのもあるし。
松井 私がするのもあります。
――バックハグは、耳元に相手の顔があるのがいいですよね。
松井 私、それはダメなんです……。
板垣 松井さん、すぐこそばゆいって言うんですよ(笑)。
松井 撮影でも、ちょっと板垣くんの顔が近くに来ると「ちょっと待って。こそばゆいスイッチ入った」って(笑)。
板垣 「こそばスイッチ入った」ってね(笑)。そこは大変だった。
一緒にご飯へ行ったら、押田くんに「意外と庶民派なんだね」と言われました(笑)
――やりとりを見ていると、本当におふたり息がぴったりですね。撮影もクランクアップしたばかりと聞きましたが(※取材日の時点)。
松井 そうですね、つい数日前にクランクアップだったんですけど、撮影中はずっと一緒にいたので。
板垣 朝から晩までね。顔を見ない日はほぼなかったです。
――何がきっかけで、そんなに仲が良くなったか覚えていますか。
松井 何かのタイミングで映画の話になったんですよ。
板垣 そうだ、『TENET テネット』の話だ。
松井 私が『インターステラー』で(クリストファー・)ノーラン作品にハマって。それで、『TENET テネット』を観て、ちょうどその時期に映画館でノーランの過去作が上映していたので『インセプション』も観たって話をしたら。
板垣 「僕も観た!」って。
松井 それで、ノーランについて熱く語ってました、ふたりで。
板垣 熱くなったね。これだけ話せるようになったのはノーランのおかげ。ノーランってすごいんだなと思いました(笑)。
――現場の雰囲気も良かったみたいで。
松井 そうですね。みんな個性的で。
板垣 変わっている人が多かったです(笑)。
――中でもトップオブ変わっている人は?
板垣 (宮田)龍平くんかな。
松井 すごく天然なんだよね。
板垣 うわあ、おもしろいって思いました(笑)。撮影中は、僕は和田(颯)くんとどこへ行くのも一緒という感じで。すごくしっかりしていて賢い方なんですけど、どこかふわーんとしていて不思議な雰囲気があるんですよ。
松井 オーラが優しいよね。
板垣 癒されました。あとは、押田(岳)くんとはふたりでファーストフードへご飯に行ったり。そしたら押田くんに「意外と庶民的なんだね」って言われて。僕、どんなイメージなの(笑)? って思いました。そっちはどうでした?
松井 私は女子ーズ(中村里帆、浅見姫香)と一緒にいましたね。昔々の恋バナをしたりとか。
板垣 えー、どんな恋バナだったの?
松井 誰が教えると思いますか(笑)。
板垣 ダメか〜。すみません、聞き出せませんでした(笑)。
松井 ふたりの雰囲気がすごく可愛いんですよ。それに癒されていたり。あとは和田くんとか岳くんともお話ししました。
板垣 『オオカミくんには騙されない』の話とかね。
松井 そうそう。「あれ、どうなってるの?」って聞いて。全然知らない世界だったから、ちょっとウキウキしちゃいました(笑)。
板垣くんは、ナチュラルあざとい!
――今回、板垣さんが演じたのは、ドS男子の三浦真夏。板垣さん自身はSなところはありますか。
板垣 いや、僕はSではないですね。どちらかというと、Mなんで。
松井 Mなんだ。だからなんだね、真夏もドSなんですけど、その中に優しさが垣間見えるのは。
板垣 そうなのかな?
――おふたりのやりとりを見ていると、どちらかというとSっぽいのは松井さんなのかなと思いました。
松井 Sっ気はなくはないと思います。そんなにドSでもドMでもないですけどね。わりと人のことをツッコんだりイジりたくなるところはあります。
板垣 現場でも僕がボケて、松井さんがツッコんでっていう構図でしたね。
松井 そうそう。何しとんって。
板垣 それが本番始まったら逆で、夫婦漫才に近いシーンが結構あって。あみがボケて、真夏がツッコむっていう感じなんです。それを観て視聴者の方にほんわかしてもらえたらいいなと思っていたので、結構気合い入れてやっていました。
松井 すごいやりやすかったです。私の役が、あざと女子だったので、仕掛けるところは仕掛けていくんですけど、それを真夏にネタにされたりとか。そういうところはすごく楽しみながらやっていましたね。
板垣 でもさ、意外と普段からボケのところない?
松井 そう?
板垣 松井さんはボケというか、いきなり変なことを言うんですよ。
松井 え〜? 言う?
板垣 椅子から立ち上がるときとか、いつも声を出すんだけど、それが「よっこいしょ」だったり「よいしょ」だったり「よっこらしょ」だったり、いろんなパターンがある。毎回、ちょっとずつ違うんですよ。最初、わざとなのかなと思ってた(笑)。
松井 あ、それは口癖なの。わざとじゃないよ(笑)。全然意識はしてないんだけど、つい口からこぼれた言葉がそれなんです。
――松井さんが演じたのは、あざと女子の春田あみです。松井さん自身はあざといところはありますか。
松井 自分にまったくあざとさがないと思っていたので、この役をいただいたときは正直すごく不安でした。(小首を傾げて)「えへ」とか。普段そんなことは絶対にやらないので。自分で大丈夫かなと思いながら撮影に挑んだんですけど。
板垣 テストのときとか、すごく恥ずかしがってるんですよ。でも、「本番ではもっとこうしてください」って言われると、ちゃんとそれを思い切りやれるのがすごい。あざと可愛い感じを前面に出してくれるので、こっちとしては助かりました。
――あざとさを研究するためにやったことはありますか。
松井 『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)とか、ちょっと観たりしました(笑)。
板垣 めちゃくちゃストレートなの観てる(笑)。
松井 あざとさって、ふとした仕草やちょっとした語尾の跳ね方にも出ると思っていて。現場で「もっとあざとく」と言われたときは、首を傾げてみたり、試行錯誤してやっていたんですけど、途中からもはや何があざといのかわからなくなってました(笑)。
板垣 僕はけっこう、全部にキュンとしましたけどね。でも僕が松井さんの芝居を観て「可愛い」って言うと、すごく嫌な顔をするんですよ。
松井 ごめん。性格が素直じゃないからかも(笑)。
――逆に、板垣さんにあざとさを感じることはありますか。
松井 感じます。彼はあざといですよ。
板垣 ないでしょ、あざとさなんて。
松井 だから、ナチュラルボーンあざといんですよ。スッと自然に人の懐に入るのが上手ですよ。誰にでも自分から話しかけにいくし、コミュニケーション能力がすごい高いなって今回一緒にいて感じました。
板垣 そうなんだ。自分では全然意識してないんですけどね。
松井 でもそれは全然悪いことではなくて。現場で暗い顔ひとつしないんですよ。どんなに疲れていても明るくしようって、自分からテンション上げてふざけてくれたり。そういうオープンなところは、年下だけど、むしろ見習いたいなと思いました、私も。
板垣 しんどいこととか全然なかったですしね、この現場は。本当に楽しく過ごさせてもらいました。
松井 あ、でもたまに可愛い子ぶる癖があるよね。
板垣 (声が裏返って)ひえ~? どこが?
松井 たまにね、あざとい言葉を発してきたりするんですよ。
板垣 うわ〜、すごい気になる。なになに~?(と、甘えた表情をする)
松井 そういうところがあざといの! 板垣くんは、あざと男子です(笑)。
板垣瑞生●いたがきみずき
2000年10月25日生まれ。東京都出身。主なドラマ出演作に、連続テレビ小説『エール』『シックスティーン症候群』『FAKE MOTION -卓球の王将-』など。映画では、『ソロモンの偽証』『ホットギミック』『映像研には手を出すな!』などがある。
松井愛莉●まついあいり
1996年12月26日生まれ。福島県出身。主なドラマ出演作に、『この男は人生最大の過ちです』『これは経費で落ちません!』『僕の初恋を君に捧ぐ』など。映画では、『癒しのこころみ~自分を好きになる方法~』『フォルトゥナの瞳』などがある。
ドラマ特区『社内マリッジハニー』
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