町田啓太の実在感に震え、赤楚衛二のSNS下手に微笑む。そんな年末のイケメン語りをお届け
テレビブロス本誌でも活躍中の、エンタメ業界に詳しいライターの吉田可奈氏、横川良明氏に、注目のコンテンツや昨今のイケメン事情を語り尽くしていただく企画。これまで俳優たちのヒゲ事情、ネクストブレイク、シンメの魅力、タイドラマ、スターダスト所属俳優について、などを語りまくりました。今回は、イケ語りメンバーがどっぷりハマっている「チェリまほ」の話題から!
文/横川良明
<イケ語りメンバー>
横川良明/よこがわ・よしあき●演劇とテレビドラマを得意とするライター。1月6日に初のエッセイ『人類にとって「推し」とは何なのか、イケメン俳優オタクの僕が本気出して考えてみた』(サンマーク出版)が発売決定!インタビュー本『役者たちの現在地』(KADOKAWA)、電子書籍『俳優の原点』(ライブドアニュース編集部)も発売中。
吉田可奈/よしだ・かな●エンタメ系フリーライター。著者本『うちの子、へん?』『シングルマザー、家を買う』(ともに扶桑社)が発売中。音楽、映画、声優、舞台、アイドル、オタク事が得意。
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2020年末に突然訪れたビッグウェーブ、それはチェリまほ!
――今年もいよいよ残りわずか。タイから北村匠海までたくさんのブレイクスターが生まれた2020年でしたが、最後の最後で来ましたね、『チェリまほ』(ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』)という一大ブームが!(編集部注:文中に出てくる人物名は親しみと敬意を込めて敬称略で表記させていただきます)。
吉田 最高。私、今日も来る途中に電車で観てたんですけど、9話で町田啓太の「これ以上一緒にいたら歯止めが効かなそうだから」っていうセリフでひゃーってなった。小田急線でひゃーってなった(笑)。
横川 本当に。あまりの尊さに日々の活力をもらう反面、心拍数が上がりすぎて寿命もだいぶ減っているという複雑なドラマです。
――横川さん、安達と黒沢がデートの予行練習を行っていたロケ地へ聖地巡礼してましたもんね。では、とくと語ってもらいましょう。
横川 じゃあ、まずは主演の赤楚衛二から。もうね、赤楚衛二はとにかく可愛い。普段はイケメンなのに、安達を演じているときはちゃんとモサく見えるところがすごい。
吉田 ね! ご本人はあれだけスタイルがいいのに、町田啓太と並んだら小柄に見えるもんね。
横川 かなり意識して猫背にしているんだと思います。別の媒体でインタビューしたときに聞いたのですが、ちゃんと外側から役をつくり込む方みたいで。演技に対する姿勢もすごく真摯。
吉田 2018年に舞台『民衆の敵』でお話を聞かせてもらったとき、演技をもっと頑張りたいっていう気持ちが全面に溢れ出ていて気持ちのいい俳優さんだった!
横川 本当にいい俳優さんですよね。僕が赤楚衛二を初めて認識したのは、舞台『黒子のバスケ』。実は、彼も2.5次元舞台を経由しているんです。他にも『露出狂』という舞台も拝見していたのですが、こんな逸材だとは気づかなかった……(くやしい)。
吉田 私が赤楚衛二で印象的なのは、やっぱり『仮面ライダービルド』。犬飼貴丈が天才物理学者の役で、赤楚衛二はヤンチャな筋肉キャラの役。あの髪を編み上げたヘアスタイルも可愛かったし、猪突猛進な感じがすごくよかった。
横川 赤楚衛二は可愛さがにじみ出ているんですよね。『ねぇ先生、知らないの?』でイケメンの美容師役をやっているんですけど。仕事に夢中のヒロインに振り回されて、部屋の外で一晩ずっと待っているという子犬感が最高によかった。
――子犬顔のせいか、振り回される役が似合いますよね。『チェリまほ』の原作者である豊田悠さんが撮影現場の潜入レポをアップされていましたけど、めちゃくちゃイケメンの赤楚衛二が、カメラがまわったらちゃんと安達になっていて、すごかったと描いてました。
横川 たぶんしっかり役に入り込むタイプの俳優さんなんだと思う。
吉田 お芝居のときはすごく自分を追い込むってインタビューでも話してた。映画『思い、思われ、ふり、ふられ』の演技もよかったし。
――私は、彼の喉仏に注目しています。ちゃんと気持ちの変化に合わせて喉仏が動くんですよ。そういう細かいところで感情を表現できるのがすごいなと(町田啓太の眉毛の動きも素晴らしい!)
横川 今回、『チェリまほ』で収穫だったのは、一般男性の役がここまでナチュラルに似合うということですね。顔の綺麗な男性は、どうしても顔の良さが前に出すぎて”普通の会社員”役がハマりにくいこともある。その点、どこにでもいそうな感じの青年を演じられる俳優はキャスティングがしやすいので需要も一気に上がりそうです。
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