夏の夜の終わりに ⑲
彼女と再会したのは、夏休み最後の夜だった。
その日もいつも通り夕方に目覚め、適当に食事をした。そして日が暮れるまで天井のシミを眺め、ゆっくりと時間の経過に身を任せた。室内が暗くなると適当な洋服に着替え、夜道に繰り出した。特別に僕と彼女の因果律を崩す何かをしたわけではないと思う。何故なら僕はまるで精密機械のように寸分のずれもなく、変わらぬ日々を過ごしていたのだから。ここで僕と彼女が再会したのは奇跡でも何でもなくて、元々決まっていた因果に沿う結果だった。その因果に沿う為にも、僕