【30】事業者のはじめての商標登録 ~総集編Q&A~

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。

さて、最近は少々バタバタしておりまして、
前回の記事から、ずいぶん間が空いてしまいました・・・涙。

ところで、いつの間にか、記事番号が「30」に達しました!
ここまでお読みいただいた皆様、本当にありがとうございます。

で、キリが良いということもありますので、今回はこれまでの総集編(?)として、Q&A形式で各記事への「道しるべ」となるナビゲーション記事にしてみたいと思います。

商標登録をまだやったことがない経営者の方、やったことはあるけどイマイチ商標登録を理解していないという自覚がある方、これから起業や開業を考えている方、商標登録について知りたい方など、事業者、社長、企業法務担当者の皆様にとって、少しでもお役に立ちますと幸いです。

Q1:商標登録は誰に関係がある?

➡ すべての事業者に関係がある。
法人でも、個人事業主でも同じ。
規模が大きいとか小さいは関係ないので注意。

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【2】そもそも、商標登録とは何か?
【21】商標登録は、大きな企業だけに関係のある話?(誤解あるある②)

Q2:商標登録の対象となるものとは?

➡ 商品名、サービス名、店名、会社名、ロゴ、シンボルマークなど、
商品やサービスの識別標識になるものであれば、様々なものが対象。
意外なものが登録されている場合もあるので注意。

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【13】商標登録の対象になるのはどのようなものか?(前編)
【14】商標登録の対象になるのはどのようなものか?(後編)

Q3:商標登録をするとどうなる?

➡ たとえば、以下のようなメリットがある。

1.事業で、自分だけがその商標を独占して使える。
2.事業で、他者がその商標や、似ている商標を使うのを禁止できる。
3.事業で、安心・安全に使えることが実質的に保証される。

その他、社会的信用のアップ、®を付けられるなど様々。
※実際には、商品・サービスの関係性も考慮される点に注意。

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【3】商標登録のメリットとは何か?
【4】商標登録の真のメリットとは?
【12】商標登録をすると何かもらえるのか?
【20】ところで、商標登録をすると儲かるのか?
【27】小さな会社が商標登録をするメリットとは?
【15】商標を「使う」とはどういうことなのか?
【26】「商標が似ている」とは、どう判断するのか?
【28】商標登録は言葉の独占?(誤解あるある③)

Q4:商標登録をしないとどうなる?

➡ たとえば、以下のようなリスクがある。

1.他者にその商標を勝手に使われたり、マネされるリスクがある。
2.他者にその商標を先に商標登録されるリスクがある。
3.知らない間に他者の商標権を侵害しているリスクがある。

他者に商標を乗っ取られるおそれや、使用リスクが常に付きまとう。

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【5】なぜ、商標登録をしないと怖いのか?
【1】日本における商標登録の数

Q5:商標登録はいつまで有効?

➡ 原則、商標登録日から10年間。
ただし、更新手続をすることが可能(何度でもOK)。

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【10】商標登録はいつまで有効なのか?

Q6:商標登録が有効な地域はどこまで?

➡ 日本でした商標登録は、日本国内(全国)で有効。
外国でも商標を保護したい場合は、当該国での商標登録が必要なので注意。

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【10】商標登録はいつまで有効なのか?

Q7:どうすれば商標登録ができる?

➡ 特許庁に出願をして、所定の審査にパスすればOK。
出願は、願書を作成して提出する。現在はオンライン出願が主流。

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【6】どうすれば商標登録ができるのか?
【17】商標登録までの流れはどのような感じなのか?
【19】商標登録の申請書(願書)はどのようなものか?

Q8:商標登録の出願をすべきタイミングは?

➡ 「1日でも早く」が基本かつ重要。
遅くとも、世の中にその商標が知られる前には済ませておくのが理想。

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【6】どうすれば商標登録ができるのか?
【17】商標登録までの流れはどのような感じなのか?
【22】商標登録が認められない理由とは?

Q9:どれくらいの費用がかかる?

➡ 現時点(2022年4月現在)では、以下のとおり。
※一つの商標登録出願(一つの商標)についての費用

(1)出願時
出願料: 3,400円+(区分数×8,600円)
(2)登録時
商標登録料: 区分数×32,900円 ※10年分

10年間登録するなら、最低でも44,900円がかかる。
※特許事務所(弁理士)に依頼すると、別途手数料がかかる点に注意。

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【18】商標登録にかかる費用はどれくらいか?
【17】商標登録までの流れはどのような感じなのか?

Q10:どれくらいの時間がかかる?

➡ 通常、審査結果が出るまでには約1年がかかる。
意外と時間がかかるのを見越して、出願のタイミングを図ることが重要。
ただし、所定の条件を満たすことで、審査期間を劇的に早めたり、半年程度にすることも可能(※早期審査、ファストトラック審査)。

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【16】商標登録にかかる時間はどれくらいなのか?
【17】商標登録までの流れはどのような感じなのか?

Q11:どういう場合に審査にひっかかる?

➡ チェック項目は約30あるが、よく引っかかる理由は以下の3つ。

1.願書に記載した指定商品・指定役務が不適切・不明確な場合
2.商標に識別力がないと判断された場合
3.同一または類似の商品・サービスについて、
すでに他者が、同一または類似の商標を商標登録している場合

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【22】商標登録が認められない理由とは?

Q12:審査に引っかかるとどうなる?

➡ 「拒絶理由通知」が特許庁から送られてくる。
ただし、この段階では登録拒絶は確定していない。
適切な対応をすることで、登録ができるチャンスは十分にある

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【17】商標登録までの流れはどのような感じなのか?

Q13:審査に引っかかるかは事前に予測できる?

➡ 商標調査をしておけば、ある程度の精度で事前予測は可能。
ただし、商標調査で100%の完全性は保証されない点に注意。

<関連記事>
【23】商標登録ができそうかどうかを、申請前に確認する方法はないのか?
【24】「商標調査」とは、何を調べるのか?

Q14:商標調査をすべきタイミングはいつ?

➡ もっとも理想的なのは、その商標の本採用を決める前。
商標案がいくつか出たところで、調査結果によりふるいにかけると良い。
リスク回避のため、実際に使い始める前には必ずしておくべき。

<関連記事>
【29】事業者が商標調査をすべきタイミングとは?
【24】「商標調査」とは、何を調べるのか?

Q15:商標登録・商標調査は自分でできる?

➡ できないこともないが、限界がある。基本的にオススメしない。
特に商標調査は、専門知識と経験が問われる。
商標登録も、自分で登録ができていても「失敗」している場合がある。
いずれも、専門家である弁理士に依頼することをオススメします。
(弁理士は、一般的に特許事務所で執務をしています。)

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【7】商標登録の申請から完了までをラクする方法とは?
【8】どんな弁理士や特許事務所に商標登録を依頼したら良いか?(前編)
・【9】どんな弁理士や特許事務所に商標登録を依頼したら良いか?(後編)
【25】商標調査を依頼する場合の注意点とは?

以上、お役に立ちましたら幸いです!!

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【企業・経営者向け】
「はじめての商標と商標登録のためのお話」は、
こちらの目次からご覧いただくことができます。

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