見出し画像

サブカルよ、ありがとう

 先程、Some Girlsというバンドの曲を三曲和訳した記事をnoteに投稿しました。良かったら読んでみて。

 それで、自分は己に課したノルマとして、週に二回、月曜と金曜にnoteへ文章を投稿する事を義務付けているんですよ。自分自身に。その「金曜に投稿される筈だった文」が上に紹介した記事で、書き終わるのにどえらい苦労してしまって結局投稿出来たのが月曜の13時42分、それから一呼吸置いた今、ようやく、「月曜に投稿する文」を書き始めたところです。
 相も変わらず疲れたら直ぐに横になってYouTubeのショート動画を見てしまう毎日を送っているのですが、最近そこで「きょういくばんぐみのテーマ」という曲がよく流れてきます。文字通り教育番組の体を装いながらも現代人が抱える普遍的な悩みについて切々と歌われた曲なんですが、ショート動画で切り取られているサビの箇所「いきるのつらい しぬのもこわい もうおどるしかない」が、かなり自分がnoteを書く時の心境に似ていまして。一日に二回も記事を投稿するとか、正直そこまで根を詰めなくていいだろとも思うんですが、書くのも辛い、でも、noteの更新を止めるのもマジで怖いんですよ。一応一年以上続いていて記事も七十数個に増えた状況でこのnoteを止めたら「なんとか生活を充実させようとこの一年間やっきになって文章を書いてきましたが、鑑みるに、やっぱり完全な無駄でありました!お疲れ〜!残りの人生は全てショート動画の閲覧に捧げます」と己で認める事になってしまう。そうなったらもう「こんなおれをせめてわらってくれ」どころの騒ぎでは無い。完全なる路傍の石。モブ以下。生きる屍。恐ろしい。無駄と分かっていてもせめて抵抗だけは続けたい。人間としての根源的な恐怖に突き動かされながら、熱い血潮と共に今この文章を入力しています。
 で、じゃあ止めるんじゃなくて「一旦『充電期間を設けます』みたいな形で、一週間程noteを休むのはどうか」と考えて下さる方もいるかとは思うんですが、俺みたいな性根の腐った人間が一度手を止めてしまったら、もう一週間で済む筈が無いんですよ。二年間は書かないね。ハンターハンターくらい俺は書かないよ。怠ける事を覚えてしまったら。そうやって自分を甘やかして甘やかした果てに気付いたらこのドン底に転がり落ちてたんだから。己自身のバカさ加減を、俺はもう知り尽くしている。俺は俺の人生を台無しにする為に山から降りて来た凶悪な害獣だから。「俺の人生」という名の畑を、あの害獣がどの箇所から食い荒らし始めるのかとか全部手に取る様に分かっている。というか俺は、もう畑ですら無い、既に全ての作物が食われ尽くされている単なる更地に野菜の種か石かも判別出来ない物を蒔いて、ほぼ発狂状態で水をやってるだけなんですよ。「なんとかなれーッ」と叫びながら。全てを喪ってしまったちいかわ。それが俺。もう小さくもかわいくも無い、ビジュアルとしてはなまけ怪獣ヤメタランスに近い異形の存在こそが俺。だからこそ、これ以上自分の人生に害獣が侵入してくる事態は絶対に許容出来ない。意識が保つ内はnoteの更新を続けたい。

 先程「きょういくばんぐみのテーマ」の事を書いたけど、生きるのが辛いってより物価が高いってだけなんですよね。はなまるうどんでかけうどんの小と天ぷらを二つ付けると大体650円位になるんだけど、店員さえ居なかったら俺は会計の度に天を仰いでると思うね。「神よ………」と呟きながら。セルフレジだったら絶対に毎回神様にこの惨状を訴えてますよ。ラテン語で。おかしかろうて。昔は330円で済んだじゃん。いつの間に価格が倍になってんのよ。中野のディスクユニオンに今、コートニー・ラヴの写真がでかでかと前面に貼られているTシャツが2400円で売られていて、おっさんがコートニー・ラヴのTシャツを着てたらバカ過ぎて面白いからかなり欲しいんですよ。でももう単なる冗談に2400円は払えねえわって。社会がまともでさえあれば今頃コートニー・ラヴのTシャツを着ながら颯爽とメインストリートを闊歩して街中の爆笑を掻っ攫えていたのですが。悔しいです。

 ネットで売られてるコートニー・ラヴのTシャツってめちゃくちゃ高値が付いているんですが、これなら2400円ってかなりお得な値段設定じゃんね。39990円って、みんなコートニー・ラヴに一体何を求めているのだろうか?分からない。俺はもっと、良く分からない事をやっていた女性のTシャツが欲しいっすわ。リサ・サックドッグとか。それでも39990円は絶対に出せませんが。

Suckdog - Mayonnaise Fistfucker

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 
 さっき気分転換に高円寺に行って来て、何の気無しにヴィレッジヴァンガードに久し振りに入ったんですが、あまりの幸せそうな雰囲気にテンションが最高潮にまで上がったね。店内の品揃えも本当に華やかで、すれ違うお客さん達も全員心から人生を楽しんでいるオーラを発していて。「ここが天国なのだ」と本気で思ったよ。

 「こづかい万歳」という、あまり裕福でない人達が各々で編み出した独自の人生を楽しみ方が紹介されている有名な漫画があるのですが、その中の1エピソードとして、「駅の片隅で酒を飲みながら通り過ぎる人達を眺め、それぞれの人生に思いを馳せて感涙するのが楽しい」というのがありまして。その人物が涙を堪えている表情のアップと共に、「俺にとって…生の映画をているようなモンだよ…(歩いている人達を眺めて感情移入する行為が)」というモノローグが挿入されているコマがよくXでバズっているのですが。自分にとってのヴィレッジヴァンガードがまさにそういう施設なんですよ。文化の楽しみも享受しながら、同時に自分の人生をも楽しんでいるっていう、俺が憧れ続けて、そして未だに憧れ続けている生き方に最大限にまで肉薄できる場所なのよ。そりゃ泣くよ。生の映画なんだから。俺に言わせるならば泣かない奴の方がおかしい。若い頃にシナモン・トースト・クランチとかロケット・オア・チリトリとかLD&Kのオムニバスとかを聴いてた時の気持ちが鮮明に蘇るのよ。そりゃ号泣するだろ。

Sylvia55/Little Bit More, OK~ちょっとだけなら大丈夫

 ヴィレヴァンからの帰り道、嗚咽を堪えながら自分はブルーハーツの「ラブレター」、その歌詞の「あなた〜よ〜 あなた〜よ〜 しあわせに〜なれ〜」をブツブツと呟いておりました。本当にあの場に居た客の全員が幸せになって欲しいし、あの場所に売られていた全てのグッズに関わった全てのクリエイターが創作活動だけで食えてて欲しい。心からそう思う。店内にディスプレイされたちいかわのシールがキラキラと光っていて、自分はベルセルクのモズクズ様みたいにその燦然たる輝きの前に身を投げ出して頂礼ちょうらいしたかった。サブカルへの感謝を身を挺して表したかった。いいもんですね。サブカルチャーっていうのは。心を豊かにしてくれますよ。
 と、そんな感じで、サブカルチャーを礼賛した所でこの文を終わりたいと思います。最近ワワニーばかり聴いているので、彼等の名曲を貼っておきます。

Wa Wa Nee/Suger Free

それではまた〜!金曜に何かしら書きます〜

いいなと思ったら応援しよう!

つやつやと実っている稲穂
なあ、頼む……たったの5ドルでいいんだって… 確かに昨夜はツキが無かったよな、ベニーがヘマ打っちまって…いや、イカサマじゃねえ、生まれ故郷のアリゾナに誓えるぜ、ただ必勝法があるのさ…次は負けねえよ…なあ、ハニー、5ドルでいいんだ…マンハッタンの夜景の様に俺を愛してくれよ…

この記事が参加している募集