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約束の地に向かっている
10月も半ばになり、ようやく涼しくなってきました。
というより、3日位前だったと思いますが、雨が降って普通に寒かった。まあ、普通そういうもんですよね10月なんて。気温20℃で花が咲いて蝶が飛んでる方が異常事態ですよ。これから毎年そうなっていくんだろうけど。で、その時思ったのが、気温40℃位が続く季節もそれはもう辛かったが、冬は冬でまた別種の辛さがあるという事で、夏は"躁"として苛立んだけど、冬は"鬱"として思考がどんどん混濁していくんですよね。
昔、今とは別種の夜勤に従事してた時、仕事上がりに近くの公園でストゼロ2本飲んでからラッシュ時の電車乗って家帰るっつう、絶対にそれだけはやっちゃだめだろって奇行に耽(ふけ)っていた時期があって、ある日それをやってから駅のホームに立ったら、そこにいる人達の"男性"と"女性"の区別が本当に一切出来なくなった事があるんですよ。当時のツイートがあります。
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この時のツヴァイの広告ってnoteに貼っていいのか、著作権的にどうとかこうとか面倒なのでは無いかと思ったのですが、「ある企業を推薦する」という体なら、大丈夫でしょう。多分。最近、結婚したい。もう孤独には耐えられない。そう考えてはいませんか?そんな時はツヴァイにお任せ下さい。創業40年を誇る恋のキューピット達による確かな実績、そして手厚いサポートが、必ず貴方に相応しいパートナーを見付けてくれます。さあ、今すぐお電話を。次に幸せになるのは貴方です。
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この広告の、2人いる人物のどっちが"男性"だったのか完全に分からなくなったんですよ。男女に纏わるボンヤリした記憶は断片断片ながらあって、「"青"って男が着る色じゃなかったか…?じゃあ左側が男で…右も…男なのか…?」とか全力で推理して、そんな事してたら降りる駅も乗り過ごしてしまって。家帰って「この状態って一生続くのか………もうどうでもええわ」と思って寝て、起きたら元に戻ってました。今の数倍荒んだ精神状態だったんで、男性とか女性もう今更知るかよって気持ちになってね。その当時に描いたエッセイ漫画があるんですよ。
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ヤバいでしょこの心的状態。いくらなんでも。今の俺ですら泣かないよこんなくだらない事で。と言いながら、自分で読みながら若干涙が滲んでしまったのですが。「かわいそうに」と思って。俺の話だよ。他人事じゃねんだって。要はこのくらい感情が制御不可能だったんですね。あとあいみょんの「満月の夜なら」、俺本当に好きなんだよね。
あいみょん - 満月の夜なら 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
こんないい曲なかなかない。ここまで青春を謳歌しきっている若者達の事を歌われたらもう羨望の気持ちすら沸きません。ただ深く感動するだけです。あとBrother Inferiorって、そういう名前のハードコアバンドがいて、「兄弟の劣ってる方」ってバンド名が「正に俺にこそ相応しい名だ」と思って当時聴きまくってたんですね。曲も普通に好きですが。
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こういう、狂気と正気の彼岸みたいな箇所から何回か抜け出せなくなって、それで最終的に断酒を決意する事になるんですが、その時期の1エピソードですね、これは。見た事無いけど、映画の「マルコヴィッチの穴」と同じ体験をしたんだと思うよ。「他人の区別があんまりつかなくなる」という。中原昌也氏が著書「エーガ界に捧ぐ」の中で「マルコヴィッチの穴」を、「我が国にはこの映画に先駆け、小林亜星が屋根の上で無限に増殖していく『ぱっとサイデリア』のCMがあった」と評していたのを今思い出した。そのCMの動画は見つけられなかったんですが、自伝のジャケがちょっと近いかも。
あと、自分のXを"男性"で検索したら「ふ〜ん」と思う様なやつが出て来たんで、noteにも貼っておきます。
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昨日その男女の区別が付かない状態、マルコヴィッチの穴状態が久々に起こりまして。相も変わらずホロライブのまとめ動画をボーっと見てたんですよ。「宝鐘マリン面白いなあ〜」とか普通の事を考えながら延々と。
【holoGTA】裏作業とは思えないほど修羅場だ らけのマリン船長が面白すぎたww 【宝鐘マ リン/火威青/戌神ころね/ときのそら/兎田ぺこ ら/猫又おかゆ/音乃瀬奏/さくらみこ/ホロライ ブ切り抜き】
そしてその後Xを見たら、自民党のプロモーション映像が流れて来て。石破茂がこっちを見据えながら「自民党は変わります!!」みたいなマニフェストを声高に宣言する内容でして。
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この動画を見た途端「さっきまで見てたVtuberの動画と、こっちの動画の、どちらが現実なのか?」が本当に分からなくなってしまって。「どっちがCGで、どっちが実写の人間なの?!」って。「俺ってどっちなの!?石破の側!?」ってなって。熟考を重ねた末に「どうやら俺は石破の側らしい」と、認識が現実へと軟着陸しまして。「こっちだったか……」と。Toastのアルバムのタイトル、"Crashlanding In Hell(地獄への胴体着陸)"って感じで。認めたく無い現実を受け容れざるを得なかった。俺は石破の側。これはもう仕方が無い。
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ここまで頭が朦朧としている原因って「冬になって、寒くなったから」以外にもう1つあるんですよ。それが「己のスキルアップの為」とかいう理由で2週間前から始めてしまった「洋楽の歌詞の邦訳」なんですね。ほんっとに疲れるのよあの作業が。マジで夏と冬って感じで、平日も俺は勿論辛い。仕事で。それとは別種の辛さが日曜日の俺を襲ってくる。「この単語の意味なに?!」とかずっと考え続けないといけない辛さが。あと「さあ、俺は英語を勉強するぞ!」と決意した時から覚悟してはいたんだけど、「こういう事を歌ってたのかあ…もっと凄い事を歌ってたのかと思った」と曲自体に冷める事がそこそこあって。自分は今までLEWDっていうパンクバンドが大好き(オルガ・デ・ボルガがベース在籍時のみ)で、このnoteのアイコンの自分にもLEWDのTシャツを着せる位ではあったのですが、数週間前にそのバンドの"climate of fear"って曲を訳した時に「結構普通の歌詞なんだな…」と思ってしまって。「ふ〜ん」って気持ちになってね。これが蛙化現象というやつなのでしょうか。英語の勉強には、そういう哀しさもある。
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で、自分は先週のnoteに「今週訳した曲は難し過ぎたんで、次回は簡単な曲にします!」みたいに書いたんですね。でも、それは前フリだったんですよ。次のnoteでそういう曲を訳した後に「こんな簡単な曲じゃ手応えがさっぱり感じられねえ!よっしゃ、もう一曲訳してやるぜ!!」みたいに二曲いっぺんに訳する予定だったんですね。「俺様の妙技に酔いな」と。現実はそれどころじゃねえ。やっとその"簡単な一曲目"をさっき訳し終えて。あーもうこれでええわって妥協に妥協を重ねて。二曲目に着手するなんぞとてもとても。殺す気か。DeepLにでも頼んでくれ。
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という訳で、今から自分が訳したAC/DCの"Highway to Hell"を貼ります。何名もの方が既に個人サイトなどで邦訳を試みられている大名曲であります。サブカル好きの木っ端中年による稚拙な訳が今更ネット上に増えた所で何の意味も無いのかもしれません。しかし、前フリをメインディッシュとして振る舞わないといけなくなったこちらの台所事情も察して下さい。阿吽の呼吸で。
いや、前フリと言ったって、曲としては本当に最高の曲なんですよ。ただ歌詞に関してはもう、酔っ払ったおっさんが道路にひっくり返りながら歌ってる鼻歌みたいな、「ご機嫌ですな、ボン・スコットさん」みたいな内容でして。ギャビン・ブライアーズの「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」(ホームレスが路上で歌っていた讃美歌の数小節、"Jesus' blood never failed me yet,Never failed me yet…"という鼻歌をテープでループさせ、その上に弦楽器による叙情的な旋律を重ねた曲)とか思い出しました。
ただ、ボン・スコット時代のAC/DCは日本盤でもライナーノーツだけが有って対訳は無かった筈なので、いかに試訳みたいなレベルとはいえ、その時期の曲の対訳にはそれなりに需要があるのではないでしょうか。もっとマイナーな曲を訳せば良かったね。"What's next to the moon?"とか。
ボン・スコットはAC/DCの初代ボーカルで、人気絶頂時に酒を飲み過ぎて寝ゲロで窒息して死にました。いかにもそんな感じで死にそうな人が書いた歌詞です。自分は青春時代、「ボン・スコットがいた頃のAC/DCしか俺は認めない」という若者特有の頑なさで2代目のボーカル、ブライアン・ジョンソン時代のアルバムをあんま聴かなかったのですが、自分自身の嗜好とか心底どうでもよくなった今現在ではブライアン時代のアルバムも愛聴しています。特にリック・ルービンがプロデュースした"Ballbreaker"が最高ですね。
では訳します。
AC/DC /Highway to Hell
適当に生きて 気ままに愛する
今期限定の片道切符で
何も求めない 放っておいてくれ
俺は自分で決めた道を歩いている
理屈も筋も無えんだよ
やりたい事も何も無い
さあ落ちようぜ パーティーの時間さ
お仲間さん達も集まってきてるんだろ
俺は地獄へのハイウェイを走っている
地獄へのハイウェイ
地獄へのハイウェイ
地獄に向かうハイウェイを走ってるんだ
停止標識も無い 速度制限も
なにもかもが俺を止められない
車輪の様にそいつは回り始めて
誰にも俺の邪魔は出来やしないのさ
よお、サタンさん、俺はちゃんと働いてるぜ
ロック・バンドでプレイしてるだろ
やあ、母さん、僕を見て!
僕は今 約束の地に向かう途中なんだ
俺は地獄へのハイウェイを走っている
地獄へのハイウェイ
地獄へのハイウェイ
地獄に向かうハイウェイを走ってるのさ
そして俺は落ちて行く… 終わりまで
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
素晴らしい、珠玉の一曲。ここまでろくでもない事をにやにやと笑いながら歌い、挙げ句の果て寝ゲロで死ぬ。本当にボン・スコットには尊敬の念以外を持つことが出来ません。自分が親だったら絶対に子供には聴かせたくないですね。といいながら自分は中学から愛聴していたが。あと歌詞でいきなり"Don't need reason, Don't need rhyme"と、唐突に"rhyme(韻)"という単語が出て来て「これは何なんだ?」と思ったのですが、辞書で調べたら、"have neither rhyme nor reason"が「全く意味を成さない、筋道が立っていない」という意味の成句らしくて、多分それをもじったフレーズであろうと判断して、その箇所をその様に訳しました。他のサイトでは大体「韻も必要無い」みたいに訳されてる所です。
それでですね、この曲を訳するためにYouTubeでPVを見てたら、こういうコメントが下部に表示されてまして。
![](https://assets.st-note.com/img/1729506430-5nZxL0toOQXfsMr1KVRl6kmc.jpg?width=1200)
「『◯◯年にこれを聴いている人いる?』と聞くのは止めてくれ。俺達がこのマスターピースを手放した事は一度も無いんだ」
泣いてばっかで悪いけど、これ読んで本当に爆泣きしたね。本当にそれ。それ以外は何も無い。本当にそれだけ。ただ単にそれだけ。それ以外何も無い。正直、このコメントを読めただけでもハイウェイ・トゥ・ヘルを訳して良かったよ。
という訳で、偉大なバンドに敬意を込めて、最後にもう一曲ボン・スコット時代のAC/DCの曲を貼ってこの文を終えたいと思います。ボン・スコットがこの世からいなくなろうと、未だにその熱い轍はハイウェイで燃え盛り、約束の地への道筋を我々へと示してくれているのです。偉大なロッカーに敬礼!!We solute you!!Yeah!!
AC/DC /Shot Down in Frames
最高ですね!また来週〜!
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