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DIE HARD(なかなか死なない)!!
自分は毎週月曜の夜にnoteを更新している者なのですが、今週は一日遅れてしまいました。今現在、この文を書いているのは火曜日です。まずその言い訳から始めさせて下さい。
毎週毎週、ヘドロの様なルッキズムに溢れた文を書き散らかして大変申し訳無いとは思うのですが、三日前、土曜の朝にXを見たらですね、相互フォロー関係にある昔の知り合い、◯◯さんが、「四日前に彼女ができたばかりの◯◯君が会いに来てくれた!」というキャプションが添えられた写真をリツイートしていて。写真には夜の郊外を背景に男性二人が写っていて、要は◯◯君と久し振りに会って二人で自撮りしました、◯◯君は四日前に彼女が出来たばかりですと。そんな投稿をリツイートしてたら、その人のアカウントを見たくなるじゃないですか。「四日前から付き合っているとかいう、その、彼女さんの写真は見れるのかい?」という、100%の邪心、一点の曇りも無い邪な心を持ってして◯◯さんのアカウントに飛んで。で、見れまして。彼女さんの写真が。自分から自撮りを盛んにXに上げている方なのでなんぼでも見れまして。で、その人がえらい綺麗な方で。本当に良く無いリアクションだという自覚はあるのですが、見た瞬間に羨望、自己嫌悪といった負の感情が爆裂して気が遠くなってしまって。いや、俺の頭はもともと幸せそうな人達への妬みや嫉みが充満しているので、そこに起こった僅かな発火がそのまま粉塵爆発を引き起こしたといった方が正しいか。とにかく、嫉妬で脳が熱い。焼けている。
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息も絶え絶えになりながら、「恋愛と完全に縁が無くなった自分は、これから何を便にこの東京砂漠を生きていけば良いのだろうか?俺は旅人だ…」みたいな、くら〜い諦念じみた憂鬱にもう頭が支配されてしまい、そしてそのまま気分も悪くなり、もう駄目だ、風邪がぶり返した、また休日が潰れると思いながらその日は寝ました。
ルッキズムついでに書くけど、他人のいいね欄が見れなくなってから、早、三ヶ月目。自分は、「もう女性の自撮りをいいねしても他人に知られる事は無いんだ!」という開放感から、X上で自撮りをコンスタントに投稿してる中国人女性や韓国人女性を300人くらいフォローして完全に収集が付かなくなってしまいました。取り敢えず、情報収集の為のSNSとしては一切機能していません。少し前に地元の九州で震度6位の地震が起こった時、詳細が知りたくて延々とXをスクロールさせたのですが、とにかくいつまでたってもタンクトップの女性が15秒間踊ってる映像とかバーで若者達が酒飲んでる動画とか、鬼滅の刃のコスプレ見てる場合ちゃうねん俺の地元は今どうなっとんのやと思いながらスワイプしまくっても猫耳付けた女性の自撮りとかドラえもんの名シーンの動画とかが流れてくるだけ、「地震」で検索したら三年前の地震情報とかが出てくる始末、全て自撮りアカをフォローしまくった自分が撒いた種とは言え、ここまで使えないSNSがあっていいものなのかと驚愕しました。何故日本人女性をフォローしないのかというと、いいねを押した時に「こいついっつもいいね付けてくるな、本当に惨めな存在だ」みたいに認識されるのが嫌だからです。お互いの使っている言語が理解出来ない関係だったらあんま相手の記憶にも残らんだろ。あと俺が中国人や韓国人の顔ファンだからアジア各国の女性ばっかフォローしてしまいますね。くそどうでもいい話ですが。
あと、なんか理由が分からないんですが、自撮りを上げてる中国人女性って"数字"を名乗ってる事が多い気がします。
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自分の知らない文化的な土壌があるのかもしれませんが。こんな話しても本当に仕方が無い、何の得にもならないんですが、自分は「十三」を名乗って自撮りを上げまくってる中国人女性アカウントの完全なファンで。「もう十三の事だけ考えよう、他は何も思うまい」という気持ちで仕事を乗り切る日も多々有る、まあ普通にアイドルにはまってる様なもんなんだと思います。単なる一般人の方だと思うんですが。十三さんは。最近陸上グラウンドみたいな地面に自分の影だけ写ってる写真を載せていて、中国語が添えてあったので日本語に訳してみたらかなりバカな事が書いてました。
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共感のしようがない。そういえばさいとう・たかをの漫画「サバイバル」で、文明が大地震で崩壊してしまって主人公が山に住まざるを得なくなり、それで満面の笑みを浮かべながらトイレに行くシーンで「災害によってそれまでの行動様式が破壊され"ただ生きていくだけ"という生活になってしまうと、人間の一番の楽しみは排泄になる」みたいなナレーションが付いていた気がする。あと、バットホール・サーファーズのアルバム"Piouhgd"が出た際に、それの日本盤ライナーでボアダムスのEYE(当時の名前は山塚EYE)が「私は『バットホール・サーファーズ』と声に出して言うのがとても好きだ。はなくそほじったり、う●こしたりと、人生には色々楽しい事が多いが、これもその内の1つである」という文を寄せていた。これ別に地下牢に10年くらい監禁されてた男が残していた手記じゃないからね。もっと高次元での楽しい事はないのかよこの人の人生には。俺の人生よりも悲惨じゃねえか。いや、似たり寄ったりか。
という訳で、ここで一曲バットホール・サーファーズの曲を貼ります。"Piouhgd"の曲を貼ろうかとも思ったのですが、あのアルバムは全曲通して聴くのが一番良いと自分は思うので、代わりに"Hairway to Steven"の最後の曲を…あのアルバムは曲タイトルが全部「絵」だったのですが、配信サービス上では普通に曲目が付けられていました。"Fast Song"らしいです。
Butthole Surfers/Fast Song
ここからが本題なんですよ。何故一日noteの更新が遅れてしまったかの。
いや、やっぱもう少しXの自撮りの話させて下さい。俺前々から不思議だったんだけど、昔はX、というかツイッターで他人のいいねが見れたじゃないですか。それで、結婚してる人達がお互いをフォローしていて、それで旦那さんがのびのびと若い女性の自撮りにいいねを付けまくってる、という事態を何回も見た事がありまして。夫婦には夫婦の事情があるだろうし他人がどうこう言えた義理でも無いとは思いますが、一般論として、やるなとは言わない。ただ、それをしたければ、別アカを作って配偶者にバレない様にやるべきだと自分は思います。だって嬉しい訳が無いもん。旦那が他の女の自撮りにいいね付けてて。
いや、俺は中国人女性の自撮りとかにいいねを付けまくるよ!だって独身だから!!!!!!!!!!!!!!嫌ダッと言っても愛してやるさとハートマークを押しに押して押して押しまくるよ!だって独身だからね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!気楽なもんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ああよかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
でも、パートナーと相互フォローである状態でそれをするのはどうかと思います。俺は女性と付き合った際に、最近の男性アイドルの事がさっぱり分からないからまあTOKIOにするけど、相手の女性がXでTOKIOの写真をリツイートして「長瀬様〜♡」とか書いてたら本当に嫌だもん。たのきんトリオの写真を貼って「たのきん様〜♡」とかやってたらマジで嫌すぎて発狂するよ。たのきんトリオって名前がたのきんで統一された三人組ですよね?ディーディーラモーンみたいな感じで、安田たのきんとかがいるグループでしょ?そんなグループにX上で相手の女性がメロついてたら、嫌ですねえ…
まあ、他人のいいね欄は既に見れなくなったので、こんな事を主張しても何の意味もありません。イーロン・マスク様様ですね。
という訳で、配偶者にマジ切れしました系ソングの大名曲、テイラー・スウィフトの「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりはしない」を貼ります。このPVって、サビで出てくる、いかにもまともに生きてそうな人達が「他人の失恋、所詮他人事!そう思って何が悪い!?」って感じで己の人生をエンジョイしているのが本当にいいよね。「まともに生きてる人達にも、一歩間違えれば大量殺人犯になっていたかもしれない様な、"他人の気持ちなんて一切酌量しない、できない"という猟奇性があり、ただそれをこっそり発散させるのが上手なだけであって、そしてその発散によって傷付く被害者もちゃんと存在する」という現実を描ききったこのPVは本当に名作だよ。このPVの主役はサビに出てくるモブの人達なんだよ。見てて本当に涙出るもん。こいつらは本物の悪魔だ。だからこそ美しいって。
Taylor Swift - We Are Never Ever Getting Back Together
ここからが本題なんですよ。何故、一日noteの更新が遅れてしまったかの。
知り合いの彼女の可愛さに落ち込んでふて寝して、それで起きたら、ショック療法みたいな感じでメチャクチャ体調が良くなってたんですよ。で、このコンディションだったら今週のnoteにも洋楽の歌詞の対訳を一曲分載せられるだろう、と判断して。先週ビアフラとメルヴィンズの共作曲を訳したんですが。今週もいけると思ってやってみたら、もうその曲がややこしくてややこしくて、それで月曜の更新に間に合わなかったんですね。
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それが今からここに訳詞を貼る曲、ザ・クラッシュの、オリジナルメンバーとしては最後のアルバム「コンバット・ロック」、その最後の曲、「デス・イズ・ア・スター」です。
自分が「コンバット・ロック」を初めて聴いたのは中学か高校か位の時期で、「ロック・ザ・カスバ」は最高だと思ったが、他の曲が全部地味すぎて意味が分からない、これがパンクなのか?で、特に「分からないもの」として印象に残ったのが「デス・イズ・ア・スター」、対訳を読む限りもう反抗とか貧乏な国について歌ってる訳でもない、このわけのわからない茫洋な曲は一体何なのか?と長年疑問に思ってまして。ただ、年取ってから聴くとやっぱ凄く良いんですよね。泣ける。その曲を今から訳します。で、これは毎回繰り返すけど、俺は翻訳の教育とか一切受けてない、一山いくらの高卒の中年でしかない。そういう人間が意訳したものなのだ、という事は肝に銘じておいて下さい。出来る限りは調べたよ!辞書とかグーグル検索で!
ではいきます。「デス・イズ・ア・スター」、この場合の「ア・スター」とは「運命」を指すのだと思います。「死は運命だ」ということですね。
The Clash - Death is a Star (Remastered)
そして、私はあの死の亡霊に取り憑かれてしまった
さながら 彼が裏通りをゆっくりと歩く様に
私は険しいジャングルの中 彼の後を追い
夜の闇に紛れて首を絞めた
生命の盗人は 愛の為に外へと出た
一晩だけのモーテル
その一番安い部屋を嵐の様な惨劇が襲う
最も幸福であるべきハネムーンの日にも
血を流す為に亡霊は忍び込む
愛の殺人鬼は
遅れて来たナイアガラ行きの最終バスに乗り込んだ
偶然か?それとも、惨めさから逃げる為に?
突然に?それとも、苦痛への反応か?
暗い映画館で煙草を吸いながら
君は見ていたのかもしれない
悪い奴がまた 倒れる様を
スペインの山では 雲は高く
夜中降り続ける雨の中でフォードが咆哮する
殺人鬼の血が流れる しかし、彼は
再び銃に弾を込める
夕暮れの中で その銃は死んでいく
その光景は大の大人を 少女の様に泣かせる
恋人達はたわいなく話しているが
しかし 彼等が満足した事は無い
暗い映画館で煙草を吸いながら
君は見ていたのかもしれない
悪い奴がまた 倒れる様を
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
わけわからんと思いながら自分なりに考察したんですが、最初に出てくる「私」、これは誰なのか、殺人鬼の事を指しているのか、もしくは違うのか。それは多分意図的に曖昧にされていると思うんですね。ロブ=グリエの小説みたいな、視線があって、で、誰が見ているのかはほぼ意に介されていない描写なんですよ。「私」というのは殺人鬼なのかもしれない。別人だとしたら、その「私」は「君」が映画館で眺めている「悪い奴」である可能性もある訳で、ジョー・ストラマーはこの曲を通して「自分が映画の中で何かを演じているのか、それともそれを外側から眺めている状況なのかすら判断ができない、それ程にアイデンティティが希薄になってしまった状態」を表したのではないかと思います。「コンバット・ロック」収録曲に「レッド・エンジェル・ドラグネット」って曲があって、映画の「タクシー・ドライバー」の台詞を引用した後で「夢ってやつが何だか分かるか?俺は知ってる、それは、彼等が映画の中でやってる様に生きるって事だ」という歌詞があるんですけど、やっぱ、ジョー・ストラマーの中で葛藤があったんじゃないかと思うんですよね。「俺はロック・スターを演じているのか?夢の中で生きているのか?」みたいな。自分の妄想でしか無いですが。で「現実」と「演技」の区別が付かない状況が発生して、それで「デス・イズ・ア・スター」という、離人症みたいな曲が生まれた、のではないか、という気がしますね。
と結論付けた所で、この文を終えたいと思います。いや〜、来週またなんか洋楽を訳するとしたら、もっと簡単な曲を選びますわ!毎週こんな悩みまくってたら辛すぎる!
という事で、最後に「デス・イズ・ア・スター」を訳しながらずっと考えていた曲、坂本慎太郎の「幻とのつきあい方」を貼ります。「デス・イズ〜」に出てくる"死の亡霊"って、実際の歌詞では"deadly phantom"なんだけど、「幻とのつきあい方」の英訳が"How To Live With A Phantom"で。「自分と他者との区別が付かなくなる危険な状態も、ある」という事を表しているという意味で、なんか近い所があると思いますね。
坂本慎太郎/幻とのつきあい方(How To Live With A Phantom)
それではまた来週〜!
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