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松屋の水煮牛肉辛すぎワロタ
週に一回noteを更新する作業を去年の1月22日から始めたので、今回の更新で一年が経った事になります。別にXとかで話題になる訳でも無く、ただ淡々と続けているだけ。いわゆる家内制手工業、マニュファクチュア、近所の草叢(くさむら)に建っている腐った廃墟をよく観察したら、うっすらと明かりが灯っていて、その中でタンクトップを着た汚いおっさんが不明瞭な言語を泣き喚きながら血とホコリにまみれた輪転機でガリ版刷りの手製の新聞を作り、しかもタイヤが全部パンクした自転車に颯爽と跨りながらその新聞を近所に配り回っていた、という、そういう恐ろしい状況を作り出しているのが俺ですね。恐怖新聞。一度読んでしまえば寿命が100日削られてしまうという恐怖新聞を、読者の皆様方が楽しんでくれる事だけを願いながら真心を込めて刷り続け配り続けた一年間でした。今まで書いた記事が皆様方の毎日にささやかながらの彩りを与えられていたのであれば、これほど嬉しい事はありません。
パンクロックを聴く醍醐味というのは、若い頃は他人事と思っていた歌詞の対象が実は自分の事を指していたと気付いてしまう、あの血の凍る様な瞬間にこそ有るのだという自説を私は持っています。歳を重ねる中で、ある日、セックス・ピストルズの"no future for you"の"you"とは俺の事だったのだと気付き、ある日にはジョニー・サンダースの"all by myself(全部自分でやる)"の"myself"とは俺の事だったのだと思い知らされて、そしてブルーハーツの歌詞「僕達を縛り付けて一人ぼっちにさせようとした全ての大人に感謝します」、その"全ての大人"とはただ単に俺の事だったのだとしみじみ思わざるを得なかった一年間でした。一ヶ月程前から、あまりにも読者数が増えないのでもうヤケクソでnoteを週に二回更新する様になり(できてない週の方が多いですが)、そうなればプライベートはもう毎週の文章の準備と執筆以外には何をする余裕も一切ありません。人と会う時間とか皆無。バカ文章に従事するだけの狂った日々。ジェロ・ビアフラの箴言、"Become the media(メディアになりなさい)"を遂行するだけのアホ生活。マジで現実感が無くなる時がある。
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ブラック・タンバリン / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
考えまい考えまいとしながらも、どうしても頭にちらついてしまうミッシェルガンエレファントの"ブラック・タンバリン"の歌詞、曰く、「三年待っても 兆しは見られない」……
ミッシェルガンエレファント級のバンドですら兆すまでに三年以上かかったのなら、一体俺のnoteはいつ兆すのか?いつ人気が出るのか?30年後か?その頃、米の値段はどうなっているのか?マジで考えたくありません。
そもそもこの歳になって「カリスマとして周囲から崇められて、チヤホヤされたい!」みたいな欲望など有る筈が無い。日々を穏やかに生きていく為の金が欲しい、それだけ。実際にチヤホヤされ始めたら考えを変えるのかもしれないが。仕事に行くじゃん。そこの自販機で「あったか〜い」の青汁を買って、俺はそれを飲んでる時だけが楽しい。「あったかいんだから〜」と思えるから。後は別にって感じ。何一つ成し遂げていないまま、既に売れきってしまったロックスターくらいに心が乾ききってしまって殺伐とした風が吹きまくっている。マッドマックスに出てくる景色ばりに荒涼とした己の心象風景をここ数年に渡って俺は眺め続けている。もう心に空いている穴の規模が「モテ」とかで埋められるレベルじゃ無いのよ。俺の心の中の文明はとっくに崩壊していて、僅かながらに生き残っている感情が食料を奪い合う為に石とこん棒で殴り合っている。それだけ。取り敢えずメシを喰わせてくれ。メシ喰わせろ。メシさえ喰えば元気だけはまだ出るから。いや、嘘、嘘です。日々楽しく充実した生活を送っております。
まあ、とにかく、noteの読者数が増えて、それでそこから何かしらの金儲けに繋がって欲しいんですわ。さっきも書いたけど、米の値段が高騰しているではないですか。Gacktが書いた本をこの前読んだのですが、あの人は米をかれこれ25年位食べてない、というか今調べたらそもそも一日一食生活を昔から続けているらしいんですよ。そういう本が読みたい。「GacktのHow to 一日一食生活 〜俺は米も食べない〜」みたいな本を。メシ喰わせろとか言っといてなんだけど。餓死も覚悟しないといけない世の中になったからね。水木しげるのエッセイ漫画に出てくる世界に逆戻りっすよ。戦後だよ。「もはや戦後ではない」って言葉があるけど、もはや戦後だよ。なんで俺は自分のnoteの一周年の記事でこんなに暗い事を書いているのでしょうか。気を取り直して、最近YouTubeからサジェストされて良いと思った曲を貼ります。俺もこういうプレッピー感丸出しの生活がしたいね。
Sabrina Carpenter/Nonsense
Dead Kennedys/Terminal Preppie
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メシの話なんですが、先日Xで松屋の新メニュー「水煮牛肉」という名前の料理に纏わるツイートが流れてきまして。それが上の写真の料理で、四川省の名物らしいです。いかにも辛そうじゃん。でも、その紹介ツイートにも水煮牛肉の写真は乗っていて、何故か巧妙に全ての唐辛子が隠されていたのよ。で、「まず、この料理は、うん、かなり美味しいです」とか書かれていたから、普通にカレー位の辛さなんだろうなと思って、松屋行って注文したんですよ。それで「いただきま〜す」って普通に一口食った途端、体内に原因不明の電撃が走って。茫然としながらスープを眺めたら、その中からゲリラ兵みたいに大量の唐辛子の輪切りが浮いてきて。「こんな事が松屋で起こってはいけない。これは松屋で起こっていい現象では無い」以上の思考を停止していた脳がそこでやっと現状を把握して。「やられたっ!!!」と思った瞬間に、凄いのが来たね。死んでもおかしくないレベルの激辛が。チェーン店の料理食って「やられたっ!!!」って無いよ。普通に。「撃たれたっ!!」とかと同じテンションで思ったもん。非日常の際にしか稼働しない脳の箇所が動いたのがはっきり分かったもん。あれ食って「まず、この料理は、うん、かなり美味しいです」とか書けるのはAIだけだよ。Xなんて元々信用して無かったけど、特に料理に関してのツイートは、俺はこれから一切信じない。命に関わるから。漫画のネタバレ書くの嫌なんであえて詳細をぼやかして書きますが、「ジョジョの奇妙な冒険」の第5部に「メタリカ」って名前のスタンドが出てくるんですよ。メタリカと戦った時のドッピオはこういう感じだったんだろうなと思ったね。とにかく泣くほど口の中が痛い。なんで俺は1180円出してメタリカと戦っている?おかしいだろ?昔もこんな事があったんですよ。コンビニ行ったら「蒙古タンメン中本」のカップ麺の「北極ラーメン」ってやつが売ってて、俺はアークティックモンキーズ(北極ザル)のファーストが好きだから、気になって買ったんですね。「北極」の「ラーメン」って何なのか知りたくて。
Arctic Monkeys/You Probably Couldn't See For The Lights But You Were Staring Straight At Me
それで仕事の休憩時間に食ったら地獄の底の様な辛さで。何が北極なのかさっぱり分からない、ただ異常な辛さ。辛すぎて悪寒すら感じながら40分かけて食ったのね。それで、どんなパーティーであろうと、いつかは終わりが来るじゃないですか。どれほど楽しかろうとお客さん達が帰らないといけない時間には必ずなる訳です。出口からね。激辛料理も然りなんですよ。一度入った激辛料理が、出口へと赴く時が必ず来るんですよ。そここそが真のクライマックスなんです。彼奴等(きゃつら)の。毎回毎回汚い話をして悪いけど、俺は翌日のトイレで信じられない程の激痛に耐えきれず、自分の髪を引っ掴みながら故郷の方角へと泣き叫んだね。ケツから硫酸が出てきたと本気で思ったよ。激辛料理を食べたがる人のモチベーションが一切分からない。何が楽しいのか想像がつかない。ああいうのを喜んで食べる人が出世するのか?不明。
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先日芥川賞の受賞者が発表されて、で、その受賞者へのリアクションに対して文芸界の重鎮みたいな方が「『"芥川賞"で検索して、安堂ホセ氏への授賞に怒って"芥川賞なんてくだらない"』みたいなことを投稿してる皆さん、安心して下さい、あなたがたは文学から選ばれてませんから」という呟きをXに投稿して、それに「小説が衰退したのは、この様な権威主義的な物言いのせいなのだ」みたいな引用RTがされているのを見まして。正直、そんな大仰な話じゃないと思うんですよね。小説が娯楽として廃れつつあるのは、ただ単に長文を読む事ってめちゃくちゃ面倒くさい作業だから、という理由が第一だと思うんですよ。
今現在の娯楽ってバイキング方式じゃないですか。基本料金を払った上での食べ放題。そういう場ってどうしても食材の「食べやすさ」が人気を左右するファクターとして作用するし、それで、小説、というか長文をバイキングでの料理に例えるなら、豚足くらい食べにくいから。バイキングで豚足を食べる人って、もう生粋の豚足好きだけじゃないですか。「手で掴んで、歯で肉を刮いで食べて下さい」って、コンセプトを聞くだけで既に面倒臭い。「なんじゃその辛気臭い食べ物は?みんながマカロンを食べながら和気あいあいと話している所に水を差すなよ!」と白い眼で睨まれるのがオチだと思うんですよね。俺は豚足を食うけど、何故なのか自分でももう分からないし、別に豚足から選ばれたとも思ってないし。だから、権威関係無い。小説が廃れたのは。はっきり言えば、YouTubeのせいだと思います。
まあ、長文なんて今の世の中(昔からかも知れないが)、読んで貰うだけでも大変です。よかったら皆さん、俺が金曜に書いたCOP SHOOT COPというバンドの歌詞を翻訳した記事を読んでください。今の所38人にしか読まれてないからさ。是非。
と、いろいろ書いた所で仕事の時間になったので、ここでこの文を終わらせて頂きます。豚足の話をしたので、バンド名にブタが付いている人達の曲を最後に貼ります。
The Shaved Pigs/2 Car Garage
ええ曲ですな。それでは、また金曜日になんか書きます〜。よろしく〜。
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