人生はジャッカス
先日急発的な頭痛に襲われ、耐えられないまま横になって何となくXを開いたら「女性は優しいセックスなど求めておらず、「太陽の季節」の障子の如く男性器で破壊される事を求めている(意訳)」といった態の呟きが約400人の支持を得ている様子が「あなたへのおすすめ」として流れてきた。そういう女性も居るのだろうが、女性全員がそういう存在だと決め付けて日常生活を運営したら社会はすぐさま崩壊するだろう。そんくらいの事は解っている。が、自分は縋るように発言主(男性)のアイコンをタップして彼のホーム画面を開いていた。そういう発言が日頃から持て囃されている(であろう)人間の呟きはさぞかし自分みたいな存在に対して厳しい意見を吐きまくっているだろうと思ったからだ。頭痛がとにかく酷過ぎて、「治したい」という気持ちが反転し、もう限界まで落ち込ませてくれる情報を摂取してそのまま気絶して寝たかったのだ。「ピーズを聴いて泣いているだけなのに自分の感受性が豊かだと思っている様な男は鞭で打った後にロケットに乗せて宇宙に放逐して構わない。もしかしたら流れ星になって恋人達を喜ばせるかもしれないので、地球で生きているよりも社会の為になる」みたいな文がずらずらと並んだ様子を想像しながら辿り着いた彼のホーム画面は、しかし、拍子抜けする程に大人しいものだった。なんか、ずっとドラゴンアッシュを褒めてるんですよ。「ドラゴンアッシュは偉大なヒップホップバンドだ、グレイトフルデイズは最高の名曲だ」みたいに。後は時々思い出したようにセックスの話するだけなのね。で、それ読んでる内に自分も「確かになあ…」と思って、その日はイブクイックDX錠飲んで寝て、次の日買ったんですね、「LILY DA VIDEO」ってPV集を。そしたらそれが凄い良くて、それからずっとドラゴンアッシュを聴いてるんですよ。
Dragon Ash/ Summer Tribe
で、PV集で当時シングルとかアルバム出した際に発表したCMが見れるんですが、初期のシングル(I♡HIP HOP)の頃の画像、それに"ビクターエンターテイメント"と一緒に"HAPPY HOUSE"ってレーベルが表記されてて、要するにビクターの傘下のレーベルで、そこにドラゴンアッシュが所属してた、という事だと思うんですが、俺そういや昔HAPPY HOUSEのコンピレーションをスペースカンフーマン目当てで買ったなあって思い出して、久し振りに探して聴いたんすよ。1998年のアルバムです。
いや〜久し振り聴いたらやっぱ良かったねスペースカンフーマン。「ジャンボリーVSアセ神」!で、そのスペカンだけが一曲目で「俺達バカで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!!!!!!!!!!」と怒涛の勢いで熱いパトスに満ち溢れたコロコロ展開が変わるハードコア、ナメられる事こそが格好良いんだと確信してる(ナメてる方よりもセンス、スタイル、曲の良さ等全てにおいて自分達の方が勝っている事を本人達は確信しているが、わざわざそういう事を相手に明言するほどには優しくない)名曲を披露していて、他のバンドはいたって真面目にミクスチャーロックを演奏していて、それらも素晴らしかったのですが、それらを聴きながら思ったのが、バンドスタイルで"ロック"と"ヒップホップ"を折衷した音楽を演奏する時ってやっぱ普通"ロック"の方に傾くよな、という事で、ドラゴンアッシュの"Summer Tribe"とか"Rock the beat"の、あのヒップホップのマナーに重きを置いた"軽さ"は何なのだろう?と本当に不思議な気持ちになりました。"Summer Tribe"って、所謂ミクスチャーロックのバンドが、あんな滅茶苦茶シブくてあまつさえサビでボーカルが歌ってない曲をシングルで出すって英断にも程があるよ。あの曲パクリとか言われてるらしいけど、いや、チャートに入るまでに売れたという事実まで含めて自分は偉大な曲だと思いますね。あそこまで極端と言える程に音を軽くして初めてchillになるんだというkjの主張が俺には聴こえた。ああいう曲が沢山オリコンチャートに入りまくってたら今頃日本でもマリファナが解禁されてたかもしれない。「これらはシラフで聴く曲では無いですね」とか文化庁が決定したりして。夢物語では決して無い!日本には安倍昭恵がいる!そう考えるとパクリ問題とかマジで二の次でしょう!?
Dragon Ash/Rock the beat
これは事務所で本当に出た事あるアイデアなんじゃないかと予想するんですが、リック・ルービンがプロデュースしたドラゴンアッシュのアルバムって聴きたいよね。リック・ルービンがプロデュースしたアルバム大体俺好きなんですよ。こう、ヒップホップを通して培った、「生きるか死ぬか、それとも極限までダラダラするか」みたいなダルさが、彼が手掛けた全ての曲から滲んでるじゃないですか。あの感じでプロデュースされた"Summer Tribe"みたいな曲が入りまくってるドラゴンアッシュのアルバムがあれば、俺はマジで自分の墓の中に入れるかもしれないですね。
Red Hot Chili Peppers - Aeroplane [Official Music Video](リック・ルービンがプロデュースした曲)
で、話変わりまして、こうnoteを何回も更新して、嫌でも直面せざるを得ない事実が浮かび上がってくる訳ですが、自分はここ20年間のカルチャーの状況とか流行を、一切追えていないですね。2000年後半くらいからもう、全ての文化が何がなんやらわからんよ。もう90年代の話を続けるしかないし、それでいてエヴァンゲリオンとか一切見て無いからね。モトキ・サウンド・システムの"エヴァンゲリ音頭"が好きなくらいです。
この前、雷に打たれたかの如くに「俺って、エヴァンゲリ音頭を20年以上飽きずに聴き続けているのか…」と気付いて愕然としたよ。一回も飽きた事無いもん。毎回新鮮にエヴァンゲリ音頭と対峙してるもん。我ながら底が知れないレベルの大バカだよ。ただ、モトキ・サウンド・システムと"Summer Tribe"は俺の中でかなり近いから。"hell音頭"とか。渋谷に居るか地獄に居るかの違いだけで、サウンドそのものが志向する方角はかなり一致してると思うんですよ。A面とB面みたいな、「渋谷から垣間見える涅槃」と「涅槃から垣間見える渋谷」の関係なんですよ。聴けばわかる!!!それらの曲には2000年の風が吹いている。
なので、2000年代後半からのですね、自分にとっての"失われた20年間"。それはこれから勉強するにして、暫くはそれ以前の現象について自分の意見を述べ続けていく他無い訳です。
2000年代の日本のロックの名盤、みなさんこれ知ってますか?「界」ってバンドの「LAST DANCE in 下北沢」。
このアルバムは凄いよ。今初めて界というバンドを知った人、良かったね!俺のnote読んでて!昔から俺は音楽雑誌で「2000年代の日本のロックベスト〇〇」が特集される度に本当に不思議だったもん。まずこの作品だろ、なんで選から漏れてんだよって。音楽通が聴けば分かる、この良さ、みたいな話じゃないから。大概の人が好きになる様な内容でありながらほぼ完全に無視されてるからね。ROVOのイベント(マン・ドライブ・トランスの6回目)に出た時の界はねぇ〜、いや〜凄かった!!
まあ、こういう感じでダラダラとnote書き続けていけたらなと思います。今回完全にぶっつけ本番で書いたんでまとまりも何も無い文になってるだろうと思いますが、まあ、いいじゃん。自分で言うけど、このnoteで敬語が使われ始めたら、そこから先は書きながら考えてる状態だから。先日吉田豪氏の「サブカル・スーパースター鬱伝」を読み返したんですが、サブカルの様々な分野に於いて自分の場所を築いた偉人達が、歳を経て体力や記憶力が衰えて鬱になる過程とか結果とかをインタビュー形式で表記している本なんですが、「でも、老う事で得る事もあって…」みたいな話誰一人しないのよ。全員が切々と死に近付いて行く哀しさを述べるだけ。また弁が立つ人達ばっか集めてるから悲惨度が更に増すんですわ。本当に人類滅亡系のSF(ブライアン・オールディスの「子供の消えた惑星」とかリチャード・マシスンの「アイ・アム・レジェンド」とか)読んでる気持ちになったんですが、もうそれは仕方が無い!死に近づきながらも華々しく生きるしかない!「頭文字D」ばりにイカれたスピードで"己"という名の峠を攻め続けるしか無い!例えその途中で「これ、もしかして俺が乗ってるの車じゃ無くて、"ジャッカス・ザ・ムービー"に出てたスーパーマーケットのカートのデカいやつじゃないか?」って気付いても、もう行くしか無い!4DWに乗ってるふりしてヘアピンカーブを曲がり切るしか無い!!頑張れ!!まさか2024年にもなってジャッカスの話が始まるとは思って無かっただろ!良かったな!それでは、また来週〜。
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