わたしもカラフル。
最近、「カラフル」を読み返しました。
この本は私が高校生2年生の頃に購入したもの。
家族愛とか、嬉しい気持ちとか、恋とか、妬ましさとか、劣等感、欲望、そんな人間の中にあるたくさんの感情の感情を1つにまとめて「カラフル」と表現する森さんの感性に惚れ込んでしまった作品です。
大学生になって、20歳を超えた今読み返すとはじめて読んだ日と同じぐらいぼろぼろ泣きました。
高校生の時、無性に何かが不安で仕方なかった大人になりかけの心が安定しない思春期。
そんなたくさんの感情が複雑に交差するモヤモヤする気持ちを、認めてくれた気がする大好きな一冊です。
「ほんとは長生きしたいけど、一日おきに死にたくなるの。
ひろか、ほんとに変じゃない?」
この言葉は、主人公の片思いの相手であるひろかちゃんの言葉です。
高校生の頃の私は「こんなこと言ってもいいんだ!?」とびっくりしたことを覚えています。
大人になろうと、自分のことを確立しようと、しっかりしようと焦るあまりに矛盾したことは言っちゃダメとか、自分の決めかねない弱さを認めることがうまくできなかった自分に「まだそのままいいよ」と言ってくれている気がしました。
何より、こんなことを素直に言葉にできるひろかちゃんがその時の自分よりもはるかに未来があるように見えて憧れました。
子供じゃ無くなるということは、寂しいことだと思います。
私は21歳になったいまでもずっと矛盾しています。
「大人にはなりたくないけれど、子供ではいたくない!」
なんて我儘な。。と思うけど、きっとこれからも自分なりの矛盾の答えを探すんだと思います。
明日は何をしようかな。