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アニメ1話見る感覚で体験できる「GOODBYE WORLD」

このゲームの事は確かnoteのどなたかの記事で知って、今やっと遊べました。面白いというか、良かったです!
2時間という短いゲームなのであまり書くとゲームの内容全部書くみたいになってしまうので、軽めの紹介を書きます。

使用ハード: Switch(steamとか他のPFでも出てるはず)
関連作プレイ歴: なし
プレイ時間:2時間程度でクリア

〜だいたいの内容〜
専門学校で出会った熊手と蟹井の2人は就職せずにインディーゲームを作る道を選んだ。
だがあまり大きな成果を上げることができず…。

感覚的には2時間のショートアニメ

本作が「どんなゲームか」というシステム的な事を言えばミニゲームこそあれどメインはストーリーを追うゲームです。
少しの語りと台詞、クオリティの高いドット絵で描かれる情景で内容をしっかり伝えて来るので、読みゲーと言うよりはショートアニメを見ているよう。

ミニゲームもあるよ

読むだけではなく、チャプターの最初にミニゲームが挟まれます。
演出の一環として入っているもので、クリアできなくてもストーリーは読めるしゲーム結果による分岐もありません。
ゲームボーイのアクションゲームという感じですが結構面白くて、全編クリア後は自由に遊ぶこともできます。
ゲームの中で遊ぶゲームで、内容もしっかり作られているのにこれがメインではないという不思議。

ストーリーについて

さて本作のメインであるストーリーです。
スタート時からそこそこ重い空気が流れていたりしますが、グラフィックの雰囲気などでうまく中和されています。
「ゲームを作る」目的で繋がった2人ですがその片割れの熊手のある決断から2人がそれぞれどう歩いて行くのかが綴られる現代劇のヒューマンドラマとなっており、
物作りをされる方、noteで記事を書いている方もそうですが、誰かに作品を見てもらおうとした人は共感出来ることも多そうなエピソードの数々。

最後の最後まで見ると「ゲームクリエイターである2人が出した答え」という話だったなって感想になりますが、大部分は「クリエイターとしての苦悩とその答え」を導くようなものと言うより「とても不器用な子の苦悩や葛藤」を描いた印象の強い話でした。
ラストは伏線回収、そして「アッ!」となる展開が用意されています。
演出もかなり上手にできていて、個人的には物語が進むにつれ難易度の上がるミニゲームが、登場人物が置かれた状況の無理ゲー感を表しているようで共感度が上がり苦しくなりました。

◆総評

あんまり喋ると良いところを全部喋ってしまいそうなのでここで終わりますが、合間にちょっと読む感覚で始められる、買って損はしない良質な一本だと思います。
絶望の後に掴む大きな希望!のようなものではないですが、だからこそ結構リアルを感じて良いです。
気になった方は2人の「選択」を見守ってあげてください。
曲もいいぞ!

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