ラッパーDABO氏から学ぶ会社員の生き方
温故知新、初期衝動、敗者復活
HIPHOPとは?という問いに対し、DABO氏(ラッパー/NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)はこの3つの言葉を挙げられていました。(TikTokライブにて)
私はHIPHOPに関してはリスナーとして聴くレベルで、深く知っているわけではないのですが、少なくとも中高生の頃から憧れを感じながら育った面もあります。そして、これは会社員だからこそ応用できる考え方だと腑に落ちる部分があったので、私なりの初期衝動でこれについて書くことにしました。
DABO氏について
DABO氏は私が好きなラッパーの一人で、日本のHIPHOPを語るには欠かせない人であることは言うまでもないことですが、ご存知ない方でも彼の魅力を感じられるインタビューを参考までに紹介します。
※10Essentialsは私の好きなコンテンツですが、中でもこのインタビュー、オリジナリティが全面に出ていて大好きです。
あと最近のMVでグッと来たものもご紹介。(0:49あたりからラップされています)
今年の2月、日本のHIPHOPアーティストとして前代未聞の東京ドーム公演を大成功させたBADHOPとのコラボという点でもアツいですが、私が中高生の頃から大活躍されていたDABO氏のラップが光っていて興奮せずにはいられませんでした。
さて話がそれてしまいそうですが、本題に戻します。
この温故知新、初期衝動、敗者復活。
これらの言葉は、私が「会社員にしかできない最高の働き方」を発信するにあたって非常に勇気づけられるものでしたし、このVUCAと言われる時代の会社員こそ、このHIPHOPの考え方から学べることが多くあるのではないかと確信に繋がりました。
※以下HIPHOPの考え方は、DABO氏の言う、温故知新、初期衝動、敗者復活の3つと仮定します。
温故知新について
故きを温ねて新しきを知る。
HIPHOPには「サンプリング」というカルチャーがあります。
過去の作品をオマージュして、新しい作品にアップデートするといったイメージです。
例えば上に紹介したBADHOPとのコラボ曲は、20年以上前の2000年にリリースされた曲NITRO MICROPHONE UNDERGROUND のサンプリングですし、
DABO氏のバースは「We got a keys, keys, keys まるでKhaled, Jay-Z, Future・・・」と始まりますが、これは2016年にリリースされた I Got the Keys DJ Khaled ft. Jay-Z, Futureからのサンプリングとなります。
つまり、
過去のもの(材料)を料理してかっこよくする。
(↑これもDABO氏発言)
こういうカルチャーがもともとHIPHOPにはあるということです。
会社員への応用
これを会社員にどう応用するかというと、多くの先人からの学びを現在・未来に活かすということ。
例えば、コミュニケーション、時間管理、チームビルディング、ストレスマネジメント、モチベーション、ITリテラシー、マネーリテラシー…etc。会社員として必要なこれらのスキルは、これまで広く深く研究され、実践されてきた過去があります。自分の経験則だけにこだわらず、先人からの知恵を学んで、料理し、会社員がかっこいいというイメージでないのであれば、かっこよくしようとする。
こういう動きが特に今の時代、必要なんだと思います。
押さえておきたいポイント
また、ここで押さえておきたいポイントは、過去の真似事では面白みがないということです。誰かのモデルケースを追ってもオリジナリティがないと私は考えます。例えばビジネスにおいても、誰かが実践している手法をそのまま使って稼げたとしても、それはHIPHOP的な考え方からするとかっこいいやり方ではないと言えます。(何故それを貴方がやる必要があるのか?自分がやる必要があるかないか、これは常々考えておきたいところです。)
誰もが実践していない領域に、過去の材料を使ってアップデートさせる。
そういう意味では「会社員のイメージをかっこよくさせる」ということはブルーオーシャンだと考えられます。
リスペクトがあるか
このサンプリングについて考えるにあたり、参考になる記事を見つけました。
サンプリングはオマージュに近いものと私は捉えていますが、大切なポイントは「リスペクトがあるかどうか」。これには深く同意します。
参考記事:『パクリ』と『オマージュ』の違いとは?
ただ、リスペクトがあっても相手に伝わらない場合もあるのでサンプリングの仕方として私が考えるのは、少なくとも2〜3つ以上をミックスさせるということ。1つの手法に傾倒してしまうと、リスペクトがあったとしてもパクリと言われかねません。なので、複数のものをミックスさせることによってそれがオリジナリティにつながっていくのではないかと私は考えます。(複数のミックスを作る場合、どこをチョイスしてつなげていくかというセンスが問われるというのも大きなポイントかと思います。)
何より大切なこと
そして、言うまでもないことですが、自分のパーソナルな軸を持っていることが何よりも大切です。
パーソナルな軸がないサンプリングは価値が著しく低いと思います。
まずは自分がどういった生き方をしたいのか、これがはっきりしてこその温故知新になるのです。
ちなみに、私にとっての軸は下記に記しています。
「会社員にしかできない最高の働き方」を発信する理由~パーソナルな軸~
最後に
以上の内容を整理したうえで思うことは、先日出版させていただいたこちらの書籍
これは今の私にとっての温故知新であり、HIPHOPであると確信しております。(まだの方は是非読んでくださいね^ ^)
初期衝動と敗者復活についても書きたいところですが、話が長くなったのでこの辺で今回は終わりたいと思います。
Peace!!
※ちなみに私の所属しているペルソンが運営している講演依頼.comではHIPHOPアーティストの講演依頼も賜ってます。