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オンラインの社内コミュニケーション──なるべくリアクションをした方が良い理由

リモートワークやハイブリッドワークが一般化する中で、社内コミュニケーションのあり方も変わりつつあります。
対面でのやりとりが減った分、オンラインでのやりとりが増えましたが、意外にも「リアクションが少ない」という課題を感じる場面は多いのではないでしょうか?
チャットや社内共有ツールに投稿された有益な情報が、既読はされても「いいね」やコメントがつかず、流れてしまう──こうした状況が続くと、せっかくの情報共有の意義が薄れてしまいます。
そこで今回は、オンライン環境における**「リアクションの重要性」**について、データや実体験を交えながら整理していきます。

1.なぜオンラインではリアクションが重要なのか?

オフィスでの雑談やアイコンタクトが自然に発生する対面環境と異なり、オンラインでは「誰が何を考えているのか」が見えにくい状況になりがちです。
そのため、何かしらのリアクションを示さないと、**「この情報は有益だったのか?」**というフィードバックが不透明になります。
また、McKinsey & Companyの調査によると、**「組織における効果的な情報共有とリアクションが生産性を20~25%向上させる」**というデータもあります。(参考:McKinsey Global Institute, 2022)
つまり、社内コミュニケーションにおいて**「情報を受け取るだけでなく、リアクションする文化」**を醸成することが、結果的に企業全体の生産性向上につながるのです。

2.リアクションしないのは“もったいない”

リアクションしないまま情報が流れてしまうことには、以下のようなリスクがあります。

「受け取ったのか?」が分からない
チャットツールでは「既読」が付くことが多いですが、それだけでは**「情報を理解したのか?」**が相手には伝わりません。

有益な情報をスルーすることで、感度の低さを露呈する
業務に役立つ情報や市場のトレンドに関する投稿があっても、リアクションがないと、情報に対する関心が薄い印象を与えることがあります。

情報発信する側のモチベーションが下がる
「リアクションがないなら、もう情報を共有しなくてもいいかな」となってしまうと、組織としての学びの機会が減少し、結果的に成長のチャンスを逃すことにつながります。

これは、情報発信者にとっても、組織全体にとっても「もったいない」ことなのです。

3.オンライン環境でのリアクションの工夫

私自身、リモートワークの中で「なるべくリアクションをすること」を意識しています。
特に、以下のような簡単なアクションを心がけるだけでも、相手とのコミュニケーションが円滑になります。

チャットや社内ツールでの「いいね」や絵文字反応
1秒でできるリアクションですが、投稿者にとっては「読まれている」という安心感につながります。

短いコメントでフィードバックを入れる
「参考になりました」「これは良いですね!」といった簡単なコメントを添えるだけで、発信者のモチベーションを高めることができます。

Outlookのスケジュール機能で「見える化」
自分のスケジュールを積極的に公開することで、「どの時間が空いているか」「どういった業務を行っているか」が相手にも分かりやすくなります。

また、ビジネスシーンでは、営業職などのように数字で成果が見えやすい仕事もありますが、その他の職種ではリアクションの積み重ねが“信頼”に直結することが多いものです。

4.情報共有を続けることも重要

リアクションが少ないからといって、「じゃあ、情報共有するのをやめよう」となってしまうと、それこそ負のスパイラルに陥ってしまいます。
企業として健全なのは、「有益な情報が常に飛び交う環境を作ること」
そのためには、受け取る側も発信する側も、リアクションを通じてコミュニケーションを活性化する意識を持つことが大切です。
情報の発信者が減ることで、組織全体の学びの機会が少なくなると、結果的に企業の競争力も低下してしまいます。

そのため、「リアクションしないのは損」という視点を持ち、互いに情報を共有し合う文化を根付かせることが重要ではないでしょうか。

まとめ:リアクションの習慣が組織を強くする

オンラインでは「見えない」からこそ、リアクションが重要
リアクションをしないと、情報感度が低い印象を与えてしまう
短いコメントや「いいね」など、小さなアクションが大きな違いを生む
情報共有は継続することが大切。リアクションの文化を育てよう

今の時代、情報は「受け取るだけ」ではなく「活かす」ことが求められています。
そして、その第一歩となるのが「リアクション」です。
「気になる投稿には一言リアクションをする」
このシンプルなアクションが、社内のコミュニケーションを円滑にし、組織の成長につながるはずです。
今日から、オンライン上でのリアクションを意識的に増やしてみてはいかがでしょうか?

マイプロフィール:土橋昇平



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