目の痒み、目のゴロゴロ、涙目、めまい、耳鳴りの漢方について
スマートフォンやテレビ、仕事などでパソコンを使ったりと目を酷使する毎日です。
眼科にいけば目薬、ドラッグストアでも目薬の市販薬がありますが、中医学の漢方では体の中から目という小さな組織について体質から考えて、目の調子を上げていきます。
だから高血圧などの漢方相談と比べると目の漢方相談はある程度の難しさはあるとその道に詳しい中医師の先生が以前におっしゃっていました。
また新しい生活様式ではオンラインで在宅で仕事をする機会が増えるために、目の疲れなどの目のトラブルや肩こり、腰痛、ストレスなどが増えてきていると今朝、仙台から訪店された有名な製薬会社の社員のかたが申していました。
かわって今まで主力だったミニドリンク剤などが必要とされる肉体疲労の売れ行きが悪くなっているそうです。
時代は変わるものですね。
今回は今まで中医師の先生方にお聞きした内容をnoteにまとめてみましょう。
目の悩みや近視や老眼など日常、悩むことが多いですから、少しでも多くの方に参考になれば嬉しいです。
漢方薬の名前はひとりひとり違いますので、目の眼精疲労などトラブルでお困りのときには土屋薬局までお電話またはメールなどでご相談お寄せ下さい。
最初に相談先をお伝えします。
土屋薬局の電話は0237-47-0033
メール相談では「土屋薬局の漢方相談表」こららをご利用くださいね。
眼科疾患について中医師の先生に教わったこと その1)花粉症のような目の痒み。顔の痒み。目にはストレス、緊張、寝不足などが関係しやすい。
今日は、目の痒みと新しい重鎮安神の漢方について、張先生に教えて頂きましたので忘れぬうちにログしていきたいです。
1)目の痒み
「1年前から花粉症のように目が痒いです」
目の痒みには、「5つの花の漢方」が効果的です。
1日3回服用で。痒みがひどいときには、コットン、ティッシュに液体を溶かして目の周りにつける。10~15分程度。
目のパックになる。
菊花茶も良い。
目を潤す補腎薬は目の乾燥に。補陰が役立つ。
冬場の乾燥など季節的な要因に。
痒みが強いときには、痒みの風を消す漢方薬を。
目の痒み、顔の痒みに。
☆目にはストレス、緊張、寝不足などが関係しやすい。
2) 土屋 「新しい重鎮安神薬について教えてください」めまい、耳鳴りの対策など
「肝火上炎、心火上炎、肝陽上亢などに。
必ずしもそれらの証が厳密にとられなくても、興奮気味の人には使ってよい。めまいや耳鳴りなどにも。
火が浮いている。ベースが不足している。下降させる。
補うものは時間がかかるので、その間に最初、重鎮安神薬を使って効き目を早めにする。」
眼科疾患について中医師の先生に教わったこと その3)目のゴロゴロ感がひどい、涙目もあって辛い漢方相談
お客様から「目のゴロゴロ感がひどい、涙目」という漢方相談を受けました。 最近、連日よう先生にお聞きしていたのですが、ログしていきたいです。
「お客様が目のゴロゴロ感がひどくて、朝から寝るまで大変です。 涙目もあって辛そうです。 眼圧検査や涙腺検査では異常は認められません。 足腰や膝の痛みもあります」
よう先生のアドバイス
「目のごろごろ感の症状改善には、五臓の肝臓と腎臓を補う目によい、飲むめぐすりといわれる漢方薬がよろしいでしょう。
それに少量の丹参製剤をたとえば、半包×2回で追加します。 涙目は、もし風邪をひきやすい、疲れやすいなどがあれば黄耆が配合されている玉屏風散製剤を併用するとより効果的です。
ゴロゴロ感には、瘀血(おけつ)という血行不良と痰湿(たんしつ)の2つが絡んでいることが多いです。
固摂(こせつ)作用といって、体液などが漏れることを防ぐ力が弱いことも原因の一つになります。」
とのことで大変に勉強になりました。
眼科疾患について中医師の先生に教わったこと その4)目のゴロゴロ、涙目、ドライアイ、目が赤い、目の充血、頭痛について
○目の症状について、ようびん先生にお聞きました。
目の症状に使う漢方薬、丹参(たんじん)、川弓(せんきゅう)
○目のゴロゴロの場合は、何かの物質があると考える。
瘀血(おけつ)か痰湿があるかどうか→流れをスムーズにする
丹参製剤のほか、肝を温める漢方薬もいいです。
○涙目の場合には弁証が必要
→風熱があるときには頂きから爽やかに整える漢方薬
頭痛、痒み、紅いなど
年齢と体質によって違ってきます。
高齢者は風があたると涙目。
疲れやすい、カゼひきやすい→衛気虚、バリアが足りない
バリアが緩くなって漏れる。
もし風邪があれば頂きから爽やかに整える漢方薬
弁証が大事
目を潤す補腎薬は潤い、明目作用
視力の改善や養うことに
涙を止める作用は弱い。
そして屏風を立てて体を守る補気剤。
体が冷えて、冷たい風で涙目の場合には牛膝と車前子が配合されている補腎薬が良い。
利尿によって余っている津液を出す。
屏風を立てて体を守る補気剤+牛膝と車前子が配合されている補腎薬(余っている津液を下から出す)
もし普段から乾燥している目、ドライアイだったら、目を潤す補腎薬。
もし普段から目が赤い、目の充血、頭痛、涙目→頂きから爽やかに整える漢方薬+屏風を立てて体を守る補気剤
以上です。
またこのシリーズは少しずつ内容が加筆されていくかもしれません。目のゴロゴロや涙目など、目のトラブルをスッキリさせて体調よくお過ごしくださいませ。
私達は日常でパソコンやスマホ、アイパットで仕事をして情報をとり、テレビをみたして目が酷使されています。
「目は心の窓」ですからストレス軽減のためにも、脳と目の関係から(ちょうど目がカタツムリのように脳の司令を受けていると考えて下さい)も体調がよくお過ごしになっていただきたいです。
目のトラブルは脳や心に悪い影響を与え、逆もしかりでストレスなどの心の病は目に悪い影響を及ぼす可能性があります。
今回は土屋薬局は、目でも漢方相談ができることを知ってもらうと嬉しいです。
お困りの場合には来店できる範囲のかたはぜひお電話0237-47-0033でご予約のうえご来店くださいね。
遠方のかたの場合には上記に書かれている漢方相談表をご利用くださいね。
薬剤師 不妊カウンセラー 国際中医師 土屋幸太郎
ホームページ 土屋薬局 中国漢方通信
ブログは 土屋薬局公式ブログ|山形県東根市
ツイッターは 土屋幸太郎@土屋薬局 山形県東根市 です。