自分が今カメラを始めるとしたら
おすすめするカメラ
私が、今の知識を持って新しくカメラを始めるとするなら、という独断と偏見で選んだリストです。
さらにここからレンズを買い足していくorメーカーによってはフルサイズに乗換えをする前提です。
使用するシチュエーションはイベント撮影等は考慮しないで、日常使い(旅行、スナップ等)
シビアコンディションの撮影機材は最適解に宗派があるので、ツイッターで聞けば優しいオタクが教えてくれるはず(責任は取りません)
予算は定めてません。
安いカメラでも良いものはあるけど、安い理由があり、それを理解して使わないとスマホでいいやって写真しか撮れなくて結局使わなくなるパターンになるので、やっぱりある一定以上の機材投資ができると、買った後の予後がよくなるかなと思います。
聞き慣れない単語は調べてもらえば説明してるサイトが山ほど出てくるのでそちらをみてください。
前半は、私が手に取るならというラインナップ、後半は、その上でカメラを選ぶ方法。
最後に、私の各社の偏見をおまけとして書いてあります。
Nikon
Z 50
入門機で選ぶならこれ。
ボディ内手ぶれ補正がなく、レンズ内手ぶれ補正頼りなのが残念ポイント、しかしミラーレス用設計のZマウントレンズが使えるというメリットがでかい。
イメージセンサーの特徴で色ノリがいいので鮮やかな表現がいい感じに出る印象、光量が十分に確保できる日中だと気持ちよく撮れる。
代わりに夜間の撮影はノイズがちょっと厳しく、ISO感度を下げて少しでもノイズを減らしたいので三脚が必須になってくる。
指出毬亜さんとおそろっちになれる。
Zfc
クラシカルなデザイン良すぎる。
中身はZ 50と同じなので、グリップの有無、デザインで選んでいい。
レンズ
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
パンケーキズームレンズのくせに異常によく写る、ボケを求めない撮影であれば文句がない。
キットレンズで付いてくるのでレンズキットのものを選べばいい。
Wズームでついてくる望遠レンズも同様に使えるレベルなので良い(Zマウントレンズがみんな優秀なので)
・NIKKOR Z 28mm f/2.8
フルサイズ対応レンズだが、換算42mmで使いやすい画角、パンケーキなので使いやすい。
Zfc用のデザインに合うデザインのスペシャルモデルもあるので、Zfcを手にいれる人はぜひセットで。
Canon
Canonはあまり詳しくないので、Canonに詳しいオタクに聞いてほしい。
一応、手に取るならということで選定。
買うならフルサイズボディに行ってしまったほうが良いと思う。
EOS RP
ミラーレスでフルサイズで始めるならこれかな。一番安いし、サイズ感も少し小さめで扱いやすいかと。
ボディ内手ぶれ補正はない。
レンズ
・RF50mm F1.8 STM
とあえずこれは抑えるレンズ。
とても安い(EFマウントの撒き餌レンズをマウントアダプター経由で使うのと値段が変わらない)
・RF35mm F1.8 マクロ IS STM
マクロレンズなのでテーブルフォトにもいい。
スマホのメインレンズと同じ画角なので使いやすい。
・RF24-105mm F4 L IS USM
ズームならこれ、RFマウントのCanon純正レンズは高い……。
EOS R10
APS-Cのミラーレス入門機ならコレが最新。
ボディ内手ぶれ補正はない。
レンズ
・RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM レンズキット
とりあえず無難。
・RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM レンズキット
上よりちょい安い。
ズーム倍率に無理がないので画質が少し良い(と思われる)
・RF35mm F1.8 マクロ IS STM
フルサイズ用レンズだが、換算50mm付近で使いやすい。
マクロレンズなのでテーブルフォトにもいい。
・RF50mm F1.8 STM
この組み合わせだと、換算75mmくらいの中望遠になってしまうが、安くボケを楽しめる。
ソニー
α7Ⅲ
ソニーは下手に入門機買うよりこれ行ってしまったほうが早いし、間違いがない。
APS-C機は写真というより、動画機として評価されている気がする。
レンズ
・SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | contemporary
ソニーのEマウントはサードパーティレンズの選択肢が豊富にあるのがメリット。
標準ズームはSIGMAのこれか、下記のTAMRONのやつどちらでもいい。
・TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 Model A063
2型になって評判が良い。
・SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
単焦点をえらぶなら。
デザイン、写り、サイズ◎。
富士フィルム
X-S10
小さい、機能抜群、安い。
防塵防滴、連写以外の機能は全て揃ってるのでかなりおすすめ。
レンズ
・SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary
換算50mm近辺で安くしっかりとしたf1.4が使える。
純正のXF33mmf1.4の1型は、ボケは綺麗だけど絞り開放だとポヤポヤする。2型になると、絞り開放から使えるけど値段が可愛くないので。
・XF27mmF2.8 R WR
パンケーキ単焦点で場所を取らない。
2型になってパキッと写る現代的な絵が出るようになった。
・18-55mmF2.8-4 R LM OIS
値段以上に写るし、サイズ感もちょうどいい。
XCの電動ズームがどうも私には合わないので、こちらをお勧めする。
OLYMPUS
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III
防塵防滴、手ぶれ補正、そこそこの連写。
バランスがいい機種。
ディスコンしたので、買うなら後継機種になる(執筆時未発表)
鬼頭明里さんとおそろっちになれる。
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III
上記モデルから防塵防滴、連写を無くしたモデル。
これで十分だったりする、私が最初に買ったのもこれの一つ前モデル。
レンズ
・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
ボケないが、キットのパンケーキズームレンズを使用するより写真の満足度が高いはず。
F値が暗く、センサーサイズの特性上ボケを得るのは難しいが、その分小さいのでボケの表現をする際は単焦点を使用するというふうに割り切ってしまえばレンズが小柄なので取り回しがいい。
・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
上記レンズの上位モデル。
F値が明るくなるが、レンズのサイズも一回り大きくなる。
・LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH.
換算30mmのスマホと同じ画角。サイズと写りがとても使いやすかったレンズ。
絞りリングは機能しないけど問題なし。
絞り開放だと、フリンジが目立つので補正必須。
・OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
マイクロフォーサーズというセンサーサイズのボケが得られにくいという特性上、被写体に寄り過ぎてボケ過ぎてしまうマクロレンズとの相性がとてもいい。
換算60mmの中望遠域になるが、マクロレンズなので被写体によることができて、撮影時に困ることはないはず。
鬼頭明里さんとおそろっちになれる。
おそらく鬼頭さんはテーブルフォトをメインにでやるということで、友人がこのレンズをセレクトしたんだと思われる。
カメラの選び方
カメラに詳しい友人がいるならその人に聞いて買うのもいい。
だけど店頭に行って実際に手で触れてから購入するのをおすすめする。
店頭での選び方
・手にとって、フィットするか
私が思う、一番重要な項目。
各メーカー、カメラの機種によってグリップの形状が違うので、自分の手に合わないものだと持ち出すのが億劫になり、使わなくなる。
・ファインダーを除いたときに見やすいか
ファインダーが付いているカメラは覗いた時にしっくりくるか、視度調整が問題なくできるかを確認した方がいい。
目が悪いと、ファインダーの見え方が視度調整範囲を超えてしまうこともある。
メガネをしていても見え方が変わってくるのでここは確認した方がいい。
シャッターを押した時の手応え、ボタンを押した時やダイヤルを回した時の感触、カメラを持っている自分を鏡で見て、似合っていると思えるか。
スペックの良し悪しがわかるまではとにかくシャッターをたくさん切る必要がある、つまりたくさん持ち出す必要があるので、少しでも気分が上がるものを選ぶのが写真を趣味にできるかどうかだと思っている。
店頭でわかることなんて大したことないので、こういった第一印象やフィーリングで自分に合うかもと思うモデルを選ぶのがいい。
余裕がある人はレンタルするのもいい。
富士フィルムだとトライアルサービスがあり、かなり安く試すことができる。
撮りたいものから選ぶ
記念撮影、記録として、旅行、イベント撮影…etc.
撮影したいものが定まっていると、それに合わせた先人の機材の最適解が存在する。
後述する、各メーカーの印象が少し参考になるかもしれない。
冒頭で書いたシビアコンディション、つまり暗い中での動体撮影や、超望遠域等の撮影だと、選ぶべきメーカーと機材が限られる。
資金さえあればプロが現場で使うものと全く同じものが揃えられるのがカメラの良いところでもある。
課金である程度のところまでは楽できる。
が、機材の良し悪しが写真の良し悪しに直結しないのが難しいところ。
各メーカーの印象
Nikon
ニコンのミラーレス用に設計されたZマウントレンズは設計が本当に優秀で写りに妥協がない。どのレンズもしっかり写るので外れのレンズがないと思っている(値段の差や、高倍率など無理がかかる設計のものなどの写りの差はある、が、それでも基本値が高い)
APS-Cエントリー機のレンズラインナップが少し弱く、上を目指すならフルサイズに行ってほしいというのを感じる。
そんなAPS-C用のレンズでも描写に妥協がなくて驚く。
写りの傾向としては見たままを変な味付けをしないで出力する。
レンズの癖もなく、不純物を取り除いたような絵が出てくる。
ボディの堅牢性も相まって、風景写真との相性がいい。
Z 50、Z5とZ6、Z7のセンサーのタイプが違う。
前者は表面照射センサーで暗所に弱いが、色ノリが良い絵がでる。
後者は裏面照射センサーで暗所に強いが、色味が寒色に寄りやすい印象がある。
これがどういう影響になるかというと、後者は夕日などの暖色系の柔らかい絵作りが少し難しくなる。
代わりに、人工物の硬い物の表現がカッコよく決まりやすい。
なお、これら現像次第でどうにでもなる。
Z9でようやく動体撮影に強くなり、これから出る機種はそのノウハウが反映されたものが出てくると期待できる。
Canon
肌色が綺麗に出やすいので人物を撮るなら間違いない。巷で見る雑誌等の人物撮影は割とCanonを使っていると思って良い。
女性声優の写真集もほとんどCanonのカメラ。
個人的な印象だと、風景はそんなに得意じゃないイメージがある。
望遠域も得意で、観光地などで白いレンズを見たことがある人もいるだろうが、大体Canonの望遠レンズ。
APS-Cエントリー機がマウント違いで3種類あって、ミラーレスのレンズラインナップが微妙、フルサイズにステップアップする前提の商品群。一眼レフのEFマウントは一応選択肢がある。
一番新しいR10が出て、RFマウントのレンズが使えるのでこれからどうなるか。
サードパーティレンズが選べない上にミラーレスRFマウントレンズ群が割高。
買うなら覚悟が必要、一眼レフ用のEFマウントレンズをマウントアダプターで使うのが現実的かもしれない。
SONY
取り合えずソニーのカメラを買っておけばなんとかなるので特にいうことがない。
AFが環境最強、サードパーティも選べてレンズの選択肢が豊富、マウントアダプターの選択肢も多い、話題のレンズはほぼ使える。こだわりが無ければソニーでいい。
そのレンズラインナップを生かすためにAPS-Cよりもフルサイズ行ってしまったほうがいい。
APS-Cのモデルはどっちかというと動画機として優秀、小型でAFが最強なので。
なおAPS-Cモデルといえど、フラグシップになるとフルサイズボディに手が届く値段になる。
子供の写真を撮るために買うならAPS-Cの型落ち(ソニーは型落ちも新品を継続販売)を買うのが割安でいいと思う。動き回る子供を撮るのは至難の技なので強力なAFに助けてもらえる。
写りはバキバキに解像するレンズの絵をセンサーがしっかり受け止めるので人工物で寒色のかっこいい感じが決まりやすいイメージがある。
レンズとの兼ね合いもあるが、暖色系に寄せてもちょっと違和感が出るなと感じる写真を見ることもある。最新機種だとまた違うのかもしれない。
写真の色味はRAW現像することを前提みたいなイメージ。素材として優秀、みたいな。
最新機種になると撮って出しjpgも色味が良い話を聞く。
富士フィルム
撮って出しの色が良い、filmシミュレーションでそれっぽい絵が簡単に撮れるので楽しい。
初心者のうちは、写真の色味なんて気にしてられないので、撮って出しで有る程度それっぽいのが撮れれば文句ないと思う。
filmシミュレーションは優秀だが、RAW現像をやると色の出方の癖が強くて思い通りにならなかったりする。
色味は記憶色という富士フィルムのこだわりで、現実の色味に補色される。
上記のNikonの思想とは正反対というイメージでいい。
レンズは最新のものはちゃんと解像するが、昔のレンズはまた特徴的な癖を持っていたり、解像が甘かったりする。
最近はサードパーティレンズの参入も増えて、選択肢が多くなり、癖のないレンズも選べるようになった。
エントリーボディに便利機能で必要なものが全部入ってる。
防塵防滴、連写機能がないくらい。日常使いで連写できなくて困ることはそうない。
上位モデルと同じセンサーがエントリー機にも積まれているので上位モデルと遜色ないものが撮れる(同じ世代の場合)
ボディを上位モデルにしてもレンズが全部使える。
OLYMPUS
APS-Cよりさらにセンサーサイズが小さいマイクロフォーサーズセンサーを搭載。
センサーサイズの恩恵により手ぶれ補正がマジで強い
センサークリーニングが優秀、使ってる間でセンサーダストがついたことが1度もなかった。
写りの傾向はNikonと似ていて、ありのままを写す。
Nikonとの違いはセンサーサイズによる写りの余裕がないところ。
その余裕のなさからくる絵が気取らないのでサクサク撮影することができる。
撮影データも軽いので取り回しもいい。
レンズも癖がなく、癖がなさすぎて味気なさまで感じるほどの主張のなさ。
レンズがどれも小さく、機動力が確保できるのが大きなメリット。
気軽に撮影できるというは地味だけど大事な要素でもある。
Panasonic
OLYMPUS同様のマイクロフォーサーズセンサーのカメラに加え、フルサイズセンサーのモデルもある。
写真というより、動画機としての機能が優秀。
レンズのラインナップも動画撮影向きの機能がついたものや、描写が動画で撮った時に良くなる設計をしてる。
そのため、写真を始める1発目に私は手に取らないかなと思い、上記のラインナップには入れてない。
動画撮影を始めるのであれば、30分以上の連続撮影が可能なパナソニックのカメラを選ぶといい。
PENTAX
ミラーレスカメラ全盛期の中で唯一、一眼レフのみ作り続けているメーカー。
今あるカメラの中で一番堅牢性がある。PENTAXのカメラはアウトドア道具と言われるくらい。
星を自動で追いかけてくれるアストロレーサーなど風景撮影をアシストする面白い機能がついていたりする。
撮影に対する思想も面白い。撮影してすぐに、撮った写真を参考にしながら、次回撮影時の色味の設定をかなりいじれるので、撮影現場で色を詰めることができる。富士フィルムの撮影体験に近いところがある。
代わりに動体撮影には弱い。
どっしり構えて撮影するスタイル。
光学ファインダーの見え方もとても綺麗でピントの山が掴みやすい。
これを手に取る人はかなり特殊な部類だと思われるので上記選択肢には入れていない。
終わりに
カメラはいいぞ〜と他人に勧めるのは良いものの、そこから先の面倒を見てあげられない(安い買い物じゃないので無責任にこれを買え!をすることができない)ため、何か指標になるようなものがあればとと思い書きました。
あくまで私個人の見識なので詳しい説明は、実際にそのメーカーのカメラを使用しているTwitterの優しいオタクに聞いてほしい。
それでは。
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