人生の猶予期間
あっという間に9月が来た。
経理系の仕事をしていると月の初めは前月の処理をする。
これから5日間は8月の日付で伝票入力をする。
現実でも前月の処理期間があって覚え間違えや意見の相違、タイミングの違いなんかを振替や金額訂正の様に変更が効いたらいいのになと思ったりする。
人生に数日猶予期間があってもし戻って直しができるとするといったいどこを直したらいいのだろうか?
私は考えてもあり過ぎて逆に出てこない。
結局のところ起きてしまった事実は変更したところでまたどこかで自分が良いと思わない状態に陥るだろう。なぜって人間痛い目に合わないと変わらないから。
思考が変わらないと行動が変わらないから似たようなところでけつまずく。
良いことも同じ。良くして貰っている時に気がつかない。
なくなって初めて分かる。それで後悔したとて変わりはない。終わってしまったことは仕方がない。
悪い思い出は結局一端リセットして次に進むくらいしか何事も出来ない。
すぐ切り替えていく能力が高いほど次へのステップアップも早いのじゃないだろうか。
その切り替えを阻むのが自分の欲であり感情であると思う。
感情ってやっかいだ。事実だけを認められる能力があって、そこにこころの中が入らなければ切り替えが早く出来るのにこころの中がうるさいとなかなか事実を認められないし、事実が他のかたちに受け取られる。
感情と欲は両方仲良く手を繋いだもの同士だ。できたらこれらも切り離して考えられれば……。
もちろん繰り返さない為に反省は必要。だけどさっさと「ハイ次」と言える人間になりたい。
過去は思い出として大切ではあるけれど、過去に囚われていてはすすんで行けない。だからこっそりたまに思い出すくらいでいいのかもしれない。
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