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Photo by
noouchi
眠れない夜に
ここ数日、眠れない日が続いている。
理由はわからないが、寒くなってきたからなのかと思い、体を冷やさないように湯船に浸かったり、食生活も気をつけているつもり。
エッセイや小説を読んでみたり、とりあえずベッドに入り目を閉じてみたりするけれど、眠り方を忘れたように意識がはっきりしたまま。
暗い部屋の天井を見上げて思うことは、この先の人生がどうなっていくんだろうという未来への不安ばかり。
眠れない時は、千早茜さんの小説を読んでいる。
最近は、「さんかく」を再読した。かなり読書が捗ってしまいますます眠れなくなっている。ただ千早茜さんの小説の世界観がかなり好きで、読み終わると体中の毒素が抜けたような気分になる。
仕事や日常が慌ただしくなると、本を読む機会は少なくなりストレスが溜まっていくのを感じる。
甘いスイーツや温かいご飯、嗜好品やあったかい湯船、友人や知人と飲むお酒。比べるものでもないけれど、今のところ千早茜さんの小説に勝るものはない。
眠れない夜が続いても、小説の世界に浸ることができたら、自分はまだ大丈夫だと思う。