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37.仕事とガン治療の両立

今日は仕事とガン治療の両立について記録したいと思います。

先生から、ガン宣告を受けた時に真っ先に頭に思い浮かんだのが、

「仕事はどのぐらい休めばいいの?」
「費用はどのぐらいかかるの?」

でした。

費用についてはまた別途記録する予定ですが、両立に関するこれまでと現状について。


◆私の仕事について◆

・会社員
・平日5日勤務、週休2日
・リモートワークあり
・フリーアドレス
・フレックスタイム制あり
※離婚歴あり、子供なし


◆私の病気についての理解◆

がん宣告後、会社の上司(部長・課長・副課長)、同僚3人のみ、「乳がんであること」、「入院・手術が必要であること」「放射線治療で一定期間毎日通院すること」を報告。

状況に応じては、さらに話さなければならない人が増えることは覚悟していたが、結局会社の人は仕事に影響が出そうな人にだけ告げて今に至る。


◆病院の選択◆

がんを宣告されて、先生に「病院はご自宅の近くにしますか?」と尋ねられたが、私は自宅の近くではなく、会社の近くを選択した。
仕事を続けながら、治療するつもりだったので、通うには会社の近くの方が良いと考えた。

コロナ禍でお見舞いもこれないので、家族の近くという選択肢はなかった。

 

◆取得した有給休暇の日数◆

4日


1日は人間ドッグに引っかかり、紹介された病院へ行った日。休むつもりはなかったのだが、午前診察、午後14時から針生検検査を受けることになったので、急遽有給休暇に変更した。

残りの3日は入院に使用した。
私は土日を挟んで5日の入院だったので、週休を除いて3日の有給休暇取得で済んだ。

先程、私ががんであることを知っている上司・同僚には入院することを伝えたが、それ以外の人には、

「実家に帰ります。」

と、嘘をついた。


◆リモートワークとフレックスタイム制の活用

がんが発覚してからの、MRIやCT、血液検査や
尿検査、超音波検査などの転移や手術に関わる検査や放射線治療は、全てフレックスタイム制を利用して、朝一に病院へ行って、その後会社へ行ったり、午後の診察の場合はギリギリまで仕事をして、診察時間の30分前に会社を出たりするなどして、仕事を続けている。

最近、会社が引越しをしたので、少し病院からは遠くなってしまったが、当時は会社から病院まで10分程度だった。今はそれでも20分程度なので、いい運動だと言い聞かせて毎日放射線治療に通っている。

退院した翌日はリモートワークをし、自宅で様子を見た。
私は会社に近い病院を選んだので、放射線治療中はリモートワークはできなそうだが、リモートとフレックスタイム制をうまく使うと、検査なども仕事をしながら受けられる。


◆放射線治療◆

入院より厄介なのが、放射線治療かもしれない。
私は乳房温存手術をしたので、その後の放射線治療は必須だった。

術式が決まった際に、主治医の先生に「手術後1ヶ月ぐらいして、傷が落ち着いたら、放射線治療に平日5日間毎日5週間通ってもらいます。」と言われ、


「えっ!?毎日、5週間も!?」


正直、愕然とした。
数日程度の入院だけなら、なんとか知られずに免れると思った矢先に脳天を撃ち抜かれた。

毎日通院って、仕事出来るの?費用は?
意識が遠のいた事を今でも覚えている。


先生に仕事続けたい旨を伝えたら、

「大丈夫ですよ、皆さん仕事しながら治療してますから。」

と、あっさり。

そんなこんなで、毎朝9時40分からの放射線治療を受けて、10時過ぎから「病院なんて行ってませんけど」という顔で仕事を続けている。

私のタームは毎日9時40分からと決められており、日によって放射線治療の開始時間が異なるという事はない。
時間もほぼきっちりで、部屋に入って出るまでピッタリ10分だ。
会計もスムーズで、10時過ぎには仕事を始められる。



私ががんであることを知っている上司、同僚以外はほぼ私ががんであること、入院した事も、毎日放射線治療に通っていることも知らない。


まさか自分ががんになるなんて思ってもいなかったので、がん宣告を受けてから、自分自身ががんであることを受け入れることも難しかったし、仕事やお金の事がとても気になった。

家族もまさか身内からがん患者が出るとも思っていなかったので、知識は乏しく、退院後、妹から、

「お姉ちゃん、半年ぐらい一緒に暮らして静養する?」

と言われたが、

「いや、明日から仕事だから!」

と伝えたらビックリしていた(笑)


コロナ禍も幸いし、リモートワークが日常的になり、フリーアドレスになったので、不在でもあまり気付かれない。


今はがんであることを必要以上に伝えなくても、仕事と治療が両立できる時代なのだ。


もちろん病状や状況は千差万別なので、これはあくまで一個人の現状なのだが、そういう人もいると誰かの励みになれば嬉しい。

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