見出し画像

どこかにマイルでどこへ行こう


波の音が雑念を洗い流してくれるようで、それでいて大自然の中だからこそ自動思考が止まらない。

あゝ、やはり自分は生き物なのだ。
知能と感情を持ってしまった生き物なのだ。
ヒト科の人間なのだ。



夫は何を考えているのだろう。
腹が減ったな〜

息子は何を思っているのだろう。
ポケモンいね〜な〜



広大な自然を、何やらせっせと削っている。
人間や大型トラックがまるで働きアリのようだ。

どうやら高速道路建設っぽい。
こんなどデカい工事、税金だな?国税だな?
誰だ??

「和歌山、政治家、で二階って出てきた!」
「ああ、そうだ、二階さんだわ!」



JAL「どこかにマイル」は、どこかにではないのだ。
「4つの候補の中からどこか1つ」の空港に決まる。しかもその4つは、どの4つにするか一日数回シャッフルができる。

当然、席が空いている路線が出されてくるのだろう。ビジネスとはそういうものらしい。今回は何度も「釧路」と「女満別」が表示された。
おそらく行き先は北海道で、雪で不測の事態が起きることを覚悟した。
が、「南紀白浜」に決まった。天気にも恵まれた。



南紀白浜から那智勝浦の海岸沿い、絶景はもちろん小さな港町も多く、さまざまな「生」を感じずにはいられなかった。


そして、どこかへ行っても結局家に帰ってくる。また日常がはじまる。日常って何だ?食べて寝てうんこすることか?
息子が学校へは行かず、ゲームをして、ネッ友と会話して、鉄旅に出ることももはや日常だ。私が大自然の中で何かを考えることも、noteを書くことも日常だ。

どこへ行くのか。
結局どこへも行けないのか。

どこへ行っても日常しかないのか。


本当にどこに行くか分からない飛行機はあるのか?
桃鉄の中にしかないのか?

やはり人生が旅ということか。
あゝ、どこへ行こう。


いいなと思ったら応援しよう!