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月と香水展~残り香~


君が香る

そこには、もう居ないのに

顔さえも朧気な今

君の香りに酔いしれる

君の肌と声を辿る
行き着く先は、後悔と分かっているのに

蜜のような
花弁のような
乾いて逝く 枯れて逝く

この今に 君が香る

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「残り香」2019年
インク/紅茶/アクリル/水彩/ケント紙/木製パネル
410×318㎜
(c)卯月 螢

(作品メモ)
残り香‥香水が思い浮かびますが
その人は香水をつけていなかったので少し意味合いが違います。

香りは記憶を鮮明に思い出させます。
生活空間に染み付くように、或いは居なくなった季節のその香り。
もう身体は無いのに、その人の存在を感じ
何年も前なのに、昨日の事のように後悔が滲んでゆく。香る季節を嫌っていましたが、季節に罪はなく自分の罪悪感から逃げていただけだと‥その頃より年をとり感じる事がありました。

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記憶に刻まれた香り
そんなものをイメージした作品です。

【月と香水展】
2020年7月20日(月)~7月25日(土)
13:00~19:00(最終日17時)

銀座ギャラリーカノン
東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル613
http://gallerykanon.boo.jp

※入口に消毒液設置

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卯月螢 /心の風景を描く「心象画」
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