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Portfolio No15 「アネモネの心」


現在開催中の「空に溶ける闇に浮かぶ」に出展している作品の一つ

「アネモネの心」についてお話したいと思います。

写真提供:小松晋一朗

私は薔薇が好きなので薔薇を描く事が多いのですが前の展示で花言葉を調べて自分の心情と照らし合わせる作業を行いました。写真の通りに描いても花言葉を添えても「描く」いう作業に実感の持てる【感覚】が持てないと自分なりの花を描けないと思ったからです。

私はモノを描くとき大概‥触ります。

目が悪い訳ではないのですが遠視と乱視を持っているので目が疲れやすいです。眼科医に「目が良すぎて悪い」と言われた事を眼精疲労があると思い出します。

人でもモノでも風景でも「見過ぎてしまうのです」

お陰で人付き合いも苦手です。

人を見過ぎてしまうからです。

不意にアネモネをもらった時に花の絵を描こうと直感で思い、枯れるまで触れて描きました。

アネモネの花言葉は「君を愛す」「儚い恋」ほかに「見捨てられた」「薄れゆく希望」など、ギリシャ神話に由来するらしいのですが朧げしか覚えてません。私の思い浮かべたモノは後半の悲しい花言葉です。

その人を信じて明るい希望をもって見守っていたのに、私の声は終ぞ届かずその人は自分の世界に逃げてしまった。それを認めた時は身体が崩れるほどの浮遊感に襲われ笑いながら泣いたことを思い出します。

感情に任せて怒り狂えば好かったかもしれませんが、その人が精神的に弱い事も自分の非を認められない人である事も・・仕草や言動で何となく分かっていました。

でも信じたかったので、半分私が悪かったのかもしれません。

「花言葉」というのは結構種類があるようで・・色によっても違うようです。これは私が感じた花言葉なので、ご覧になった方によって愛溢れる花に見えたら光栄に思います。

ペン画なので色はありません。

ご自身の色を探してください。

思い溢れ 

流した涙を

誰も見ることは無い

「アネモネの心」

額サイズ:300×300㎜

インク・ケント紙

*画像の無断転載禁止

「空に溶ける闇に浮かぶ」

現在、銀座中央ギャラリーで開催されております。

ご来場に際はマスク着用にて宜しくお願いいたします。

記載修正:出展作家によるギャラリートークは配信のみとなりましたのでこちらも宜しくお願いいたします。


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卯月螢 /心の風景を描く「心象画」
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