他人の痛みに疲れたらしい
こんばんは、卯月螢です。
自分の感覚と向き合いながら、絵や詩や文章を制作しています。
最近はだいぶ調子が悪くて音声を少しとって、ダメな時はつぶやきだったり。新しい展示に向けていろいろ考えたいのに、結構困っています。
どうも、疲れすぎるといろいろ拾ってしまうらしく家に帰ると一度横になってリセットしなくては頭が働かないようです。
昔から人混みは苦手でしたが、他人と話すのは好きなほうでした。
接客業を長くしていたり、介護の職に就いたり・・他人の考えを察するのが得意だったのでうまくやっていた時期がありましたが、よくよく思い出すと休日に片頭痛や眼精疲労・・朝起きたら頭痛で動けない日があったりしました。そのころは気質の事など知らずに
「自分は弱いから」「気持ちが不安定だから」など横になりながら自分を責めていました。
気質に気づき本を読んで勉強し得意不得意を見極めるよう、とくに冒頭でも呪文のように繰り返していますが「自分の感覚と向き合う」ことの大切さを実感している毎日です。
しかし、気を付けていても最近はどうも疲れてしまう。
職場もあまり賑やかなところではないところを選んだつもりでしたが、どうも最近は感情をむやみに拾ってしまう。
私が昔からよく拾ってしまうのは「悲しい」「苦しい」などの負の言葉。
なので介護職にいたときは、不穏な方を落ち着かせるのが得意でした。
悲しみに寄り添う、自身が体験したように一緒に苦しくなり時には泣いてしまう。その寄り添うことが天職だと思っていたこともありました。
そのかわりに心身共に疲弊してしまうリスクを背負い休職を余儀なくされ、心療内科の先生からストップがかかるほど。
足を悪くして介護の職を辞しても、誰かに寄り添う・・という役割を求めていたことがありました。必要とされる、感謝される・・その感覚が忘れられず・・今思うと気質のせいか理解されない日々を過ごしてきたので、他人に必要とされることが自身の生きている糧にしていたのかもしれません。
しかし、その寄り添うことが裏目に出たのが親の介護でした。
詩画集の「孤独の樹海」で詳しく書いているので割愛しますが、寄り添うという行為が自身を破綻に向かわせました。今でもその時の事を思い出すと、なんと浅はかな使命感だっただろうと後悔せずにはいられません。
ここ二日間ほどあまりにも疲れがひどく、共感力の暴走に嘆いて何もする気が起きず外に出るのも怖いと感じていた時に、武田友紀先生の「繊細さんの幸せリスト」が目に入り再度読み返してみました。自身も繊細なことで苦労されていてカウンセラーになられたとのこと。テレビに出演されたこともあったようですが、そのころにはあまり見なくなってしまっていたのでその著書を知ったのがこのnoteでした。
そこには、「共感する力は自分の幸せのために活かそう」とありました。
そのなかで、
人生には1・痛みを治癒する時期
2・ゼロ地点
3・愛や喜びを探求する時期
というのがあるらしいのです。
自分に重ね合わせるのなら、接客業や介護職時代そして身内の介護が(痛みを治癒する時期)自宅介護に限界を感じ他人に託し親を見送る(ゼロ地点)この時から価値観が変わり絵が描けない不安から昔の作品を見直して詩画集を作り出しました。
そして、現在(愛や喜びを探求する時期)
ほぼ自身の強みと言ってもよかった「共感力」が身内の介護でもろ刃の剣と知り、自信も何もかもゼロになって泣いて過ごした時期。そして自身を振り返り幼い拘りやトラウマなどを掘り下げて・・自分の弱いことを認め言葉にする作業を続ける。その日々は苦しかったですが、泣きながら歯を食いしばって詩画集として残したときに、悩みが不意に消えた気がしたのを実感として覚えています。
自分が痛みを抱えていると、他人の痛みを感じやすく寄り添うことができるそうです。それを超えると「他人の痛みに心から寄り添えなくなる」そうです。「悲しみはもう十分」「悲しみはお腹いっぱい」という表現をされていますが、今はそんな感じでしょうか。
他人の痛みに寄り添い過ぎて共倒れになり実感として思うのは、自分の事を全く見ていなかったということ。視野が狭すぎて、喜びというものがどういうものかあまりわかっていなかった事に気づきました。
今現在、「再生」と「希望」というテーマで次回の制作を考えています。
いままであまり琴線に触れてこなかった言葉です。
知らないことを一から、孤独な時期を思いだして構想する日々。
そして、今までの「共感」するものが違ってしまいよく拾う「悲しみ」「苦しみ」が苦痛になってしまい毎日戸惑い疲れて一日を終える。
書き出してみると、なんとも大変な時期です。
でも、ここを乗り越えると違う世界が見えるのではないかと思うようにしています。
とりあえず。
近い目標では昔から好きな「次元大介」の実写映画が10月に配信されるのでそれを楽しみとして頑張ろうと思います。
「さて、面白くなってきやがった」
ピンチの時に次元大介が言うセリフですが、その言葉がピンチを乗り越える良い言葉だと何かの記事で見ました。
こんななので、記事を上げたりするのが滞るかもしれませんがきっと良いものが制作できるのではないかと思って頑張りたいと思います。
秋なのに暑い日々があったり今年は体力的にも辛い年ですが、皆様もお体ご自愛ください。
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