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「手の中の花」開催しました

gallery hydrangea企画公募展「手の中の花」1月7日(木)より開催いたしました。今の世情を考え見て開催は難しいのか・・と不安の中で制作いたしましたが無事開催を迎えて、感染対策などに尽力いただき開催を決定して頂いたオーナー様に心より感謝申し上げます。

今回制作した作品には思入れが有り、新しい挑戦もしたので見て頂きたい気持ちが大きかったのです。

「手」という題目はとても難しい部分で避けていた事もありました。でも人の意見を聞くとき、話すとき「目」同様にとても重要な部分でもあるのです。「手」を改めてやってみようと思ったのが去年の4月・・ちょうど一回目の緊急事態宣言があった頃かと記憶しています。

人と会えなくなった、友人と話せなくなった・・展示会で絵について語ることが出来なくなった。気温的に温かい時期だったのに、精神的に殺伐と寒い時期でした。

よく記事でも散歩をして目についた木々に人を重ねて描いていると書いていますが、喜怒哀楽で言えば「怒」「哀」が浮かびやすい人でした。でもその時期は、それでは物悲しくて息が詰まる気がして「喜」「楽」から想像できる温かい表現がしたいと痛感しました。

キャンドル大好き・・ツイートなどでよくのせていたり記事などでも書いたりしているのですが、まずは「炎」の見た目と温かさからイメージする事にしました。(キャンドルにつて語っている記事を置いておきますll・)

ハンドメイドのキャンドルなので市販に比べると溶け方に個性があって、それを「個」とし変容する感情とイメージして、ちょうどイメージに合ったキャンドルがあってそれを灯し続けて形づくったのが今回の作品でした。

ただキャンドルを見るだけではイメージは出来ません。そのイメージの背景には、身近な人々の言葉の交流、音楽・映画・絵画を見てきた数十年の感想なども含めての制作です。

今回、二回目の宣言となってしまいその中での開催・・そこに出品する作品の意味を感慨深げく思っております。

人を思う事、思いやる事、人の言葉や体温がどれほど心身を潤すのか・・

そんなイメージで描きました。

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「目覚め」2021年

273×190×17㎜ インク/紅茶/水彩/ケント紙/木製パネル

ただ一人で見る夢は

羽根のように

綺麗で寂しかった

触れる体温に魂が重いと知る

乾いた感触に心が揺れ

身を預ける怖さを知った

戸惑いと高揚

何かが

私の中で花開く

「目覚め」イメージボード 卯月 螢





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卯月螢 /心の風景を描く「心象画」
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