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若さ故に、たまに間違える。

やほ、木之元です。今日は非常に重い話になります。僕のnoteなんて読んでるやつの半分は精神分裂病か、躁うつ病か、うつ病に罹っているので重苦しい話をするって事は分かっていると思う。

健常者は精神に異常をきたす可能性があるのでここでおさらばだ。グンナイ。

友達が死んだ。昔一緒にバンドをしていた友達が。
ずっと笑顔の絶えない男で、まだ嘘だと思っている。本当に僕の現実から目を背ける癖が情けない。

彼は高校生くらいからバンドをしていた。
僕が音楽に手を染めるよりもっと前から。
僕とそいつは、僕がバンドを始めた頃に出会った。

当時、僕のバンドのギタリストが脱退して、
そのサポートをそいつに頼んだのが始まりだった。
僕が自由気ままに作る曲に対して、いつだって
「天才!天才!」と言ってくれていた。本当かよ。

彼は出会った当初女性経験がなく、よくドーテーと揶揄っていた。ドーテーの癖に一丁前に煙草ふかしては笑っていた。ダサいなー。と思っていた。

しばらくサポートを続けてもらっていたときに、
正規になるか否かみたいな話が出てきた。
出てきた矢先にボーカルが飛んで、そのバンドは
解散という末路を辿った。

彼の音楽人生のおそらく最初の挫折だ。

僕は彼の音楽人生の挫折一つ目を作ってしまった。どこか申し訳なくて、当時付き合っていた彼女がやっていたバンドがギタリストを探していたので、
すぐさま紹介してやった。

思っている以上にすぐに打ち解けて、物事はトントン拍子に進んでそのバンドに見事加入することになった。最初はかなり調子が良さそうで、言っちゃ悪いが自分のバンドを失敗させた僕は砂を噛んだような気持ちでそれを見ていた。

初企画では、パンパンにお客さんが入っていた。
とにかく苦しかった。その日は最後まで見ずに大人しく帰った。自分が殺されるような気がして、帰らざるを得なかった。

しばらくして、やっていたバンドから彼は抜ける。

おそらく周りの話によると、コンポーザーを担当していたメンバーとの軋轢があったようだ。
僕はなんだか自分が紹介してしまったせいで、バンドが混沌としてしまったように見えた。

これが、彼にとっておそらく2回目の音楽人生における挫折だろう。

彼は死ぬ前に、彼の元彼女と対バンをしていた。
彼がもともといたバンドはツーマンが成功いう結果を残していた。きっと彼はそれを見ていたんじゃないだろうか。「自分が関わったバンドは自分がいなくなってから調子がいい」ように感じてしまったんじゃないだろうか。もしそうなんだとしたら、全ての原因は僕にあるような気がする。

僕があのときバンドに誘ってなければ、とか。
僕があのとき紹介してなければ、とか。
たらればばかり思う。自責の念こそないが、
彼が死ぬ瞬間に、僕のことを恨んでいたりしないだろうか。と思う。生きていてほしかった。

僕も病む。君も病む。

だから仕方ないことなのかもしれないけど、どうにか生きていてほしい。苦しいところを晒すことこそロックンロールを愛してしまった者の宿命だから。

僕らはたまに、世の中に対するヘイトと、起死念慮とを間違えてしまったりする。
若さ故の勢いで、その行動力は凄まじい。

人はよく死ぬ。これは比喩表現でもなんでもなく、書いて字の如く死ぬ瞬間がある。誰でも。
睡眠をとるということは、一旦自分の魂を何か悪魔か天使かよくわからない物に預けて、現実から魂を洗うということである。それを僕は簡易的な死、
もしくは短い死と呼んだ。

つまり、夜毎僕らは基本的に死んでいるし、朝また生まれ変わるのだ。その死がどれだけ長くなるか、唐突に魂を奪われないか否かはその日ごとにランダムなので、後生大事にもっと生活をしたいなと思う。ちゃんと吸って吐く。ちゃんと愛してるって言う。とかね。

君とはまた生きて会いたい。
ルーティンワークみたいに生きて会いたい。

死ぬなよ、僕も死なない。それだけ約束ね。

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