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貴方もOREが好きになる

やっほ、僕木之元。今は活休してるし何者でもない。最近は何もせずに短歌詠んでるって話をしたね。前書ききれなかったが、何の考えもなく短歌を詠んでいるわけではない。

一応これもバンドと関係がある。

遡ること小学生。

僕は世にも珍しい「作文大好き少年」だった。
普通に小学生は遠足という飴の後に作文という鞭が待っているという感覚を持っているように思う。
僕の友達のなかにも楽しいことのあとに面倒くさいことをやらされるということに恐怖を覚えていて、「いっそ作文なんて書くくらいなら転校しようかな」とあまりにスケールが大き過ぎた奴もいた。

ところで僕は作文が好きで好きで仕方なかった。
飴と鞭どころか、飴の後にもう一個飴をもらうような感覚であった。(今も鞭打たれるのはスキ♡)

なんせ、自分の感じた事や考えた事を面白おかしく文字に起こすとき、塊で脳内に詰まっていたその事柄が液体に解けて体の中を巡っていくような感じがした。ほら、これ書いてて思い出した。

遠足のしおりをヤギに食われたことがある。一生懸命作ったのに。かなしかった。

体中を感じたことが巡っていくと、さも自分がその渦中にいるかのように錯覚してくる。だから遠足が終わったあとの作文なんてのは、僕にとっては遠足引き伸ばしじゃないが、もう一度遠足の楽しさを噛み締める儀式の一つだった。

だからこそ作文が好きだったし、終わらせたくないから長ったらしく書いた。作文が終わると遠足も終わっちゃうから。そういう点で昔から書き物が好きだった。

このnoteだってそう。自分の感じたことを全身に巡らせているのだ。

それが超気持ちよくて、たまらない。
自分で、「こんなこと考えてたのか!今の僕は。」と思う記事だってあった。

そういう書き物が好きだったという点が、バンドの作詞作曲家をするという今の一つの基盤になっていると思う。

作詞なんて特にそう。僕が恋をしたり、腹が立ったり、出鱈目書きたかったり。そういう度にメロディをこさえてそこに作文するのだ。

そして、練習をして

そして、レコーディングをして

そして、ミックスをして

そして、ジャケットアレンジをして

そして、配信手続きをして

いや、普通にみんなに読んでもらうまでが長過ぎる。

軽く2〜3ヶ月はどんなに早くてもかかる。
僕が思ったことを全部作品にするのはなかなか難しい。それにタイムラグがあると感情が思想に進化させられていたりする。どんなに正直に書いても純度100%のものにはならない。それが非常にもどかしかった。全部言いたい。全部吐き出したい。

このノートは最初そういう物の一環だった。

僕の吐き出し場というか、痰壺だった。
ただ、書き物としてはあまりに制限がないので、
僕の思想やイタいところが乗ってしまっていて、
見るに耐えなかったり恥ずかしかったりもする。
それにダラダラ書いてもいいから書き終えたときの達成感に欠ける。

ずっとそれについてなんとなくモヤモヤしていたときに短歌が目に入った。

佐々木あららさんの「愛なんて体に悪いだけだなら泣いてる俺はまちがいなのだ」

岡本真帆さんの「ラブソング以外の愛もあるんだよ 鳩になってもきみが分かるよ」

素晴らしすぎた。

もうこれこそ、キングオブラブソングじゃん。
メロディの代わりに三十一文字の制限があって、
その中で良い表現を模索する。活休していて音楽から若干距離を取っていた僕はすぐやりたくなった。

短歌はレコーディングの必要もないし、披露するための練習もいらない。少なくとも僕には。

ということもあって、非常にデカダンスな生活を送りながらもクリエイティブでいたかった僕にピッタリだった。

ということで1日に一首、サブ垢のTwitterに上げることにした。これはおそらく活休終わるとやめると思う。短歌自体は思いついたときにポロッと投稿する。

気づけばもう七十七首も詠んでいた。
短歌を初めてから毎日とても楽しくて、一つの生きがいを見つけたような気がする。
とても元気に暮らせるようになって、曲もたくさん最近書いている。元気にはなってきた。

そろそろかな。何がとかはないけど。

じゃあ今日は僕が詠んだなかで気に入ってる短歌を十首ほど挙げて終わる。短歌、あんまりどんな感じでやってったら良いかわかんないから感想聞かせてね。気に入ったのがあればDMとかで教えてくれたら喜んだりします。

01.深夜二時 夜毎あなたに会えるなら 自販機でいい それになりたい


02.生きたまま君のお墓に埋められるくらいで僕はちょうどいいのだ


03.好物を最後まで取る君が好き そんなに美味い?カレーのらっきょ


04.今月もたばこを買えなくなりました。
また すみません もう 吸いません


05.セックスをするため喧嘩してるのかと思うくらい喧嘩をするね


06.なんとなくスキップをして なんとなく立ち止まって見る空が藍色


07.君の嘘 見抜ける眼鏡 あればいい 裸も見れたら尚更いい


08.一人称 「ぼく」「俺」「私」を使い分け 気が強くなる、気が弱くなる


09.ビル街を歩けば上を見てしまう 人が落ちてきそうな気がして


10.コンビニに群がる夜の虫みたく愛に群がる姑息なぼくです

えへへ、恥ずかしいね。どうかな。
選りすぐり十首でした。

そんな感じで趣味を始めました。
締めくくりは完全制覇できた黒ひげ危機一発。

3本まで!!!

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