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内藤コレクション 写本展へ
京都芸術大学通信学部でグラフィックデザインを学ぶ、とある社会人学生の記録。
国立西洋美術館で開催中の企画展「内藤コレクション 写本―いとも優雅なる中世の小宇宙」を見てきた
2024年6月11日(火)〜8月25日(日)会期
こんにちは。企画展の鑑賞レポです。コロナ禍に小規模開催していたのを知り、それ以来ずっと行きたかった写本展。上野へ見に行ってきました〜。
もちろん学割を有効活用して(笑)
本展は、内藤氏(本職は医師だそう)のコレクションを中心に約150点より構成されたもので、満を持しての大規模開催です。
見たかった理由
文字や書物の世界が好きだから。
以前よりタイポグラフィーやカリグラフィーに興味があります(詳しくはないですが)それと、歴史を知るのが好きということ。まぁ、そんなところでしょうか。
感想など
見に来ていた方は老若男女様々でした。(どちらかというと、女性が好みそうな企画ではありますが)想像以上のコレクションの数で、とても素晴らしかったです!
活字(活版印刷)以前の職人の世界
KUAのタイポグラフィーの授業でも少し学びましたが、印刷技術が普及する前の中世ヨーロッパは、羊などの獣皮紙に手書きで文字を書いていました。Black Letter(ゴシック体)づくし! 時代的に神(キリスト)を中心に社会が成り立っていますので、当時の人々の信仰の雰囲気も感じ取れます。その聖書や時祷書を写した手書き文字の細かい事! また繊細な挿絵や装飾の美しさ、手書きの労力たるや・・・すごいの一言。みいってしまいました。
日本でも、中世では仏教の装飾経が作られた歴史があるので共通点を感じました。
文字を丁寧に書き、美しく装飾する、古今東西変わらない感覚のようです。
中国と地理的に近い日本は、仏教と共に紙の技術が入るのが早かったですが、ヨーロッパでは紙の普及が日本より大分遅く、何百年も後だったんですね〜。
貴重な私的コレクション
個人コレクションとしては、とてもスケールの大きいものだと思いました。内藤氏(よく存じませんが)の美意識と蒐集への熱意を感じる企画展でした。単に個人的趣味の範疇を超えて、素晴らしいものはより多くの人と共有したいというね。
いや〜本当にすごかったです、見れてよかった〜眼福。ありがとうございます!
ご興味がある方、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。