生産工場を失ったニットウェアブランドが思うこと、そして未来のこと
ジリリリリリリ。
寒さ厳しい長野県の朝、全てを切り裂くけたたましいベルの音、始業の合図。
4年経っても意識していないと肩を揺らすほどの音量と音圧。
サイレンのようでずっと嫌いだった。何度も耳を塞いこの音を聞く最後の朝になるなんて、想像もしなかった。
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改めて自己紹介させていただきます。新田至歩(にったしほ)と申します。
先月、私がデザイナーを務めるニットウェアブランドtunicaの製造元、そして私の勤務先でもあるニット工場が廃業しました。
この場を借りて今まで工場