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大学時代にしておいてよかったこと、しなくて後悔したこと

京都精華大学メディア表現学部での教鞭をとるのがとうとう今週から始まります。まだ学生にも会っても話してもいないのですが、僕も大学生だったことを少し思い出して書いてみようと思います。

まずはしてよかったことです。

1. いろんなバイトをたくさんした

バイトは大学生になったらほとんどの人がすると思うのですが、僕はいろんなバイトをしたのがよかったなと思います。

まずは引越しバイトから始まって、倉庫の荷物運び、スーパーの惣菜作り、ファミリーレストランの厨房、喫茶店、居酒屋、ピザの配達、果物の配達、豆腐の容器づめ、パンの袋詰め、プールでの販売店厨房、バーの店員などです。

どうしてたくさんするのがいいかというと、いろんな人に出会えるからです。それはいい出会いというよりは、理不尽な怒られ方をしたり、ヤンキーぽい人がいたり、若い上司にどなられているおじさんがいたりと、そのまま会社に入ったらあまり見ることができないことに触れ合えたのがのがよかったです。

そして、今自分がしている仕事や環境が、そのときのバイトのときよりいい環境で仕事をしていることに毎日感謝して働くことができています。
反面教師というやつですね。なので、いろんな環境をみてきたことで、今の仕事への不満が少ないという結果に繋がっています。

実際のところは嫌になったらすぐ辞めていた結果としてこんなにたくさんの種類をしているのですが、今となってはそれがいい経験だったなと思います。

2. 海外に一人でいった

僕は大学3年生の冬休みに初めて一人で海外にいきました。神戸から船にのって中国に2週間ほどいきました。きっかけはそのときバイトで10万ほど稼いで、何に使おうかと兄に相談したら「10万もあれば船にのって中国旅行できるよ」といわれたからです。

正直何にも考えていなかったので、今考えるとむちゃくちゃだったのですが、そこでの一人旅が今の生活に繋がっているなと今でも思います。

一人で行ってみると、言葉も何にも通じないし、どうやって電車乗っていいかわからないし、本当に不安なのですが、必然的に中国人とも話しますし、向こうで知り合った日本人とはとても仲良くなれます。特に怖い思いも、かっこいいこともしていないのですが、40歳くらいまでは海外でずっと暮らしたいという強い気持ちになりました。
(実際は30歳で日本に一時帰国してそのまま居座っていますが。)

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これは中国の内モンゴル自治区に一人でいったときの写真です。


3. 映画をたくさんみたり、本をたくさん読んだりした

僕は高校までずっとサッカーをしたので、週に1日数時間ほどしか自由な時間がありませんでした。
兄は映画やアニメにどっぷりハマっていて、兄みたいにもっと文化的なものに触れたいなと高校のときからずっと思っていました。

大学に入ってからサッカーは趣味程度でやっていたので、その夢がかない、映画をたくさん見て、本もそれなりに読むようになりました。社会人になると本当に時間がすくなるので、大学時代に好きなときにすきなだけいろんなものを鑑賞できるのはいい時間ですね。

美大生だと美術館にいったり、アート作品に触れ合うというのも僕はおすすめです。

この映画は僕が学生時代に見た映画の中で、今でも気に入っている作品です。


4. ぼおーっとした

最後のおすすめするのが「ぼおーっとする」です。
時間がもったいないと思われるかもしれないですが、あんなにやる気のないぼおーっとした時間後にも先にもないし、あのときは何もできてなかったなあというのを反面教師にして、今を忙しく生きているような気もします。
僕の中では「何かを充電してたんだろうな」と納得させています。


では、反対に何をしなくて後悔したかを書いてみます。

1. 一人暮らしをしなかった

高校2年生くらいまでは地方の公立大学へ行って、一人暮らしをするというのが僕の夢でした。
それがどうしてか自転車でいけるような近所の大学へ推薦でいってしまいました。まあ早く大学に受かりたかったんだと思います。

社会人になってからはもちろん一人暮らしをしましたが、時間が全然ないので、家に帰って寝るだけです。それを考えると大学時代に一人暮らしをして、友達と延々とだべったり、酒飲んだりしたかったなあと今でも思います。


2. 演劇をしたり、映画をとることをしなかった

上にも書いたのですが、僕はずっと体育会系の部活だったので、大学に入ったらもっと文化的なことをしたいと思っていました。そのひとつが映画を撮ることでした。
ただ、どうしたらそういう環境にいけるのかよくわからなくて、結局サッカーしたり、バイトしたりして結局何もしませんでした。

それは本当に後悔しまして、20代後半でウェブ制作に出会って、そこで初めて作ることの楽しさを経験しました。
僕はウェブに出会う前はただのサラリーマンだったので、そのままサラリーマンを続けていたら、この50手前になってもものづくりの経験をすることなく、自分の人生を後悔していたことでしょう。

何かをやりたいと思ったときのタイミングでやらないと、20年経っても後悔することになると思います。


3. バイトばかりしていた

上で「バイトをしたことはよかった」と書いていて、かなり矛盾していますが、「バイトでいろんな人と触れ合えたこと」とてもいい経験ですが、「バイトばかりしていた」ことは後悔しています。

一番は自分がやってみたかった文化的なものづくりを何もしなかったというのが後悔の極みで、それがウェブと出会って解消されたわけですが、バイトばかりするのもよくなかったなと後悔しています。

ということで、上と下とで矛盾している内容になっていますが、書いてみて改めて思ったのが、「何かをやりたい時はとりあえず考えなくてもいいのでやってみる」ことが一番後悔しない時間の使い方なのかなと思いました。

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