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ベトナムのことをもっと知りたい人にオススメの本

僕はその国に行くときは観光本以外に政治や歴史や国民性がわかるようなものなどある程度本を読むようにしています。観光にしろ、ビジネスにしろその場所へいって観光したり、人と話したりするときにより深く理解ができるからです。

今回はベトナムについての本を紹介します。
仕事で行っている都合上硬い内容に寄りがちですが、歴史、政治、経済がわかるラインナップです。

1. 池上彰の世界の見方 東南アジア: ASEANの国々

まずは政治、経済を知るための入門書

ベトナムだけでなく、東南アジアという括りですが、経済、政治など全体を網羅してわかりやすく書かれています。通常こういった本はどうしても堅苦しく分厚いか、グラフや絵などで統計的なものばかり紹介しているのが多いのですが、さすがの池上彰という感じでかなり読みやすく、すぐに読み終われます。



2. 入門 東南アジア近現代史

現在の東南アジアの成り立ちがよく分かる

東南アジアとかアセアンという響きを聞くと、この区域は結構まとまっている感じがするのですが、よく考えたら民主主義の国もあるし、ベトナムのように社会主義の国もあります。そして戦後の独立の仕方も様々で、標準語の成り立ちも全然違います。
例えばマレーシアだとマレー語、中国語、ヒンズー語と3つの言葉がそれぞれ認められていますが、インドネシアには中国人はいるのに、中国語の看板があまりないなど、複雑な事情があります。

そういったことは植民地時代から独立までを知るとなんとなくわかってきます。この本はそういったところが説明されている本です。



3. クォン・デ―もう一人のラストエンペラー 

ベトナムのラストエンペラーは日本に住んでいました

どうしてこの本を見つけたのかは忘れてしまいましたが、森達也の本は何冊か読んだことがあり、「彼がベトナムについて書いてあるのだったらこれは読まないと」ということで購入しました。
フランスに侵略されているベトナムが、フランスから独立するためにグエン王朝の最後の皇帝をリーダーにして立ち上がろうという話です。

結局は夢叶わずなのですが、この皇帝は日本に逃亡して再起を図っていました。彼が日本にいる間は新宿にある中村屋というカレー屋にお世話になっていたりと、身近なエピソードがでてきてベトナムと日本の意外な関係がわかります。

また彼の故郷はフエなので、フエに行くときはこの本のことを思い出したりします。



4. 人間の集団について―ベトナムから考える

司馬 遼太郎がベトナムについて考察

この本は実はまだ読み途中なのですが、上の森達也の本で紹介されていたので、買いました。
ベトナム戦争末期に司馬 遼太郎がベトナムを訪れて考察した本です。
今のベトナム人についても当てはまる事が多く、時代を超えて参考になる本です。


5. ディエンビエンフー

ベトナムとフランスの戦いを漫画で軽やかに表現

ディエンビエンフーというのはベトナム北西部にある地名でベトナム軍とフランス軍が戦った「ディエンビエンフーの戦い」の地です。
ダナンやフエも戦争の激戦地だったので、そのあたりにいくとこの漫画のこともよく思い出します。


ということで、戦争のことなど少し暗い方面の本が多いですが、今のベトナムの経済発展の前にはこのようなことがあったのだと知ることは大事です。
ぜひ参考に読んでみてください。



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