第136回 近代の設計と現代コミュニティの交差点
1、近代の風
「文化村」って知ってますか?
エベネーザー・ハワードという人が1898年に提唱した「田園都市構想」が理念となったもので、ロンドン郊外に導入されたそうです。
それがかの渋沢栄一によって日本にも輸入され、田園調布や目白、多摩や港北のニュータウンも含めることがあるようです。
どんな理念かということですが要は
職住近接型(満員電車にゆられなくてすみ)で
公園や森など緑に囲まれた郊外の余裕ある街
といったところでしょうか。
大正から昭和初期にかけて全国に広がっていたようです。
2、公園と都市の設計者
ミヤギでは塩竈市にあったそうで、NPO法人「みなとしほがま」が案内板を設置した、という報道がありました。
日本の「公園の父」と呼ばれる本田静六旧東京帝大教授らが設計した、と記事にはあります。
本田静六という人は日比谷公園や明治神宮、東北では会津の鶴ヶ城公園など全国各地の名だたる公園を設計しました。松島公園にも関わっていたようです。
思いがけず、地元と色々な縁がある人物だとわかりましたので、もう少し調べてみようと思います。
3、文化財の保存の活用の担い手
看板を設置したNPOみなとしほがまは2004年から活動している団体で、塩竈の歴史や文化に関わる6つの部会に分かれて活動をしているとのこと。
例えば古文書部会では、地域に残る古文書を解読することで、街の歴史を掘り起こす、という活動を行なっています。
旧亀井邸や勝画楼という歴史的建造物の保存と活用にも取り組んでいるとのこと。
うちの町にもこのような団体があればなぁ、と素直に思います。
というより、公民館講座などに参加してくれる町民の皆さんを組織して、このような団体にすることを密かに画策はしています。
とりあえず、みなとしおがまさんに「考古学部会」の設立をすすめて、潜入してみましょうか。
#文化村 #本田静六 #みなとしほがま #NPO #田園都市 #渋沢栄一
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