第1487回 2024/7/21〜8/8の歴史ニュース
1、生き残ってこそ
忙しさにかまけてすっかり期間が空いてしまいました。
暑い日々が続きますが、みなさま無事でしょうか。
「すわ、南海トラフではないか」という地震が起こり落ち着かない世情になってきました。
線状降水帯とかゲリラ豪雨での被害も各地で起こっていますし、
台風シーズンも到来。
なおのこと生き残っていくだけでもやっとの感覚です。
どうかご無事で。
X(旧Twitter)でピックアップしてからタイムラグがかなりありますが、気にせずいきますね。
さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。
ちなみに前回はこちら。
2、ニュースヘッドライン
①熊本県熊本市の熊本城宇土櫓の解体工事で創建当初の瓦を発見 R6
https://kumanichi.com/articles/1471825
②京都府伏見区の川港「淀津」推定地から江戸時代前期の川船を発見 R8
③兵庫県西宮市の西宮神社で「御社用日記」の虫干し R3
④東京都渋谷区の戸栗美術館で「古伊万里から見る江戸の食」展が開催 R3
⑤大阪府和泉市の池上曽根遺跡で大型建物跡の柱材の年代調査で紀元前700年という結果に R7
⑥奈良県大和郡山市の県立民俗博物館の保存資料について県知事の発言が波紋 R1 C
⑦愛知県名古屋市博物館が刊行する『豊臣秀吉文書集』が完結 R2
⑧岡山県津山市の高野神社所有の太鼓が南北朝時代の作だと判明 R6 C
⑨東京都港区青山墓地の丹羽家墓所を福島県二本松市の墓所に移設へ R5
⑩北海道教育委員会では夏休み期間、道立博物館・美術館を無料に R23
3、偶然残ったものと残していくもの
いかがだったでしょうか。
皆様のきになる話題もありましたでしょうか。
個人的には②の川船がまるまる見つかったニュースが目を引きました。
板材を船底から側面まで結合した状態のまま土留め用の板材として使う、ってなかなか大胆ですよね。
船って消耗品だからなかなか残らないですよね。
再利用されたおかげで江戸時代の船の具体的な構造が明らかになるってことですね。
続いては③の虫干しの話題。
通常ですと湿気も少ない爽やかな秋に行うものですが、
この神社では夏の恒例行事になっているようです。
神社の恒例行事として受け継いでいけば、きっと貴重な資料は残り続けていくでしょうね。
しかも一般公開して、地元の歴史を知ってもらうという効果も。
他の寺社でもやってほしい取り組みです。
最後は⑨の墓地集約の話題。今回は地元が「歴代藩主全て揃うから」と前向きに捉えているのが救いですよね。
途絶えてしまった名家ではこうはいきませんね。
人知れず無縁仏になってしまう著名人のお墓、というのも珍しくなくなってきました。
いま記録に残さないと、どこに墓石が行ってしまったのかわからなくなるような事態も想起されます。
⑥の話題はいまだ議論百出のホットな話題なので稿を改めて触れたいと思います。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。