第215回 語りつくせない近江国
1、滋賀県の魅力
滋賀県と言えば何を思い浮かべるでしょうか。
なんといっても琵琶湖ですかね。
個人的には万城目学さんの小説「偉大なる、しゅららぼん」が印象深くて、作中に出てくる竹生島にいつか行ってみたいと思っています。
後は比叡山延暦寺に、安土城、彦根城に伊吹山と歴史好きににはたまらないスポットがたくさんあります。
実は市町村研修センターという全国の公務員の研修施設が大津市にあるので1週間泊まったこともある思い出があります。
その時には研修が始まる前に石山寺に行きましたね。
2、近江商人と蒲生氏郷
そんな滋賀県、旧国名でいうと近江国は商人と職人で名高いところでもあります。
まず近江商人と言えば三方よしの精神。自分も相手も世間も喜ぶのが商売の基本。現代でも通用する立派な考え方です。
Twitterで作家の童門冬二さんが近江商人の話題から説き起こして蒲生氏郷の先見性を紹介する記事を見つけました。
氏郷さんは近江出身ですが、伊勢に領地をもらった際、近江商人を連れていったそうです。
すると地元の商人集団と軋轢が生まれることが予想されますが、町の名前を松坂と改めることで統合を図ったとのこと。続いて国替えになった会津でも、城の名前を黒川に変え、広い地域を福島と名付けるなど新たな名前をつけて常に再スタートで一体感を生み出していたようです。
この氏郷さんはエピソードに事欠かない人なのでまたの機会に紹介したいと思いますが、この人が存命だったら北の関ヶ原はどうなっていたでしょうか。
政宗さんとの勝負を見たかったような気もします。
そもそも関ヶ原の契機になった徳川家康の上杉討伐もどうなったかわかりませんね。
3、産業でも時代のリーダーに
そしてもう一つは職人の国。
古くは古墳の石棺、中世の石造物、近世の石垣にその名を残す石工集団、穴太衆。
堺や根来とならびに称された鉄砲鍛冶集団、国友。
タヌキの置物で知られる信楽焼きもありますよね。
京都と関東を結ぶ東海道、北陸道などが交わる交通の要衝で人の動きが活発だったからでしょうか。
歴史ある重層な雰囲気と、活気溢れる街道の雰囲気がうまく融合した、ステキな土地なんですね。
実は私の中で移住したい都道府県No.1です。
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