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私の一冊

日本翻訳連盟(JTF)のウェブサイトJTFジャーナルに寄稿しました。
翻訳関係者が特別な一冊を紹介する「私の一冊」というコーナーです。

『弟の戦争』、ぜひ多くの人に読んでほしい児童文学です。

外国の戦争のことはわからない、戦争は怖いからいや、という人がほとんどだと思います。だいじょうぶ、この物語の主人公の兄弟だっておなじです。

子どもに戦争の話? と眉をひそめる大人がいますが、そういう大人はすこし子どもを馬鹿にしすぎてますね。子どもの感性はするどくて、子どもだからこそ見抜けることは多いのです。

子どもの力をよくわかっているから、作家のロバート・ウェストールはこういう物語を書けるんでしょうね。

大人になってしまった人たちも、まだあきらめないでください。今から読んでも遅くないです。

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