はじめての見仏記
というほど大したものではないですが。
あこがれの仏像とご対面
やっと涼しくなった、ということで遠足へ。
何か月もまえから狙っていた、国宝のご開帳。藤井寺にこんな有名な十一面千手観音菩薩像があるとは、この動画を見るまで知らなかった。
今回じっさいに葛井寺(ふじいでら)を訪れて、伝来のものに憧れる感情の原点を感じた。みうらじゅん氏の言うように、仏像は海外スターなのだ。ちなみに、この寺をつくった葛井氏も渡来人の一族だという。
菩薩像というのは悟りをひらくまえの釈迦をモデルにしているそうで、とてもエキゾチックな造形をしている。キラキラとした金の装飾は、タイの王族の伝統衣装のよう。
じっさいに千本ある手といくつもの「持物」をリュック状に背負い、こんなに長いあいだじっと鎮座されている姿に愛おしさすら覚えて、グッズをいろいろと購入する。御朱印帳なるものもしてみんとて買うなり。
いいんだ、チョロい客でも。
千手観音像は725年、聖武天皇(701-756、在位724-749)の勅願で建立されたとのこと。
誰だっけ?とうろ覚えで系図を見たら、草壁皇子の孫、持統天皇のひ孫だ!
里中満智子『天上の虹』の世界じゃないですか。「うののさららのひめみこ」の響きが大好きでしたよ。
葛井寺のあと、たまたま通りがかった辛國神社もひじょうによかったです。
河内の古代史
ところで、藤井寺市や松原市、羽曳野市といった河内といわれる大阪府南部の地域には古墳が密集している。その数の多さから、河内政権説もあるらしい。
現在はガラが悪いといじられがちな河内だが、じつは古代浪漫がただよう土地なのだ。
私の地元も広義の河内に入るのだろう。近所では古墳時代の埴輪や土器をふくむ大規模な遺跡が発掘されている。身近すぎて深く考えなかったが、このあたりでは古代から文化的な営みがあったというわけだ。むしろ千年も前の方がずっとにぎわっていたのかもしれない。
つぎなる目的地は
ほかにも奈良時代の仏像を見てみたい。
となると、奈良にいくしかない。
いつも言われてるけど、奈良は古都としてもっとアピールしていいよ。
京都の陰に隠れてるけどさ。そこも奈良っぽくていいけどさ。
後日、参考書を入手。
やっぱり木心乾漆像をせめたいよね。木屎漆のやつをね。
追記
こうなったら12月公開の「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~」も見逃せない。
知らん間にえらいキャラ増えてますね。
十一面観音も登場するぞ。予告ではモザイクかかってましたが。
これはCG撮影が大変そうだ。千手じゃないのが救いか。
でも一瞬でいいから千手になってほしいな。