また1日が始まる。
アラームより15分遅い起床。
かかとにクリームを塗り忘れて履いちゃったタイツ
何を食べようか迷う朝ごはん。
そこに着くとたくさんの人に会う。
挨拶をして、身支度をしたらシャッターがあいて、ドキドキしながら名前を呼ぶ…
あまりの待ち人数にびくびくしながら早くしなきゃと焦りと不安を抱きながら休む間もなく次々と対応していく。
でもなかなか私の声は響かず、いつも虚しい気持ちになる。
マイクの音、周りの人の話す声、呼び出し音…
いくつもの音が混ざる。
そんな中で私の声はいつも掻き消される。
相手にも申し訳ないし自分の声が嫌いになる。
もっと通る声だったらどんなに楽だろうか。
何度も顔を近づけて声を頑張って出すけどどうしても聞こえない人も多い。
声自体を嫌いになる必要はないとわかってるけど、やっぱり反射的に嫌になる。
そんなに滑舌悪いかな?そんなに聞きづらいかな?
と一言一言に一憂する。
私にとって大きい声で話し続けることはすごく苦痛みたいだ。
時間内に呼ぶのはほぼ無理に近いのに、「しょうがない」「急いでやるしかない」と言われる。
私たちは委託だから何も言えないのだろう。
それに加えて内部の人も話しかけてくる。
私は聖徳太子か?と思うぐらい一気にたくさんのことが降りかかってくる。
時間はない、たくさんの待ち人数、内部の人からの急な依頼…マルチタスクができないと辛い。
使ったハサミを元に戻す暇さえない。
ぐちゃぐちゃだ。
必要最低限のことをやるだけで精一杯。
開いている時間はもう放っておいてくれ!と思う。
明日も戦場へと向かう…