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ハシビロコウを語らせろ

ハシビロコウをご存知だろうか。

ペリカン目ハシビロコウ科に分類される鳥類で、ハシビロコウ科ハシビロコウ属を構成する唯一の種。アフリカ中央部の淡水湿地に生息し、体長は約110~140cm、体重は約5kg。翼を広げると2mを超える大型の鳥で、 幅広のクチバシが特徴。和名「嘴広鸛」はクチバシが広いコウノトリを意味し、英名 “shoebill” は靴のようなクチバシを意味する。

日本でも動画やエンタメを機に知れ渡るようになって久しく、「動かない鳥」「なんか顔が怖い鳥」「やたらデカくて威圧感がある鳥」「飛ぶ姿はまさに怪鳥」と、一定の界隈では人気のある鳥ではないでしょうか。

私はまさに、そのハシビロコウの沼にハマって、かれこれ10年位経とうとしています。

ハシビロコウと私

私がハシビロコウを知ったきっかけは、多分漫画や動画だったと思います。
元々、世界の変わった動物動画を見るのが好きなので、ハシビロコウを知ったのもその流れの一部だったかも知れません。
同系統として、チベットスナギツネ、ホッキョクウサギ、マーモット、タスマニアデビル、カモノハシあたりが好きだと言えば大体察して欲しい。

ハシビロコウが日本国内で飼育されている動物園は8か所。幸運にも気軽に行ける距離にハシビロコウに会える動物園があったので、定期的に通ってはハシビロコウの写真を撮ることもできる。動画でハシビロコウに興味を持った私は、早速カメラを片手に動物園へ行った。
そして、実物の泰然とした姿、思ったより動く姿、飼育員に対する求愛行動、その一挙一動に心奪われたのである。

ハシビロコウのここが好き

1.大迫力の翼
 ハシビロコウのどこが好き?と言われて、真っ先に挙げるのは翼の美しさと迫力です。動物園で飛翔や翼を広げる仕草を見れた時には「特大ファンサありがとうございます!!」と心の中で叫ぶくらいです。
ブルーグレーのグラデーションが本当に美しいので、こちらの写真集おすすめです。

あと一般的にハシビロコウの翼が広げたところは認知されないせいか、ハシビロコウ(飛ぶ姿)のグッズを持っていると十中八九「それ恐竜?」と聞かれます。怪鳥の名を体現していてヨシ。

2.正面からの眼光
 「本人無自覚(?)で目つきが悪い」って萌えポイントだと思う。写真の撮りがいもあります。横から見ると大分愛嬌ある顔もしていてそれもヨシ。

3.あいつ意外と動く。
 「動かない鳥」と言われるくらい、直立不動の姿がデフォルトのハシビロコウ。獲物を狩るために音を立てずその場でじっと待つ習性故ですが、動物園で飼育されているハシビロコウはわりと動きます。のんびりとした仙人みたいな動作で歩いたり姿勢変えたり飛ぶ(という名の大ジャンプ)こともあるので、自分もついついハシビロコウの柵の前から動かなくなりがちです。少なくともナマケモノよりは動きます。

4.求愛行動が独特
 ハシビロコウの求愛行動といえば、大きな嘴を鳴らすクラッタリングと、お辞儀です。
ハシビロコウのお辞儀姿は本当に可愛い。日本では飼育員さんに対しての求愛行動が多いのですが、飼育員さんとお辞儀し合う姿はさながら名刺交換するサラリーマンのようでホッコリしますね。

5.同種嫌いのハシビロコウさん
 普段は何事にも動じず、人間の飼育員さんには慣れると求愛行動もするハシビロコウ。その実、警戒心がとても強く攻撃的な性格でもあるらしいので基本的に同種の仲間と群れることはありません。完全孤高主義。
近くに同種がいると、さりげなく距離を取るか威嚇する姿も見ることがあります。そのため、番による繁殖も難易度US級。飼育下で繁殖できた事例もごく稀なので、日本国内で成功したら大ニュース間違いなしです。


ハシビロコウ好きが昂じて、最近でも貰い物や自分で買う小物もほとんどハシビロコウ関連のものなので、大分青っぽくなってきました。(推しのカラーが青系が多いのもあるけど)
もっと色んな姿を見せて欲しいな、と思います。

#ハマった沼を語らせて #コラム

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