【ブルアカ】『エデン条約編』を読んだよメモその1【初見】
コイツ映画館にも行かないでずっとブルアカやってんな。
どうも、先生です。みんなはブルアカを楽しんでますか???おれは……おれは、経験値が貰える任務をスキップで周回して、あとはずっとシナリオだけ読んでいます……。
ブルアカをゲームとしてではなく、「読み物」として楽しんでいる。コイツ、ゲーム開発部から何を学んだんですかね???アリスちゃんや皆がどんな想いでゲーム作ってるのか、その必死の創作讃歌を見て何も思わなかったんですかね???ウス、おれ、ソシャゲ、下手……。
で、ようやく来ました『エデン条約編』です。皆さん覚えてますでしょうか、ぼくにブルアカを薦めてきたオタクたちが口を揃えて言うターニングポイントがここなんです。
すでに名作と名高い『エデン条約編』、ジスロマックさんも熱い文章を投稿されていたので、ずっと気になってました(ネタバレになるから未読)。狂ってる人が多いコンテンツほど、自分で読み進めていくのが楽しいです。今回も備忘録を兼ねたメモをここに置いておきますね。
あと、今回は「その1」と銘打って、何回かに分けます。エデン条約編、め〜〜〜〜〜っちゃ長いの(大崎甘奈)で。
ん、前のテキストも読むべき。
おい!勉強するぞ!
今回先生に届いた依頼は、「トリニティの落ちこぼれ共の成績を上げてくれ」というもの。……あの、シャーレの先生ってお悩み相談室みたいな扱いなんですね。ある意味便利屋より便利屋してるかもしれん。
トリニティ総合学園。三つの学校を合併させたことにより生まれた学校で、お嬢様学校の風格を持つ清楚の園。学内に礼拝堂があるそうで、淑女が揃う学校なんだとか。ブルーアーカイブに淑女???
そのトリニティの生徒会組織である「ティーパーティー」のホスト・ナギサが今回の依頼人。なんでも、とくに成績の悪い4名を「補習授業部」として集結させ、その顧問として先生を招集。彼女たちの面倒を見つつ、成績向上のため尽力して欲しい……と。
やったぁ、「先生」っぽいマトモな依頼!!!!!!!!と喜んでいると、何やらトリニティはきな臭い雰囲気。なんでも、以前より犬猿の仲だった「ゲヘナ学園」との和平を目的とした「エデン条約」の締結を間近に控えており、緊張感が高まっているらしい。そして、三人いるはずのティーパーティーは、今はナギサとミカの二人しかいない。これは……事件の予感。
イカれたメンバーを紹介するぜ!!!!
ひとまず、補習授業部の部長に会いにいく先生。そのリストには、見覚えのある名前がありました。
あなたは!覆面水着団の!!そう、『対策委員会編』にて出会ったヒフミちゃんです。優等生っぽいのに成績不良なのかな?と思いきや、ヲタ活に前のめりすぎてテストをサボったとのこと。あの、留年大学生みたいなムーブこの歳で覚えるのやめな??あなたは真っ当に単位を取って卒業しなさい。麻雀とかにハマるなよ!!!!!!じゃ、次、入って、どうぞ。
This is ブルーアーカイブ な女が出てきました。何?その、何???「水着姿で学校を徘徊」って罪状生まれて初めて見たんですけど??
この髪の毛も頭の中もピンクな女は浦和ハナコ。息をするように卑猥な言動を行い、五感に入る情報を全て色欲へと変換する異常者。隙きあらば脱ごうとしたり、水着と下着の差異に対する熱い論考をしたりと、あぁブルアカ読んでいるなと思わせてくれる女傑です。
後のシーンで明らかになるのですが、「礼拝堂での授業に水着で参戦」したこともあるらしく、なんかこう、ナチュラルに狂った色ボケでこの物語のシリアスさをいい感じに薄めてくれます。え、ぼくですか?ぼくは浦和ハナコさんのことなんて全然……大好きですけどね……。
美少女ガシャで収益上げるゲームなのに顔見えない女多すぎない??白洲アズサさんです。5日間は睡眠せずとも活動でき、夜通し見回りをしながら校舎の周囲にブービートラップを仕掛けたり、仲良くなった女性をひん剥いて勝手に身体を洗ってあげたりしますが、このメンバーの中では常識人枠です。背中の翼のラメ鬼イケてんね♡
下江コハルちゃん。トリニティの実行部隊「正義実現委員会」に所属しており、とくに性的なものへの異常な嫌悪を見せる……が、本人が一番そういうのに興味津々という、浦和ハナコと組ませて旨い出汁を吸いたいというシナリオライターの欲望から産まれたグリードです。失礼、ただの女学生です。しかしこう、シンプルに成績が足りなくて補習部に入れられているやつの方が異色なの、やっぱおかしいですよカテジナさん。
暗躍のティーパーティー
個性豊かすぎる補習授業部の面々と、合宿してプール掃除したり草むしりしたり着るものが無くなったので全員水着で勉強する羽目になったりと、騒がしくも楽しい勉強デイズを送っていた先生ですが、ここでナギサから今回の真相が。実は、エデン条約が締結目前に迫った今、ティーパーティーの一人である百合園セイアは何者かに襲撃され、昏睡状態にあるとのこと。エデン条約が成されればゲヘナとは不可侵の関係になる。そのことを阻む何者かによって、ティーパーティーは狙われているのです。その「裏切り者」の候補としてリストアップされた4人こそ、補習授業部のメンバー。……あの、ヒフミを悪の道へ誘ったのはアイツらなんで後で叱っておきますけど、ハナコが裏切り者かもしれないって……??嘘、だろ……??
冗談はさておき、『ブルーアーカイブ』の世界において、彼女たちは銃弾を受けてもしなないし、ギャグ漫画的なセオリーでこの世界は回っていたはず。ところが、『時計じかけの花のパヴァーヌ編』でもリオがアリスに対して同じことをしようとしたように、彼女たちもヘイロー(光輪)を損傷すれば、死の危険性があるらしい。爽やかで透き通るような世界観に突如もたらされる「死」の香り。ここにきて不可侵条約たるエデン条約の重要性が増していくことになります。
セイアが襲われ、明日は我が身かもしれない。そんな疑心暗鬼にかられたナギサは、裏切り者の嫌疑がかかった4名をまとめて退学にすることで自衛を図ります。そんなやり方に納得できない先生は「自分のやり方」で裏切り者を探すと宣言。そんな先生に、ナギサは妨害を仄めかす言葉を吐きます。
そんなナギサと同じティーパーティーに所属しておきながら、独断での行動をするミカ。彼女は裏切り者の正体として、アズサの名前を挙げた。よかったハナコじゃなかった守るべき生徒の中に、他者の殺害を企む者がいるなんて!?と驚く先生でしたが、トリニティへの統合化に反対したために迫害、追放された「アリウス」なる部隊が存在することを知り、アズサはそこの出身らしい。ミカは争いを無くすためにアズサを身分を偽らせて入学させるも、その願いは届かず今回の惨劇に至ったらしい。うん、オメー裏切り者だな??????
信じるもののために
そんなきな臭い事情を抱えながらも、補習授業部の面々は着実に成績を上げていき、試験も目前。ですが、「試験場所を直前に変更」「合格ラインを引き上げる」「試験会場を爆破して解答用紙そのものを消失させる」などの妨害により追い詰められてしまいます。どんなにお淑やかなツラしていようが、ナギサも頭ブルアカなんですよね。
合宿という形で同じ時を過ごし、勉学に励み、青春する。そんな時間が楽しかったからこそ、白洲アズサに変化が生まれた。ミカの密告通り、ナギサ襲撃のための裏切り者はアズサだった。だが、アズサはアリウスからナギサを守る決心を固めており、たった一人二重スパイとして活動していました。
とはいえ、セイアを襲った事実は変わらず、アリウスにも戻れなくなる今回の決断。しかし、それでもアズサの中では補習授業部といられる”今”の方が大事なのです。そして、いよいよ反撃の時。補習授業部は「ナギサの命の安全を確保しながら」「ナギサの妨害にも負けず試験に合格する」道を選びます。全ては、自分たちの青春を守るため―。
そのためにまずナギサを誘拐するのですが……え?なんですか?私なにかおかしいこと言いましたか???対象の身の安全を確保するためには、対象そのものを手中に収めなければならない。バカでもわかる方程式です。そのためにアズサ・ハナコペアがナギサのセーフティハウスを探り当て、不安な時は屋根裏部屋に逃げ込む癖を言い当て、「楽しかったです、ナギサ様との友達ごっこ♡」なるヒフミからの伝言を捏造するといったナギサの尊厳破壊三点セットを浴びせた後、上の画像の状況になります。
しかしこう、数分前に「いくらブルアカといえど異常な量の銃弾で人は死にます」って説明を受けた後に「近距離で5.56mm弾を丸々一弾倉分当てたから、1時間くらいはこのまま気を失っているはず」が出てくるの、頭おかしいですよね。なんでこんなに情緒不安定なんだこのコンテンツ。
やっぱお前かそしてついに真の裏切り者がミカだと発覚。嘘だよな……。あんなにお嬢様した清楚な服装でオタクみんな大好きな「><」顔の持ち主で、アズサの身分を偽造して転校させナギサにも知られず単独行動して先生にも情報を横流ししていたミカが裏切り者だなんて……。おれは信じないぞ!!!ミカ、嘘だと言ってくれ!なぁ!!!!!
ということで、エデン条約の締結を誰よりも防ぎたかったのはミカで、その動機は「心の底から嫌いでたまらないゲヘナ」を消し去るため。そのためにアリウスと手を組み、ティーパーティーのホストになるために手始めにセイアを襲撃させ、次はナギサの番。自分の目的のために友人の命に手をかける外道ぶりを見せつけるなど、ミカはすでに"一線”を超えた人物として、『ブルーアーカイブ』の世界観そのものを破壊しにかかります。これはお気楽なギャグ漫画などではなく、生きるか死ぬかの問題なのだと。
ところが、シスターフッドの介入もあり、ミカの野望はあっけなく敗北します。彼女の計画が狂ったのは一体なぜか。ハナコやヒフミの存在さえも嘲るような彼女の目には、この世界はどう写っているのでしょうか。そしてシスターフッドを動かすために"約束”をしたというハナコさん、一体どんな卑猥な約束をしたのでしょうか。
『ブルーアーカイブ』における先生とは、学生=子どもたちの青春を尊ぶ存在として配置されており、それを阻む者と闘う役割が課せられているのだと、『対策委員会編』を読んだ段階では思っていました。ところが、『時計じかけの花のパヴァーヌ編』同様に、今回も立ちはだかる敵もまた学生である、という一点により「大人のカード」を振るって解決することも封じられてしまいました。ミカもキヴォトスを生きる学生である以上、彼女を守るけじめがあります。でも、ゲヘナを滅ぼさんとし、そのために同級生らを傷つけた彼女は、守るに値する子どもでしょうか。
補習授業部も無事退学を回避し、この物語は一旦ハッピーエンド。ですが、問題は山積みです。なぜミカはゲヘナを嫌うのか。アリウスたちの処遇はどうなるのか。エデン条約は無事締結に至るのか。全ては、続くVol.3以降を読むまでお預けです。
『エデン条約編』、マジで面白い。補習授業部のエピソードが"青春”の代名詞として友情と努力を描き、その一方で死の危険が卑近にあることを見せつけてくる。その根底には、他者を信じられなくなったミカ、あるいはナギサの疑心暗鬼があって、それを打ち砕くのは一緒の学び舎で過ごした仲間との絆を信じた白洲アズサの存在。では、先生は誰を、何を信じるべきなのか。そこにフォーカスが当てられるであろう続きが、今から楽しみです。
続きは本編読み終えたら書くかもしれません。じゃあ最後は、一番好きなシーンのスクショでお別れです。ばいばい(・ω・)ノシ