「エモい」について考える
友人と「エモいってなんて言い換えられる?」という話をした。
その話がなんとも不毛で、ただただ楽しかった。
友人と出した答えは、「やっぱりセンチメンタルかな?」「感傷に浸るとか?」などなど。
「エモい」という言葉を使うことに対して、特に抵抗はない。「エモい」という言葉でしか言い表せないものが、この世には存在する。
ただ、「エモい」だけで片付けてしまうのは、勿体ないなと感じるものも、同様にこの世に存在する。
エモーショナルとググると、いやYahooると(?)
と出てくる。
ほうほう。
でも私が知りたいのは多分、「エモい」の意味ではないな…
「エモい」が気になる
ここからは、なんの参考文献も読んでいない、ただの私の考え事の整理なので、気になる点があっても、文脈がぐちゃぐちゃでも、サラッと流して欲しい。(つまり自己満足)
ノートに「エモい」と書いて派生するものを、どんどん書き足してみた。
授業とかでよくやるマインドマップ、蜘蛛の巣的な、あれである。
色々出てきた。
友人と話した、感傷的、センチメンタルの他にも、
若者言葉、音楽、動画、映画、演出、シティポップ、懐メロ、TikTok、非日常…etc
思った以上に色々出てきて、そこからまた派生したものを書き出して気がついた。
なんだか「エモい」が愛おしくなってきた。
エモいが愛おしい
今や、テレビでさえ、「エモい曲特集!」なんて組まれるくらいには、定着した言葉だが、
日常で「エモい〜」なんて使うと、大人に怒られそう。
私も大人だけれど。
それでも、今の高校生や大学生は「エモい」曲に乗せて、「エモい」加工をした、「エモい」動画を、TikTokに流す。
大人が口うるさく言う、
「青春なんてあっという間だよ」
「学生生活楽しんだ方がいいよ」
というのを、彼らは実行しているだけだ。
SNSが普及して、Z世代なんて言葉ができるくらいだ。
「あんなどうでといいことが、青春だった」
なんて、それらしいことを、呟いては、色々な世代が見て、いいねがつく。
そしてその「あんなどうでもいい事が、青春だった」というのは、割と本当で。
だったら、そのどうでもいいことも残そうじゃないか。と、「エモい」にのせて、足掻いているように見えるのだ。
「青春はあっという間」なんてことは、きっと誰よりも、本人達が自覚し始めている気がする。
私も、これも「青春かもね」なんて言いながら、用もないのに学校近くのコンビニに、友人と歩いて行ったり、その道中でアイスを食べたりしたものだ。今もその写真は履歴に残っている。
学生時代という限られた時間の中で、しかもこの非常事態の中で、彼らは必死に、思い出となる何かを残そうとしている。
インスタもTikTokも、演出で、写真に残す間もないくらい楽しむのが重要だ。という意見もあるかもしれない。
ただ、私たちが思っているより、今の学生たちは誰よりも現実主義で、
だからこそ、演出だと分かっていても、それを楽しんで「エモい」を生み出している。
青春という期限付きの時間を、とにかく全力で楽しんでいる。
そう思うと、なんだかとっても愛おしくなってしまった。
私は、おばさん化しちゃってんのかな。
まあ、そんなことを考えている人なんていない、ただの流行、と分りつつ、
私は嫌いじゃないな。「エモい」。
素敵じゃん。可愛いじゃん。だって、エモいんだもん。
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