線路
外を走っている線路をみるとどこまでも行けるよな気分にさせてくれる。
この電車に揺られてどこかに行きたいという願望が顔を出す。
私を誰も知らない場所へ行きたかった。
そんな願望を秘めて過ごしていた幼少時代。
今考えれば、現実逃避みたいなものだったのだと思う。
特に何があったわけでもないが、繊細な感性を持つ私には色んな刺激があり過ぎて辛かったのだと思う。
自分のことを誰も知らない場所にいけば、救われるような気がしていた。
まぁそんなことはないと今考えれば理解できるが、その時の私にこれが理解できるわけもなく…。
結局この想いを実行することはなく、消えていった感情。
だけど、今も線路をみればこんな幼少期の感情を思い出す。
なつかしい私の感情。