海の日にハワイを想う
今日は海の日。
海からの恩恵に感謝する日。
私の海の思い出はイルカと暮らす生活がしたくて、学生の頃にハワイ島へ1ヶ月一人旅をしたこと。
現地の人に連れて行ってもらった秘密の入江。
フィンをつけて、300mほど沖へでると遊んでいる野生のイルカたちと出会える。周遊するイルカたちを追いかけずに待っていると警戒心を解いて、横並びで泳いでくれる。水中からイルカの声が聞こえるのがとても神秘的だった。あまり長く息を止められないので泳げたのは一瞬だけど、イルカは本当に繊細で優しいのだと肌で感じられた。
その頃の私は日本の閉塞感のせいで鬱っぽかったから、一気に世界を広げてくれたように思う。
住まなくてもまた会いにくればいいと現地でできた友人に言われ、二年に一回はこの入江へ遊びにいくようになった。
しかし、 ハワイで野生のイルカと泳げることが有名になってくると、だんだんとイルカと泳ぐツアーや業者は増えて行き、数年後、この秘密の入江はモーターボートと観光客だらけになった。
地元の人の静かな憩いの場所は観光地になってしまった。
それからまた数年、今ハワイは野生のイルカと泳ぐことが全面的に禁止されている。ボートツアーが増えたせいだと友人は話した。エンジンの着いたボートで追い回すのはイルカにとって悪影響だそう。
泳げないのは悲しいけれど、人間のエゴで海の生態系を危ぶむより規制して守ってくれた方がずっと良い。
ハワイの海はコロナ後に美しく再生したことにより、自然への規制を強くした。シュノーケルスポットは予約制・時間制になり、日焼け止めも環境に良いものでないとNG。世界的に見ても環境への取り組みは最先端だと思う。
ハワイの取り組みは日本でも、真似して取り組んで欲しい。
特にオーバーツーリズムで環境が汚される前に。
私たちひとりひとりも小さなことで海へ配慮することができる。
たとえば洗剤を変えてみたり、日焼け止めを変えてみたりすることは実践しやすいんじゃないだろうか。
海の日は、海に感謝し、海に対して自分ができることを調べ、実践してみる。
改めて、そういう日にしたいなと思う。