人間ごっこ

この年 この月 この日 この時間
この人とこの人の間で何を経験する

すべてはただの気まぐれで、数回分岐点があるだけだとしたら

私はわたしを、誰を何人、許せる設定なのだろうか

許す
なら、このルート

許せない
なら、こっち

人まかせは途中リセットと同じ

人間ごっこ

この親、このきょうだい、この自分である
設定パス券がほしい

目の前にぶら下がる「なぜ」という怒りの火種

この気持にさえ何の意味もないとしたら

プライドを捨てることもできず、自分可愛さのあまり、あるいは誰かのせいにしたくて、途中放棄した人を思う。

自分は正しかったと思いたい誰かの自慢話しと、自分は正しかったと言い聞かせたい私の違い

人並みであるかどうか

社会浮きする私はまた自分の宙を暗く染めた

私も自慢したいなぁ
なにか自慢できることがあればなぁ

私にしか見えない世界、私にしか聞こえない音、私にしか分からない気持ち、そんなものは誰にでもある。

ごまかさない
人のせいにしない

目、耳、心をふさいでも、口、体は勝手に話し出す。

命日をカレンダーから消した
法要なく13回忌は過ぎていた

あなたが放棄した人たちはまだ生きています
私は楽に生き抜こうとする者の手を払います

私は意地悪な設定に翻弄され、ルートを外れてしまったのかもしれません。

最期に誰かを思えましたか?
本当に現場にいるの?

あなたに期待した私へ
さようなら




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