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吐露

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2016年6月の記事一覧

みんなのあの子

怖いとも言えなくて
いじめられて笑っていたあの子

トイレに行きたいですと言えなくて
教室でおもらししたあの子

お金持ちで綺麗だった子

貧乏で汚かった子

一生の傷を負わされて泣いていた子

大怪我をさせ青ざめて震えていた子

親に捨てられた子

他人に拾われた子

優しい両親に恵まれた子

虐待する親しかいなかった子

片親しかいなかった子

世間

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なるなれないなる

大学の桜並木を走り大学生になった気分になる

図書館内を静かに歩き学芸員になった気分になる

巨大な絵画を眺めながら画家になった気分になる

有名な詩を朗読する

今までにない詩を発想する事について思う

新しい詩人にはなれない気分になる

あなたにしか書けない詩は誰にでもあるだろう

あなたにぴったりな歌もすでにあるだろう

日常的でとても分かりやすく

多く

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壊れた脳

哀れとは
無関心でいたいもの

哀れとは
死までの夢遊的状態

哀れとは
死までの精神の崩壊

哀れとは
死までの無防備な生

哀れとは
死まで静止なき日常

哀れとは
直視を避けたい現実

哀れとは
苦々しく受け入れ難い

哀れとは
煩わしく離れていたい

哀れとは
人間のようでいてそうでない者

哀れとは
それを見守る者なり

刹那死んでくれないかなと思

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好きな人

空を見上げない
目まぐるしく変わるものに興味が持てない

目がくらむ直射日光
様変わりする雲たち
濃いグレーからの稲妻
稀に見る虹
巨大な夕陽
いかにも神々しい光線
茜色からポツリと雨粒
夕闇の一番星
暗闇で静かに存在する月

空を見上げない
日々の変化を感じ物思いにふける事もない

例えば夕方
どしゃ降りの雨に打たれて嬉しげな学生達
何かしらのやましさをつかの間忘れて笑う
そんな彼ら

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ふしあわせ

ありがとうあなた
しあわせになろうね

まるでふしあわせみたいな
そんなことば

わたし
ふしあわせなのかしら
きっとそうね

あなた
ふしあわせなのかしら
きっとそうね

わたしたちは
おなじだけ
ふしあわせ

だけどしあわせになりましょう
とてもふしあわせだからこそ
しあわせになりましょうよ
わたしたち

なれるよね?

しあわせのいみがわかれば
なれるでしょう

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